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4-1

住み続けられる住まい・まちづくり 4-2

高齢者のニーズに応じた居住の場の確保 4-3

高齢者の住宅セーフティネットの構築 4-4

地域支援体制の構築

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4 - 1 住 み 続 け ら れ る 住 ま い ・ ま ち づ く り

(1)住まいのバリアフリー化の促進

① バリアフリーリフォームの促進

高齢者が安心して快適な住生活を営むことができるよう、建築や福祉の専門家の連 携による情報提供・相談体制の整備により、バリアフリーリフォームを促進します。

(一財)茨城県建築センター、建築士会等のリフォーム相談を実施している団体に対し

ては、加齢に伴い必要となるバリアフリー改修や、福祉用具等の導入を促進するため、

介護保険制度やリフォームに関する補助制度や融資制度等の情報提供を行います。

高齢者と日々接している介護支援専門員(ケアマネジャー)や介護保険制度での高齢 者に対する相談窓口としての機能を果たしている市町村の地域包括支援センター等に 対してリフォームに関する相談窓口の情報提供を行うことにより、高齢者が安心して バリアフリーリフォームができる環境の整備を行います。

【関連する施策】

リフォームに関する補助制度や融資制度等のほか、介護保険制度を含めた各種 制度の関係団体への情報提供

茨城県ケアマネジャー協会や市町村を通じた、県民や介護支援専門員、市町村 の地域包括支援センター等に対するリフォーム相談窓口に関する情報提供 バリアフリーリフォーム補助制度の普及啓発

② ユニバーサルデザインによる住まいづくりの普及啓発

高齢者にとっても、安全・安心で快適に暮らすことのできる住宅の実現を目指し、

住まいのユニバーサルデザインの考え方や、これらを実現するための技術や施工例等 を紹介する等普及啓発を行います。

ユニバーサルデザインの7原則

① だれにも公平に使いやすいものであること

② 使用する際に自由度が高いこと

③ 使い方が簡単で分かりやすいこと

④ 必要な情報が効果的に伝わるようにすること

⑤ 間違った動作が危険につながらないデザインであること

⑥ 身体的負担が少なく、楽に使用できること

⑦ アクセスや操作がしやすいスペースと大きさがあること

【関連する施策】

ユニバーサルデザインによる住まいづくりの考え方の普及啓発

地域包括支援センター・・・高齢者の心身の健康の維持、保健・福祉・医療の向上、生活の安定のため に必要な援助、支援を包括的に行う中核機関として市町村が主体となって設置している機関

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(2)地震等災害に強い住まいづくり

① 耐震改修に関する情報提供

高齢者世帯の多くが旧耐震基準により設計された住宅に居住しており、バリアフリ ーリフォームを行う際に、合わせて耐震改修を行うことが効率的な耐震改修につなが ることから、リフォーム相談窓口において、耐震改修の情報提供を合わせて行いま す。

【関連する施策】

耐震改修に関する普及啓発

② 簡易な耐震器具等の普及

高齢者が地震時に安全性を確保できるよう、家具等の転倒防止器具や耐震シェルタ ー等の簡易な耐震器具、通電火災を防止する感震ブレーカー等に関する情報提供を行い ます。

【関連する施策】

簡易な耐震器具等に関する情報提供

(3)民間賃貸住宅の適正な管理と居住支援

① 居住支援協議会の運営推進

高齢者等の借主と賃貸住宅の貸主の双方が安心して契約を結ぶことができ、円滑に 入居できるようにするため、県、市町村、関係団体等からなる「居住支援協議会」(住 宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律第

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条)を活用し、高齢 者が安心して住み続けられる諸方策の検討を進めます。

【関連する施策】

居住支援協議会の運営推進

●居住支援協議会の活動のイメージ

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② 高齢者の民間賃貸住宅への入居支援

高齢者の居住の安定を実現していくため、民間事業者との連携の下に民間賃貸住宅市 場の活用に努めます。

また、居住支援協議会の運営推進等により、関係団体等との連携強化を図ります。

【関連する施策】

高齢者等の入居を拒まない住宅の登録制度の普及促進 居住支援協議会の運営推進(再掲)

③ 終身建物賃貸借制度の普及

高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づき、高齢者がバリアフリー化された住 宅で終身安定して居住できる終身建物賃貸借制度の普及を図ります。また、適切な管 理を促進し、運営上のトラブルを防止します。

【関連する施策】

終身建物賃貸借制度の普及

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4 - 2 高 齢 者 の ニ ー ズ に 応 じ た 居 住 の 場 の 確 保

(1)高齢者のニーズに応じた賃貸住宅及び老人ホームの供給

高齢者向け住宅については、量的な充足だけではなく、高齢期に備えた住替えや、充 実した高齢者向けのサービスが提供される住まい等高齢者の多様なニーズに対応できる 住宅の供給が求められています。

