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感染性疾患(原因となる病原体)

ドキュメント内 蚊媒介感染症 (ページ 60-74)

TORCH 症候群を起こすウイルス

Viral TORCH

Pathogen

Symptoms 第1、2期

催奇形性

第3期

小頭症 流産・死産

Rubella virus

白内障、小眼球症、緑内障

• 心臓奇形(動脈管開存、心室中隔欠損など)

• 難聴(感音性or伝音性難聴、)

• 精神発育障害

• 低体重児

+ − + +

Cytomegalovir

us

精神発育障害

⻩疸

早産

子癇前症

感音性難聴

肝脾腫

点状出血班 + − + +

Herpes simplex virus

脳炎

白内障、脈絡網膜炎

心筋炎

肝脾腫

肺炎

精神発育障害 + + + +

Varicella

zoster virus

皮膚病変

眼球異常

神経障害

四肢形成不全

胎児成⻑障害

多臓器形成不全 + − +/− +

Zika virus 略(既出のため) + + + +

先天性風疹症候群 〜⽿⿐咽喉科医から〜

国立成育医療研究センター

⽿⿐咽喉科 守本倫子

• 白内障、先天性心疾患、難聴を三大主徴とする先天性風疹症候群(CRS)のほとん どの臨床症状は妊娠8週までに罹患した場合に出現する症状である。しかし、難聴 は8週以降の感染でも発症する頻度は高く、CRSの80〜90%に認められるとされる。

• 難聴の機序は、風疹ウイルスの血管障害による基底膜、血管条と球形嚢の変性が指 摘されているが、アブミ骨の固着なども報告され、伝音難聴、感音難聴のどちらも 生じる。また、聴力レベルも軽度から重度まで、左右聴力レベルも非対称で一側性 難聴のこともある。

• 出生直後の聴力が正常であったとしても 2 〜 3 歳までに遅発性難聴を生じるため注意 が必要である。

• 難聴が発見された場合、早期発見・早期介入の原則通り、補聴器装用を開始するべ きである。しかし、実際にはウイルスの排泄が止まらない症例もあり、その場合排 泄が治まるまで集団の中に入れることができないため、地域の聾学校や療育施設で の指導・介入ができず、医療機関でさえも受診抑制せざるをえないこともある。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2315-iasr/related-articles/related-articles-425/5774-dj4254.html

ジカウイルスによる先天性障害児の中にもウイルス排泄が続く症 例が発生する可能性はある!

Zika Virus Infection with Prolonged Maternal Viremia and Fetal Brain Abnormalities,

R.W. Driggers, et al. The New England Journal of Medicine.

This article was published on March 30,2016, at NEJM.org.

DOI: 10.1056/NEJMoa1601824

妊娠週数

分娩

12 13 14 15 16 17 18 19 20

11/25 30 12/5 10 15 20 25 1/5 10 15 20 25 2/5 10 2/15

Severe fetal brain abnormalities on

ultrasonography and MRI;

ZIKV RNA in amniotic fluid Normal fetal head size

on ultrasonography

ZIKV:IgM+

IgG+ DENV:IgM-IgG+ZIKV RNA +

IgM+

IgM-PRNTZIKV>DENV ZIKV RNA+

Blood, serum, saliva, urine, plasma, PBMC sampled (Finland);

negative for ZIKV RNA

発熱、筋肉痛、

眼痛、発疹 発熱、筋肉痛、

眼痛、発疹

中米

グァテマ

ジカウイルス感染症 なにが優先するのか!

• ワクチン開発>抗ジカウイルス剤

新規抗ジカウイルス剤で催奇形でもおきたら意味がない。抗ジカウイルス剤は、不 妊治療中の御主人が流行地から帰国した時などに限定。

• 国内侵入防止;蚊対策⇒国内発生があれば、

妊婦さんの検査をどうする!

羊水からウイルス遺伝子を検出した場合どう

する?先天性風疹症候群と同じ悩みが発生

する!

