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株式会社宇徳(E04335) 有価証券報告書

独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書

   

 

2021年6月25日 株式会社宇徳

取締役会  御中  

有限責任 あずさ監査法人

 

 東京事務所

 

指定有限責任社員

業務執行社員   公認会計士 野 口 昌 邦 印

 

指定有限責任社員

業務執行社員   公認会計士 戸 谷 且 典 印

 

 

<財務諸表監査>

監査意見

当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて いる株式会社宇徳の2020年4月1日から2021年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対照 表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務諸 表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。

当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株 式会社宇徳及び連結子会社の2021年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績及び キャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。

 

監査意見の根拠

当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準におけ る当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国におけ る職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責 任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。

 

有価証券報告書

 

監査上の主要な検討事項

監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重 要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見 の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。

工事発注会社との作業進捗確認に基づき計上された営業収入の計上時期の適切性 監査上の主要な検討事項の

内容及び決定理由 監査上の対応

株式会社宇徳の当連結会計年度の連結損益計算書に計 上 さ れ て い る プ ラ ン ト ・ 物 流 事 業 に 関 す る 営 業 収 入 29,882,315千円のうち、注記事項「(連結財務諸表作成 のための基本となる重要な事項) (9)その他連結財務諸 表作成のための重要な事項」に記載の通り、プラント工 事において工事発注会社(以下、「顧客」という)との 作業進捗確認に基づき計上された営業収入は1,787,538 千円であり、連結営業収入の3.6%を占めている。

株式会社宇徳では、プラント・物流事業において、顧 客に対して重量物の輸送据付作業等のサービスを提供し ている(以下当該サービスの提供を「プラント工事」と いう)。

株式会社宇徳では、実現主義の原則に基づき、プラン ト工事について、作業工程別に、各作業が完了した時点 で、対応する営業収入を計上することとしている。

プラント工事において、複数の工程を複数の業者が担 当する場合、顧客は全工程が終了する時点まで検収書を 発行しない場合がある。このようなプラント工事の特性 上、株式会社宇徳による各作業の完了から、顧客による 検収書の交付までに長期間を要するケースが存在する。

株式会社宇徳では、作業工程完了の認識時期と、契約に 基づく顧客の検収書発行時期との間に差異がある場合に は、顧客との作業進捗確認に基づき、当連結会計年度末 までに完了した作業工程に係る営業収入を認識してい る。

作業進捗確認の方法は顧客ごとに異なるため、作業進 捗確認が有効に機能しない場合、営業収入が適切な会計 期間に計上されない可能性がある。

以上から、当監査法人は、顧客との作業進捗確認に基 づき計上された営業収入の計上時期の適切性が、当連結 会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であり、

「監査上の主要な検討事項」の一つに該当すると判断し た。

当監査法人は、顧客との作業進捗確認に基づき計上さ れた営業収入の計上時期の適切性を確かめるため、期末 日時点で作業は完了しているものの顧客から検収書を入 手できていない作業を対象に、主に以下の監査手続を実 施した。

 

(1) 内部統制の評価

プラント工事の収益認識に関連する内部統制の整備及 び運用の状況の有効性を評価した。評価にあたっては、

特に各契約の作業進捗確認に対する承認に関して焦点を 当てた。

 

(2) プラント工事の受注案件別の契約内容に関する聴取 と関連資料の閲覧

プラント工事の受注案件別に、契約内容に関して、各 案件の営業責任者及び担当者から、作業内容、作業期 間、営業収入の計上の方針及び期末日時点での作業の進 捗状況について聴取するとともに、契約書、見積書、注 文書、作業工程表、作業の進捗状況を示した証憑等の関 連資料を閲覧し、未完了の作業に係る営業収入が計上さ れていないことを確かめた。

 

(3) 顧客に対する作業の進捗状況の確認

顧客に対して、実施済みの作業の進捗状況の確認書を 直接送付し、回答を回収した。また、当該回答内容が、

株式会社宇徳が認識している作業内容及び作業の進捗率 と相違がないことを確かめた。

 