特に、サービス付き高齢者向け住宅においては、地域における医療や介護サービスと の連携や適切な運営が確保された住宅の供給を誘導します。

なお、高齢者向け住宅の供給にあたっては、住まいと介護保険施設のバランスを考慮 しながら促進します。

① サービス付き高齢者向け住宅の基準の設定及び的確な運用

サービス付き高齢者向け住宅は、医療や介護サービスとの連携が図られることが重要 であることから、市町村と連携のもと、地域の実情に応じた適正なサービス付き高齢者 向け住宅の供給を図るため、サービス付き高齢者向け住宅の登録基準(茨城県サービス 付き高齢者向け住宅の登録に関する基準)を規定し的確に運用します。また、高齢者の 人口の現状及び将来の見通し、サービス付き高齢者向け住宅事業の実態等を考慮し、必 要に応じて登録基準の見直しを行います。

【関連する施策】

サービス付き高齢者向け住宅の登録基準の的確な運用

市町村高齢者居住安定確保計画の策定支援及び権限移譲の推進

② サービス付き高齢者向け住宅における適切な運営の確保

サービス付き高齢者向け住宅のサービス水準が維持向上されるよう、設備及び運営に ついて定期報告や立入検査を実施することなどにより、適切な運営の確保を図ります。

【関連する施策】

サービス付き高齢者向け住宅の定期報告及び立入検査の実施

③ 有料老人ホームにおける適切な運営の確保

県は,有料老人ホームの入居者が,適時・適切な介護サービスを利用しながら,安心 して充実した生活がおくれるよう,運営事業者への指導・監督を行ってまいります。

【関連する施策】

老人福祉法に基づく指導・監督

有料老人ホームの定期報告及び立入検査の実施

「茨城県有料老人ホーム設置運営指導指針」に基づく助言・指導

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④ 高齢者向け住宅の情報提供

生活支援等のサービスが提供される賃貸住宅への入居を希望する高齢者に対して、居 住支援協議会と連携し、高齢者向け住宅への入居に関する情報提供を行います。

併せて、事業者に対してサービス付き高齢者向け住宅整備事業など国の補助制度につ いて周知するなど、サービス付き高齢者向け住宅の適切な整備促進を図ります。

【関連する施策】

居住支援等を行う地域団体等との連携

サービス付き高齢者向け住宅整備事業の情報提供

(2)介護保険施設の計画的整備

市町村の介護保険事業の健全な運営と介護保険施設の計画的整備が行われるよう、

市町村に対して適切な情報提供や広域的調整を行います。

また、県が整備する広域的な介護保険施設についても、市町村介護保険事業計画にお ける介護給付等サービスの見込み量を踏まえ、県介護保険事業支援計画(いばらき高齢 者プラン 21)と市町村介護保険事業計画との整合性を図りながら、県民のニーズに応じ た施設の整備を推進します。

【関連する施策】

いばらき高齢者プラン 21 と市町村介護保険事業計画との整合性の確保 介護保険施設のニーズの適切な把握

(3)住宅資産を活用した住み替え制度等の情報提供

高齢者が所有する住宅資産を活用し、希望する高齢者向け住宅等に住み替えるため の情報提供や相談事業を行います。

【関連する施策】

一般社団法人移住・住みかえ支援機構によるマイホーム借上げ制度の情報提供

(独)住宅金融支援機構の高齢者向け返済特例制度の情報提供

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●「サービス付き高齢者向け住宅」とは

「サービス付き高齢者向け住宅」とは、高齢者単身・夫婦世帯が居住できる賃貸等 の住まいです。

平成 23 年の「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」の改正に より創設された登録制度です。

●「有料老人ホーム」とは

有料老人ホームとは,老人福祉法に,「老人を入居させ、入浴、排せつ若しくは食 事の介護、食事の提供又はその他の日常生活上必要な便宜等の供与(他に委託して供 与する場合及び将来において供与することを約する場合を含む。)をする事業を行う 施設であって,老人福祉施設,認知症対応型老人共同生活援助事業を行う住居その他 厚生労働省令で定める施設でないもの」と規定されている施設です。

特別養護老人ホームなどとは異なり,実態として株式会社等の民間事業者が主体と なって設置・運営されています。

●「サービス付き高齢者向け住宅」と「有料老人ホーム」との制度の関係

サービス付き高齢者向け住宅において,必須の見守りサービスの他に,老人福祉法に 基づく有料老人ホームの要件になっている「①食事の提供」「②介護の提供」「③家事の 供与」「④健康管理の供与」のいずれかを実施している場合,そのサービス付き高齢者向 け住宅は,有料老人ホームに該当します。

(事業者の希望の有無にかかわらず,これらの①〜④のどれか1つでも実施していれば,

その住宅は有料老人ホームとなり,老人福祉法の指導監督の対象にもなります。)

出典 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」

http://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/

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