障害者総合支援法及び児童福祉法に基づき,障害者や障害児の地域生活の選択の支援や就労 支援といった新たな課題に対応するため,サービス提供体制の確保が計画的に図れるよう,国 が「基本指針」を策定しています。「基本指針」では,計画の実施により達成すべき目標(成 果目標)が示されています。2020年度を目標年度として,これまでの取組をさらに推進するも のとなるよう求めており,本計画においては,これまでの実績を踏まえて,地域生活を選択す る支援や就労支援をより一層推進する数値目標を設定します。
(1)福祉施設の入所者の地域生活への支援
■ [参考]国の基本指針(2020年度までの目標) ■
○2016年度末時点の施設入所者数の9%以上を地域生活へ移行する。
2016年度末時点の施設入所者のうち,今後,施設を退所して地域生活を希望する者の中で,
自立訓練事業等を利用して,グループホームや一般住宅等で生活する数を見込み,その上で 2020年度末における施設入所者数を見込みます。
成 果 目 標
項 目 数値等 備 考
施設入所者数(A) 280人 2016年度末時点の入所者数
【目標】
地域生活移行数(B) 26人 (A)のうち2020年度末までに地域生活へ移行する 者の目標数
地域生活移行率 9.3% (B/A)
国の目標は2016年度末時点の入所者数の9%以上
新たな施設入所支援利用者(C) 20人 2020年度末までに新たに施設入所支援が必要な利 用人員見込み
2020年度末の入所者数の見込み(D) 274人 (A-B+C)
*「2016年度末時点の施設入所者数(A)」は,施設入所支援利用者数
今後の方向性
○施設を退所して地域で生活するには住まいの確保が必要なことから,グループホームなどの 生活基盤整備については必要な量の確保に努めます。
○住まいの確保に加えて,在宅での生活を継続するためには,訪問系サービスや日中活動の場 の確保,身近な相談窓口や情報提供など,様々なサポートが必要となります。利用者に対す る相談支援によるケアマネジメントを進め,地域での生活を支える各種サービスの提供に努 めます。
○グループホーム等の設置・運営においては,障害の特性や障害者に対する近隣住民の理解が 重要となるため,様々な機会を捉えてノーマライゼーションの理念の啓発に努めます。
(2)精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築
■ [参考]国の基本指針(2020年度までの目標) ■
○精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築をめざすため,2020年度末までに協議会や専 門部会など保健,医療,福祉関係者による協議の場を設置することを基本とする。複数市町村によ る共同設置であっても差し支えない。
2020年度末までに協議会や専門部会など,保健,医療,福祉関係者による協議の場を設置し ます。
成 果 目 標
項 目 数値等 備 考
【目標】
保健,医療,福祉関係者による協議の 場の設置
設置 2020年度まで
今後の方向性
○精神障害者が地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう,精神障 害にも対応した地域包括ケアシステムの構築に努めます。
〇保健,医療,福祉関係者による協議の場の設置に努めます。また,医療関係者として,病院,
診療所,訪問看護ステーション等精神科医療に携わる関係者の参加促進に努めます。
(3)地域生活支援拠点等の整備
■ [参考]国の基本指針(2020年度までの目標) ■
○2020年度末までに少なくとも1か所を整備する。
地域生活支援拠点等の整備に関する目標を設定します。
成 果 目 標
項 目 数値等 備 考
【目標】
地域生活支援拠点等の整備数
少なく とも 1か所
2020年度まで
今後の方向性
○障害者の高齢化・障害の重度化,「親亡き後」に備え,障害者の地域生活支援を進めるため,
地域生活支援拠点等の整備を進めます。
○相談や緊急時の受け入れ,体験の機会や場の提供,専門的人材の確保や養成,地域の支援体 制づくりなど,地域生活支援拠点等の役割や機能についての研究を進め,本市の状況に対応 した整備を進めます。
(4)福祉施設から一般就労への促進等
■ [参考]国の基本指針(2020年度までの目標) ■
○一般就労への移行者数を2016年度の1.5倍以上とする。
○就労移行支援事業の利用者数を,2016年度末の利用者数から2割以上増加する。
福祉施設の利用者のうち,就労移行支援事業等を通じて,2020年度中に一般就労する者の目 標値を設定します。
成 果 目 標
項 目 数値等 備 考
年間一般就労移行者数(実績) 22人 2016年度において福祉施設を退所し,一般就労をし た人の数
