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提案手法の利点と欠点

ドキュメント内 DHT 負荷分散クラスタリング (ページ 50-53)

44 4 提案手法

4.10. ビットコインにおける24時間平均のブロックのデータ容量の推移[57]

4.7 提案手法の利点と欠点 45

4.11. ビットコインにおけるブロックチェーンのデータ容量の推移[57]

ドウェア要件を満たせずに離脱してしまうノードが増え,非中央集権性を損なう可能性が指摘 されている.提案手法では,ブロックチェーンを構成するブロックの総数をプレフィックスの 桁数によって設定したクラスタ数で分配するため,1データノードの保有するブロックチェー ンのデータ容量はブロックの総数をクラスタ数で割ったものとして推測される.また,ブロッ クの判別IDをもとに配属するクラスタを特定するため,ハッシュ関数の特性上どこかのクラ スタにブロックが他のクラスタよりも多く割り当てられる可能性は長期的に少ないと考えられ る.以上のことから,提案手法ではビックブロックによってブロックチェーンデータ容量の増 加速度が増加した場合にも,ストレージのハードウェア要件を抑えることが期待できる.

次に,提案手法では,DHTネットワークを用いることによって,効率的にブロードキャス ティングを行えるため,ネットワーク負荷を減らすことができる.提案手法ではブロードキャ スティングの効率化のためにDHTネットワークを用いているが,ネットワーク維持の観点と ID ツリーの応用可能性からKademliaを採用している.Kademliaでは,他のDHTに比べ ノードのネットワークへの参加退出に対してネットワーク維持のためのメッセージを必要とし ていないため,維持コストが低い.また,ノードIDツリーは,文献[22]のように,ブロック

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チェーンのデータを持つノードに対してインセンティブを与えるようなプロトコルを考案する とき,そのデータノードを特定する必要があるため,IDツリーを用いることによって応用で きる可能性があることがKademliaを用いる利点として挙げられる.

最後に,これらストレージコストの改善とデータ送信の効率性の2点を第三者介入や,P2P ネットワークにおける中間管理者(スーパーノード)なしに,達成できる.そのため,ビック ブロックやブロック生成間隔の短縮等のスケーラビリティの改善を行なった場合でも,一般の ネットワーク参加者が不利にならずに,ブロックチェーンの重要な観点である非中央集権性を 保ったままスケーラビリティを向上できることが提案手法の最も大きな利点となっている.

4.7.2 提案手法の欠点

一方,提案手法ではBC参照のプロセスを頻繁に行う必要があり,これがブロードキャスト の効率性を低減させる可能性がある.また,全てのノードが1つのブロックチェーンを共有,

更新しているビットコインに比べ,他のクラスタのノードを信頼しなければならない点で,安 全性が低下する可能性がある.加えて,各々のクラスタにはノードが一時的に極少数になって しまう状況にならないような十分数のノードが存在していることを前提条件としている.ある クラスタ内のノードが全て停止してしまうような状況では,BC参照を行うことができず,ブ ロックチェーンの一部が消失してしまうことになる.このような観点から,提案手法は安全性 を下げることによって非中央集権性とスケーラビリティを考慮している手法だと言える.ま た,欠点として,従来手法のシンプルな設計にすることで安全性を高めているビットコインに 比べ,システムが複雑で実装が難しいという点が挙げられる.トランザクション処理システム では,様々なネットワーク攻撃方法の考案やシステム上のバグを利用等の不正を働くことに よって,直接的に利益をあげることができるため,不正を働くインセンティブは強い.そのた め実装にはより多くの検証や,不正対策を行いシステムの信頼性をあげる必要がある.

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第 5

シミュレーション評価

ドキュメント内 DHT 負荷分散クラスタリング (ページ 50-53)