株式会社宇徳(E04335) 有価証券報告書

 

プラント工事に係る工事損失引当金の算定基礎となる工事原価総額の見積りの合理性 監査上の主要な検討事項の

内容及び決定理由 監査上の対応

株式会社宇徳の2021年3月31日に終了する連結会計年 度の連結貸借対照表において、工事損失引当金351,974 千円が計上されている。注記事項「(連結財務諸表作成 のための基本となる重要な事項) (3)重要な引当金の計 上基準」及び「(重要な会計上の見積り)」に記載のと おり、プラント・物流事業におけるプラント工事につい て、工事原価総額等が工事収益総額を超過する可能性が 高く、かつ、その金額を合理的に見積もることができる 場合には、その超過すると見込まれる工事損失のうち、

当該工事契約に関して既に計上された損益の額を控除し た残額を、工事損失が見込まれた期の損失として処理 し、工事損失引当金として計上している。

工事損失引当金が計上されたプラント工事は、1件当 たりの工事原価総額が多額であり、工事の難易度及び特 殊性が高く、契約当初には想定されていなかった追加作 業が発生している。このため、当該案件に係る工事原価 総額の見積りに高い不確実性を伴う。特に、以下の点に 関する経営者による判断が工事原価総額の見積りに重要 な影響を及ぼしている。

● 工事契約の完工に必要となる全ての作業内容が、工 事原価総額の見積りの基礎となる工事全体工程表に 含まれ、当該工程表に基づき、工事原価総額の見積 りがされているかどうかの判断

● 工事着手後の状況の変化による作業内容の変更が、

適時適切に工事全体工程表に反映され、当該工程表 に基づき、工事原価総額の見積りがされているかど うかの判断

以上から、当監査法人は、プラント工事に係る工事損 失引当金の算定基礎となる工事原価総額の見積りの合理 性が、当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に 重要であり、「監査上の主要な検討事項」の一つに該当 すると判断した。

当監査法人は、プラント工事に係る工事損失引当金の 算定基礎となる工事原価総額の見積りの合理性を評価す るため、主に以下の監査手続を実施した。

 

(1) 内部統制の評価

工事原価総額の見積りに関する内部統制の整備及び運 用の状況の有効性を評価した。評価にあたっては、特に 以下に焦点を当てた。

● 作業内容ごとの工数の積算方法、使用する情報、不 確定要素がある場合のリスクの反映等、工事原価総 額の見積り方法を社内で遵守させる統制

● 工事着手後の状況の変化を、適時適切に工事原価総 額の見積りに反映するための統制

 

(2) 工事原価総額の見積りの合理性の評価

工事損失引当金が計上されたプラント工事について、

工事原価総額の見積りの合理性を評価するため、主に以 下の手続を実施した。

● 契約書及び仕様書で定められた作業内容が工事全体 工程表に含まれ、当該工程表に基づき、工事原価総 額が適切に見積もられていることを確かめた。

● 工事担当責任者からプラント工事の進捗状況につい て聴取するとともに、工事担当責任者に対して、工 事原価総額の見積りの基礎となる工事全体工程表に 今後発生する作業が網羅的に反映されているかどう かについて、また、工事原価総額の見積りを見直す べきどうかの判断について質問し、回答の合理性を 評価した。

● 顧客に対して、実施済みの作業の進捗状況の確認書 を直接送付し、回答を回収した。また、当該回答内 容が、株式会社宇徳が認識している作業内容及び作 業の進捗率と相違がないことを確かめた。

● 外注業者に対する支払予定額の見積りについて、同 一業者に対する過去の支払実績等と比較し、その合 理性を評価した。

● 期末日以降の見積原価総額の発生状況が、過去の類 似プラント工事における期間別の原価発生状況と整 合していることを確かめた。

 

 

連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任

経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正 に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するた めに経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。

連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるか どうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示 する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。

監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ る。

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