大阪大学国際教育交流センター 准教授
伊 藤 ゆかり
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻博士前期課程
三 宅 智 子
本シンポジウムは、出産について理解を 深め、主体的にライフキャリアをデザイン するための出産リテラシーの啓蒙活動を行 うことを目的として実施した。シンポジウ ムは、ライフキャリアの一つとして結婚・
出産の適切な時期を考える機会を提供し、
さらには出産を迎える人への理解を深める ことを目的としたため、企画者と参加者の 双方向的なアウトリーチ型ワークショップ と講演会で構成した。
シンポジウムにおいては、主体的にライ フキャリアをデザインするために必要な出 産に関わる知識、妊孕期の栄養と課題、妊 孕期の栄養と体づくり、高齢出産の現状に ついて情報を提供することができた。これ らの知見をより多くの人に知ってもらうた め、ブックレットという形でシンポジウム の成果をまとめた。
今回のシンポジウムは三部構成で第一 部・第三部はアウトリーチ型ワークショッ プ、第二部は講演とし、レクチャーだけで なく聴講者が参加できる構成とした。第一 部では自らの食生活と栄養の摂取状況を振 り返り、食の自己管理能力を身に付けるこ とを目指した。第二部では、思春期から老 年期にわたる各年代で知るべき多くの産婦
人科の知識と疾患の情報、加齢と妊娠のリ スク、日本女性の深刻なやせの状況と低出 生体重児の問題、ライフキャリアを考える 機会を提供した。第三部ではワークを通じ て自分の考えや価値観を掘り下げ、 4 つの 領域「自分自身・仕事・コミュニティ・家 族」に調和をもたらす新たなビジョンを描 くことを目指した。
参加者のアンケート結果から、本シンポ ジウム参加における満足度の高さを確認で きた。本シンポジウムの成果として、「現在 の自己を振り返り、明日からの健康とキャ リアを考える」というメインテーマに対し、
多くの参加者が自身の食生活の重要性とそ の影響、また出産を含めたライフキャリア に対するヒントを得られる内容を提供でき たと考える。
一方で課題としては、二点挙げられる。
第一に、全てのセミナーを通して参加者が 少ない状況であった。新学期が始まった 10 月の開催であったことが要因として挙げら れる。第一部から三部を通して自己を振り 返り、明日からの実践につながる知識や発 見が得られるように構成していたが、セミ ナーを通して参加者が少ない状況となった。
第二に、参加者の行動変容につながる方法
するアンケートでは「明日からの食生活を 変えようと思った」とすべての参加者から 回答を得ている。しかしその一方で「より 具体的な方法を教えてほしかった」という 意見も寄せられた。
次回はこの二点を課題として、参加者が 自らの健康やキャリアについて楽しみなが ら学び・考える機会となるようなイベント となるように、参加者が自らの健康やライ フキャリアについて振り返り、参加者が必 要とする場合は専門的な知見から改善策や アドバイスを提案できるようなイベントを 企画していきたい。
最後に、本シンポジウム開催にあたって、
多くの方々にご指導、ご協力を賜りました
福祉総合センター、茨木市こども健康セン ター、吹田市立保健センター、豊中市中部 保健センター、箕面市総合保健福祉センタ ーの皆様方、大阪大学21世紀懐徳堂をはじ めとしイベントの周知活動にご協力下さっ た方々、並びに、シンポジウムに足を運ん で下さり、積極的にご参加下さった皆様に も感謝申し上げます。
また本シンポジウムは大阪大学国際教育 交流センターより助成を受けております。
最後に大阪大学大学院医学系研究科保健 学専攻の大橋一友教授、渡邊浩子教授に は、ご多忙中にも関わらずシンポジウムの 講演をご快諾、ご講演下さいましたことに 心より感謝の意を表し、謝辞といたします。
主催:大阪大学国際教育交流センター 伊藤研究室 協力:大阪大学 21世紀懐徳堂
<お問合せ先> 大阪大学 国際教育交流センター 伊藤研究室 E-mail:[email protected] TEL:06-6879-4765 URL:http://amazonlily.org/
日 時 2015.
10.14
(wed.)10:30 ~15:45
場 所 サイバーメディアコモンズ
(大阪大学 吹田キャンパス サイバーメディアセンター 本館)