第 8 章 外部接続 30
8.4 接続説明
8.3.1 オプションケーブルを使用した場合の接続
CANデバイス
オプションケーブル
CANバス 本製品
8.4 接続説明
8.4.1 バスレベルと基準電位
CAN_H, CAN_Lの信号電圧(バスレベル)は、基準電位(GND)からの電圧により決まります。
規格上、各ノード間の基準電位は同一である必要があります。
CAN_L
CAN_H CAN_H
CAN_L
アース GND
CAN_H, CAN_L バスレベル概念図
8.4.2 高速 CAN 接続ルール
ISO11898-2のバス構成とバスレベルを下図に示します。
ノード1 ノードn
終端抵抗
CAN_H
CANバスライン
CAN_L
バスレベル [V]
CAN_H 約3.5V
CAN_L 約1.5V 5
4 3 2 1
タイム レセシブ ドミナント レセシブ
終端抵抗
GND
0 (GND)
ISO11898-2のバス構成 ISO11898-2のバスレベル ISO11898-2ではバスの両端に終端抵抗が必要です。
本製品は、終端抵抗のON/OFFを基板上のディップスイッチにて設定できますので、必要に応じて ディップスイッチの設定を行ってください。ディップスイッチの設定については『8ページ 2.1 各部説明』を参照してください。具体的な接続例は『34ページ 8.4.3 高速CANチャンネル接続 例』に記載しています。
バスに接続できるノードの最大数は、ノードの電気的な特性に依存します。
バス上のノードが全てISO11898-2を満たす場合、30台のノードが接続できます。
接続できるノードの最大数は、下の式により求めることができます。
nmax<Rdiff.min×
RL.min RT
1 2 -
nmax:ノードの最大数
Rdiff.min:CANトランシーバの差動入力抵抗の最小値
RL.min:CANトランシーバが駆動できる最小負荷
RT :バスの終端抵抗値(本製品の終端抵抗を使用した場合、112Ω)
ケーブルの最大長は、ケーブルの特性と通信速度によって変わります。
ISO11898-2では、通信速度1Mbps時のケーブルの最大長を40mとしています。
ISO11898-2で指定されているケーブルの特性を下表に示します。
ケーブル特性(ISO11898-2)
特 性 値
特性インピーダンス 100Ω(MIN), 120Ω(TYP), 140Ω(MAX) 長さに対応した抵抗 70mΩ/m
固有ラインの遅延 5ns/m
ケーブルの最大長, 最大通信速度, ケーブル特性の組み合わせは、DeviceNet仕様書※1および
CiA DS102※2から見つけることができます。
※1 ODVA日本支部より購入できます。
※2 CiA(CAN in Automation)より入手できます。
8.4.3 高速CANチャンネル接続例
終端抵抗 バスの終端で使用する場合
DSW16をB側に設定(終端抵抗あり)
CANデバイス CANデバイス 本製品
CAN_H
CAN_L GND
バスの両終端以外で使用する場合 DSW16をA側に設定(終端抵抗なし)
CAN_H
CAN_L GND
本製品
注意
!
外部機器と接続する場合、必ずグランドの接続を行ってください。外部機器のグランドと PEX-485111のグランドが異なり、絶対最大定格以上の電位差が発生した場合、通信異常が 引き起こされたり、PEX-485111が破損する可能性があります。
8.4.4 低速CAN接続ルール
Fault-tolerant CANの構成とバスレベルを以下に示します。
CAN_H CAN_L 5
4 3 2 1
0(GND) 時間
レセシブ ドミナント レセシブ バスレベル [V]
MIN 4.8V
MAX 1.4V MIN 3.6V
MAX 0.2V 低速CAN
RTL CAN_L RTL CAN_H
低速CAN
RTH CAN_L RTH CAN_H
低速CAN
RTL CAN_L RTL CAN_H
GND GND GND
Fault-tolerant CANのバス構成 Fault-tolerant CANのバスレベル
Fault-tolerant CANでは、各ノードごとに終端抵抗(RRTH, RRTL)を必要とします。
また、ネットワーク全体の終端抵抗の合成抵抗値が100Ω〜500Ω(100Ωに近い方がよい)でなければ なりません。本製品には終端抵抗RRTH, RRTLとして510Ωと15kΩの抵抗が実装されており、ディッ プスイッチにより切り替えることができます。
ディップスイッチの設定と、設定される抵抗値については、『8ページ 2.1 各部説明』を参照 してください。
本製品のRRTH, RRTLに設定する抵抗値は、下の式でネットワーク全体のRRTHが100Ω〜500Ω(100Ωに 近い方がよい)になる値を選んでください。
RRTH= RRTL
ネットワーク全体のRRTH=
本製品のRRTH
1 1
+
既存のネットワークもしくはデバイスのRRTH
1
※ 本製品のRRTHは510Ωもしくは15kΩです。
バスに接続できるノードの最大数はノードの電気的な特性に依存します。
バス上のノードが全てFault-tolerant CANに対応する場合、20台のノードが接続できます。
ケーブルの最大長は、ケーブルの特性と通信速度により変わります。
通信速度125kbps時のケーブル最大長は40mです。
8.4.5 低速CANチャンネル接続例
CANデバイス
CAN_H CAN_L
CAN_H CAN_L
RTH CAN_H CAN_L RTL トランシーバ CANデバイス
RTH CAN_H CAN_L RTL VBAT
CAN_H CAN_L RTH
CAN_H CAN_L RTL VBAT
12V
VBAT
CANデバイス
本製品
CAN_H CAN_L RTH
CAN_H CAN_L RTL VBAT
既存のネットワーク全体の終端抵抗が100Ω〜125Ωの場合、15kΩを設定。
DSW21をOFF, DSW22をON
100Ω〜125Ω以外の場合、510Ωを設定。
DSW21をON, DSW22をOFF GND
GND
GND
GND
GND
注意
!
外部機器と接続する場合、必ずグランドの接続を行ってください。外部機器のグランドと PEX-485111のグランドが異なり、絶対最大定格以上の電位差が発生した場合、通信異常が 引き起こされたり、PEX-485111が破損する可能性があります。