2.2 歯車集合体の生成手法
2.2.4 描画のためのメッシュの生成
図 30 歯車の外形
(a)
(b)
(c)
図 31 歯車の外形をなす各部位
次に図 32のように,歯車の外形と,その歯車の中心を通り,歯車の歯先円の円周を Nα等分す る角度αを持つ線群との接点を計算する.Nαはメッシュを生成する歯車の歯数 T * Mβとする.Mβ の値はユーザが自然数を指定する.Mβは大きいほど,生成する歯車の歯のメッシュが現実の歯車 の歯の形状に近づく.本研究では,Mβ=15~20の値を使用している.
そして,図 33のように計算した接点群内の円周方向に連続する2点と歯車の中心点で3角形メ ッシュを構築していく.その結果,構築した 3角形メッシュの集合が歯車の外形のメッシュにな る.
生成した歯車の外形メッシュを中心軸方向にユーザが指定した歯幅分離れた位置にもう1つ生 成し,2つの歯車の外形メッシュを繋ぐ3角形メッシュを図 34のように作成する.
上記の処理により,図 34のような,任意のパラメータ m,d,T,歯幅を持つ歯車の形状メッ シュを生成する.
図 32 歯車の外形の分割
図 33 歯車の中心点と接点で3角形メッシュを構築
図 34 歯車の形状メッシュ
続いて,歯車軸の形状メッシュの生成について説明する.まず,ユーザが指定した歯車軸径 dg
を直径として持つ円を生成する.次に,図 35のように,円と,その円の中心を通り,円の円周を Nγ等分する角度γを持つ線群との接点を計算する.Nγの値はユーザが3以上の自然数を指定する.
Nγは大きいほど,生成された歯車軸の形状メッシュは,円柱に近づく.本研究では,Nγ=16~20 の値を使用している.そして,図 36のように計算した接点群内の円周方向に連続する2点と円の 中心点で3角形メッシュを構築していく.その結果,構築した3角形メッシュの集合は図 36のよ うな円板に近似した形状メッシュになる.次に,生成した円板に近似した形状メッシュを円板の 中心軸方向の,生成対象の歯車セットの全長分離れた位置にもう1つ生成し,図 37のように2つ の円板を繋ぐ3 角形メッシュを生成する.ここで,本研究では,歯車軸を目立たせるため,もう 1つの円板を生成する位置を上記の記述より微小量離している.
以上の処理で,図 37のような任意のパタメータdg,歯車セットの全長を持つ歯車軸の形状メッ シュを生成することができる.
図 35 直径dgの円の分割
図 36 直径dgの円の中心点と接点で3角形メッシュを構築
図 37 歯車軸の形状メッシュ
最後に,歯車および歯車軸の中心のXYZ空間位置はS1,S2の計算時のセルの中心位置とする.
また,各歯車の角度に関しては,かみ合っている歯車同士の歯が干渉しない角度を用いる.