チ ク ン グ ニ ア ウ イ ル ス 感 染 症

チクングニア熱もデング熱、ジ カ熱とよく似た症状を示します。

媒介蚊は ヒトスジシマカ ネッタイシマカ

直径はデングウイルスの約1.5倍

チクングニア熱輸入患者数

報告患者数

2006 2

2007 0

2008 3

2009 10

2010 3

2011 7

2012 10

2013 13

2014 16

2015 17

2016 9 US CDCによるMAP、米国大陸は2013年以降新たに加わった地域

チクングニア熱の臨床

• 以前は不顕性感染がかなりあると考えられていたが、現在の流行では多くの患者が 何らかの症状を呈すると考えられている。

• 潜伏期間は通常 3–7 日間である。教科書的には3〜12日間。デング熱と同様に発熱 中はウイルス血症があるが、解熱とともに血液中のウイルスは消失する。

• 発熱と関節痛が最も多い症状。熱発がなく「関節痛、関節炎だけの症例もある!」

• その他の症状として頭痛、筋肉痛、関節腫張、発疹があげられる。

• チクングニアウイルス感染による死亡率は低いが、症状は重症化あるいは機能障害

(関節の変形など)をきたすことがある。

• 多くの患者は一週間程度で回復するが、関節症状が回復後も持続する場合がある。

• 新生児や高齢者(≥65 years)、高血圧、糖尿病、心臓疾患を有する人では, 重症化す ることが多い。

• 終生免疫と考えられている。

CHIKVによる関節炎

(日本人症例)

(インド人症例)

足関節

CHIKVによる関節炎と関節変形(後遺症)

(インド人の症例)

デング、ジカ、チクングニア熱の臨床像

デング熱 ジカ熱(ジカウイルス病) チクングニア熱

発熱 ++++ + +++

関節痛・筋肉痛 +++ + ++++

関節炎 − +

+++

四肢の浮腫 − + −

紅斑・発疹 ++ +++ ++

後眼窩痛 ++ ++ +

結膜充血・結膜炎 ±

+++

リンパ節腫脹 ++ + ++

白血球・血小板減少

+++

+ ++

出血症状 + − −

タイプ 弱毒キメラワクチン 不活化

DNA

サブユニット

名称/開発コード名

Dengvaxia®/CYD-TDV DENVax TetraVax-DV TDENV-PIV TVDV DEN-V180

臨床試験段階 3相終了

10ヶ国で承認

2 相 2 相 1 相 1 相 1 相

効力

56.5%(アジア)

60.8%(中南米)

NA NA NA NA NA

使用株

D1

PUO-359 16007 West Pac West Pac West Pac 258848

遺伝子型

I Ⅱ Ⅳ Ⅳ Ⅳ NA

D2

PUO-218 16681 Tonga/74 S16803 NGC PR159

遺伝子型

Asian I AsianⅠ American Asian I AsianⅡ American

D3

PaH881/88 16562 Sleman/78 CH53489

フィリピン株

CH53489

遺伝子型

Ⅱ Ⅰ Ⅰ Ⅱ NA Ⅱ

D4

1228 1036 814669 341750 フィリピン株 H241

遺伝子型

Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ NA Ⅰ

NA:データがまだない。情報が公開されていないあるいは渉猟できない。

(注)本表は、山中敦史,小西英二.デングワクチン開発の現状と課題.IASR Vol.36 p.44-45より一部改変した。

世界のデングワクチン~開発・実用化の状況

CYD-TDYDengvaxia® )のコンセプト

C

prM

E NS1 NS2A

NS2B

NS3

NS4A

NS4B

5’ NTR 3’ NTR

0

1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000

NS5

E

prM &

D4

E

prM &

E

prM &

D1

D3 D2

E

prM &

4 chimeric cDNAs

Individually transcribed to RNA

Exchange with prM/E genes of wt DEN1 - 4

RNA transfection in Vero cells

D1

D4 D2

D3

4 individual chimeric

Dengue viruses

(CYD 1-4)

Is NT Ab against D2 protective ?

in the CYD-TDY tetravalent dengue vaccine.

0 10 20 30 40 50 60 70 80

D1 D2 D3 D4

Homo NT Ab Hetero NT Ab Not real data, speculated by Takasaki

Meng Ling Moi, Tomohiko Takasaki, Ichiro Kurane. Efficacy of tetravalent dengue vaccine in Thai

schoolchildren. The Lancet. 381;1094, 2013.

Construction of C-D2-PKD-53

Exchange with prM/E genes of wt DEN 1,3 &4

D4 D1

D3 D2

C

prM

E NS1 NS2A

NS2B

NS3

NS4A

NS4B

5’ NTR 3’ NTR

0 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 NS5

E

ドキュメント内 蚊媒介感染症 (ページ 60-74)

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