第3章 河川流量の予測精度向上のためのニューラルネットワークによる地上雨量分布推
3.3 地上雨量推定
3.3.1 推定システム
43
44
図
3.3
推定システム1(対象地点におけるメッシュのみの レーダ観測値を入力とする推定システム)45
・推定システム
1
:対象地点におけるメッシュのみのレーダ観測値を入力とす るシステム(入力層4
ユニット,中間層3
ユニット,出力層1
ユニット,図
3.3
参照)・推定システム
9
:対象地点及び周囲の9
メッシュにおけるレーダ観測値を入 力とするシステム(入力層12
ユニット,中間層4
ユニット,出力層1
ユニ ット,図3.4
参照)・推定システム
10
:対象地点及び西方の10
メッシュにおけるレーダ観測値を 入力とするシステム(入力層13
ユニット,中間層4
ユニット,出力層1
ユ ニット,図3.5
参照)・推定システム
all
:対象流域内における全28
メッシュのレーダ観測値を入 力とするシステム(入力層31
ユニット,中間層8
ユニット,出力層1
ユニ ット,図3.6
参照)これらの図に示したニューラルネットワークの中間層ユニット数は,あらか じめ試行を行い誤差が小さく,かつ計算時間が少なくなるものをそれぞれ採用 した。例えば,推定システム
all
では,中間層ユニット数を8
個以上に増やして も,推定誤差が小さくならないため,冗長な計算時間を避けるために,ユニット 数は8
としている。他のシステムにおいても同様にして中間層ユニット数を決 定している。推定システム
9
では,対象地点の周囲9
メッシュにおけるレーダ観測値を入 力とする。具体的に,対象地点を畑薙第一ダム地点A(
図3.1
のメッシュNo.10)
とした場合,入力に用いるレーダメッシュは,No.5, 6, 7, 9, 10, 11, 20, 21, 22
と なる。同様に,推定システム10
では対象地点を畑薙第一ダム地点A
とした場 合,レーダメッシュNo.10, 3, 4, 5, 11, 12, 13, 18, 19, 20
を入力に用いている。なお,いずれの推定システムにおいてもニューラルネットワークによる出力 値の算出は,入力層の出力を
I
i,中間層の出力をH
j,出力層の出力をO
k,入力 層から中間層への結合係数をW
ji,中間層から出力層への結合係数をV
kj,中間層 の閾値をθ
j,出力層の閾値をγ
kとした時,式(3.1)~(3.3)
で行っている。結合係 数W
ji,Vkjと閾値θ
j,γ
kはバックプロパゲーション法による学習によって決定 している。式(3.2)
はシグモイド関数でα
はゲインである。46
構築した推定システムの各種パラメータは以下の値を用いている。
・ニューロンの入出力関数
:
シグモイド関数・結合係数用学習定数
: 0.9
・シグモイド関数のしきい値用学習定数
: 0.8
・シグモイド関数の傾き: 0.75
・結合係数の初期値
:
乱数(0
~1
)・しきい値の初期値
:
乱数(0
~1
)・収束条件
:
誤差の絶対値総和が0.001
以下47
(a) 対象地点周囲のレーダメッシュ(対象地点 R
i(5))(b) 対象地点及び周囲の 9
メッシュにおけるレーダ観測値を入力とする推定システム
図
3.4
推定システム9
48
(a) 対象地点西方のレーダメッシュ(対象地点 R
i(1))(b) 対象地点及び西方の 10
メッシュにおけるレーダ観測値を入力とする推定システム
図
3.5
推定システム10
49
図
3.6
推定システムall
(対象流域内における全メッシュの レーダ観測値を入力とするシステム)50
ドキュメント内
ニューラルネットワーク活用による 水力・風力エネルギーの予測精度向上
(ページ 48-55)