• 検索結果がありません。

推計による評価

ドキュメント内 JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ (ページ 32-37)

第 4 章 温度と信頼性の評価 16

4.6 推計による評価

推計プログラムを用いて,LOT負荷分散法と簡略化矢嶋法でサーバを運用する際の信 頼性を比較する.

4.6.1 推計プログラム概要

本研究では,推計をするにあたって推計プログラムを作成した.言語はRubyで,2次 元配列をサーバに見立てて様々な大きさを持つ仮想マシンを配列に配置する.配置温度閾 値なしとありの場合の実行結果を図4.7と4.8に示す.配置する仮想マシンのセットを図 4.9に示す.

例えば,図4.9に示すような仮想マシンセットを配置しなければならないとする.排気 温度閾値なしの場合,VMÀ(20%)とVMÁ(30%)はnode00に配置することができるが,

VMÂ(60%)はnode00に配置できないため,サーバを1つシフトしてnode01に配置される.

VMÃ(50%)はnode00の空いている部分に配置される.VMÄ(50%)はnode00とnode01 どちらの空いている部分にも配置することができないため,node02に配置される.その 他のサーバは,スタンバイ状態である.

同様に,図4.9に示すような仮想マシンセットを配置しなければならないとする.排気 温度閾値ありの場合,VMÀ(20%)とVMÁ(30%)はnode00に配置することができるが,

VMÂ(60%)はnode00に配置できないため,サーバを1つシフトしてnode01に配置され

る.VMÃ(50%)はnode00の空いている部分に配置することができるが,配置すると排気

温度閾値を超えてしまうため,サーバを2つシフトしてnode02に配置される.VMÄ(50%) はとnode01の空いている部分には配置することができない.node00とnode02の空いて いる部分に配置することができるが,配置すると排気温度閾値を超えてしまうため,サー バを3つシフトしてnode03に配置される.その他のサーバは,スタンバイ状態である.

図 4.7: 実行結果(排気温度閾値なし) 図 4.8: 実行結果(排気温度閾値あり)

図 4.9: 仮想マシンセット

4.6.2 推計モデル

以下の条件で推計を行う.

1架分のサーバラック(1U×40)を想定,内最大で30台が稼動する.

仮想マシン要求は予め分かるとして選別する.

推計では,メモリ容量・ストレージ容量・バンド幅・仮想マシンCPUコア数とイ メージサイズを考慮していない.

全てのタスクは均一と仮定する.

使用していない物理マシンはスタンバイモードにする.

4.6.3 信頼性に関する推計 ( 手順 )

推計手順を図4.10に示す.

À目標とする0.01%故障時間を決定する.

Á設定すべきTex thresholdを図2.2より計算する.

Â稼動サーバ数と最高排気温度を推計プログラムで計算する.

Ã最高排気温度から正確な0.01%故障時間を計算する.

図 4.10: 推計手順

4.6.4 信頼性に関する推計 ( 結果 )

信頼性に関する推計結果を図4.3に示す.LOT負荷分散法の推計結果に注目すると,目 標とする0.01%故障時間を10000hと決めたとき,Tex thresholdは図2.2より45.0に設定 すればよいと分かる.推計プログラムを実行すると,稼動サーバ数は30台,最高排気温 度は44.8℃であると分かる.この44.8℃からCPU温度を逆算して,[9]を使って正確な

0.01%故障時間を計算する.10368hとなり,ユーザが求める信頼性の制約条件を満たして

いる.最大CPU負荷は90%である.

表 4.3: 信頼性に関する推計結果

アルゴリズム LOT負荷分散法 簡略化矢嶋法

目標0.01%故障時間(h) 10000

-Tex threshold 45.0

-稼働サーバ数(台) 30 27

最高排気温度(℃) 44.8 46.0

0.01%故障時間(h) 10368 9026

最大CPU負荷(%) 90 100

4.6.5 CPU 使用率と最高排気温度

CPU使用率と最高排気温度の関係を図4.11に示す.CPU使用率の上昇とともに,最高 排気温度が上昇する.

図 4.11: CPU使用率と最高排気温度

4.6.6 T

ex

threshold と故障時間

Tex thresholdと故障時間の関係を図4.12に示す.Tex thresholdが大きくすると,0.01%

故障時間は短くなる.簡略化矢嶋法は,温度閾値なしの場合である.

図 4.12: Tex thresholdと故障時間

ドキュメント内 JAIST Repository https://dspace.jaist.ac.jp/ (ページ 32-37)

関連したドキュメント