【目標】
年間一般就労移行者数 45人 2020年度において福祉施設を退所し,一般就労をし た人の数
一般就労移行者の増加割合 205% 国の目標は2016年度の一般就労移行者数の1.5倍以 上
項 目 数値等 備 考
就労移行支援事業利用者数(実績) 171人 2016年度末の利用者数
【目標】
就労移行支援事業利用者数 205人 2020年度末時点の利用者の目標数
就労移行支援事業利用者の増加割合 20% 国の目標は2016年度の就労移行支援事業利用者数 の2割以上の増加
今後の方向性
○就労支援事業者を確保できるよう,関係機関と連携を図りながら情報収集・提供を行い,広 く事業者の新規参入の促進に努めます。
○公共団体等においては,短時間雇用や臨時職員としての採用など,就労意向を持つ障害者の 能力や適性に応じた多様な就労形態について検討するとともに,新規の仕事内容の開拓を行 い,就労先の拡大に努めます。
○水戸地区障害者就業・生活支援センターにおける相談・支援体制の強化を図るとともに,ジョ ブコーチ等の活用により,職場定着・就労継続支援に努めます。
○本人や企業側の努力だけでなく,職場の仲間など周囲の方々の見守りや支え合いが重要であ ることから,障害の特性や障害者についての啓発や理解促進に努めます。
(5)障害児支援の提供体制の整備等
■ [参考]国の基本指針(2020年度までの目標) ■
○2020年度までに,児童発達支援センターを1か所以上設置する。圏域での設置であっても差し支 えない。
○2020年度までに,保育所等訪問支援を利用できる体制を構築する。
○2020年度末までに,主に重症心身障害児を支援する児童発達支援事業所及び放課後等デイサービ ス事業所を1か所以上設置する。圏域での設置であっても差し支えない。
○医療的ケア児が適切な支援を受けられるよう,2018年度末までに,保健,医療,障害福祉,保育,
教育等の関係機関等が連携を図るための協議の場を設ける。
障害児支援の提供体制の整備を図るため,児童発達支援センターの設置のほか,保育所等訪 問支援の体制の構築,重症心身障害児を支援する事業所の設置,医療的ケア児の適切な支援の ための関係機関の協議の場の設置について,目標を設定します。
成 果 目 標
項 目 数値等 備 考
【目標】
児童発達支援センターの設置数 1か所 2017年度現在 1か所設置済み 国の目標は1か所以上
【目標】
保育所等訪問支援の体制の構築 有 国の目標は2020年度までに構築
【目標】
重症心身障害児を支援する児童発達支 援事業所数
3か所 2017年度現在 2か所設置済み
国の目標値は1か所以上
【目標】
重症心身障害児を支援する放課後等デ イサービス事業所数
3か所 2017年度現在 2か所設置済み
国の目標値は1か所以上
【目標】
医療的ケア児が適切な支援を受けられ るための関係機関の協議の場の設置
設置 国の目標は2018年度までに設置
今後の方向性
○児童発達支援センターについて,引き続き充実に努めます。
○障害児の地域社会への参加・包容(インクルージョン)を推進するため,児童発達支援セン ターにおける保育所等訪問支援の提供体制の充実に努めます。
○重症心身障害児が身近な地域で支援を受けられるよう,重症心身障害児を支援する児童発達 支援事業所の整備充実に努めます。
○医療的ケア児が適切な支援を受けられるよう,保健,医療,障害福祉,保育,教育等の関係 機関等が連携を図るための協議の場の設置に努めます。
(6)工賃向上の取組
障害者が地域で自立した生活を送るためには,生きがいを持って働き,社会的,経済的自立 を図っていく必要があり,市でも様々な取組を行ってきました。しかし,依然として障害者の 工賃(賃金)は低い状況にあることから,障害者年金等と合算して障害福祉サービスを利用し ながら,グループホームで生活できる水準を目指して,工賃向上への取組が重要となっていま す。そこで市では,国が示す成果目標に加えて,福祉的就労における工賃向上の取組に関する 目標を掲げます。
成 果 目 標
項 目 数値等 備 考
市内の就労継続支援B型事業所の平均
工賃月額(実績) 15,241円
2016年度
参考:茨城県平均 12,501円
水戸市共同受発注センター平均 16,569円
【目標】
市内の就労継続支援B型事業所の平均 工賃月額
18,000円 2020年度
今後の方向性
○工賃引き上げのため,収入拡大に向けた取組を進めます。
〇企業と障害福祉サービス事業所等の受発注をコーディネートする共同受発注センターの充実 を図ります。
〇授産製品の開発や販路拡大を図るなど,障害者の収入拡大に向けた取組を推進します。
〇「障害者優先調達推進法」に基づき,障害者就労支援施設等からの物品の調達等を推進しま す。