WARM COOL ^ࠉࠉࠉࠉࠉ`
6.9 感性情報を考慮した絵画調画像の印象評価 3
調画像が生成される.図6.19と図6.20に,それぞれ人物画像と乗り物画像を対象とした ポップアート調画像を示す.
なお,オートバイク画像は,異なる系統の色が複数確認できるため,指定する色数を 10色とし,その他の画像は,同系統の色傾向から指定する色数を5色とした.指定した イメージ語は,6.8節の印象評価で決定した6つのイメージ語とした.
これらの画像に対して,6.8節と同様にSOFT/HARD軸とWARM/COOL軸を用いて 印象評価を行った.加えて,指定したイメージ語に従った印象を感じる度合いを5段階評 価で調査した.回答者数は12名(女性9名,男性3名),実験環境は6.8節と同一の2つ の環境で行った.
入力画像と減色処理のみの画像の,6イメージ語の言語イメージスケール上でのマン ハッタン距離の棒グラフと,各イメージ語を指定した絵画調画像の言語イメージスケール 上でのマンハッタン距離の棒グラフを図6.21に示す.
まず,図6.21(a)を見ると,すべての画像で「かわいい(Cute)」のマンハッタン距離の
平均値が高いことが分かる.これは,すべての画像が「かわいい(Cute)」のイメージ語 と異なる印象を受けていることを示している.次に,図6.21(b)を見ると,すべての画像 で「かわいい(Cute)」のマンハッタン距離の平均値が低いことが分かる.これらの結果 から,提案手法により「かわいい(Cute)」の印象を付加させることが確かめられた.そ の他のイメージ語においても,入力画像および減色処理画像の印象から,提案手法により 指定したイメージ語に従った印象を付加させる効果が確認できる.「かわいい(Cute)」以 外のイメージ語においても,「カジュアルな(Casual)」と「重厚な(Heavy&Deep)」の項 目でも同様の傾向が確認できる.よって,本提案手法により特定のイメージ語を入力する ことで,そのイメージ語に従った印象を絵画調画像に付加させることが実現できたと言え る.さらに,各イメージ語の印象に対する5段階評価の主観評価の結果を図6.22に示す.
主観的評価では,指定したイメージ語の印象度合いを調査した.例えば‘「かわいい
(Cute)」のイメージ語を指定して生成された絵画調画像を評価する場合,「かわいい(Cute)」
の印象をほとんど受けないならば1,「かわいい(Cute)」の印象をかなり受けるならば5 といった指標となる.図6.22から,被写体により差はあるが,多くの場合3.0以上の値を 示しており,図6.21の結果と同様に指定したイメージ語に従った印象が絵画調画像に付 加されたことが分かる.ただし,図6.21の「シックな(Chic)」の項目では,低い値を示 したにもかかわらず,図6.22では,比較的低い値を示していることから,2つの評価軸以 外の要因が影響していると考えられる.本印象調査により,本提案手法により生成された ポップアート調画像にイメージ語に従った印象,すなわち,感性情報を付加させることが 可能であることが確認できた.
Input
Normal
Cute
Chic
Casual
Heavy
Refine
Dapper
(a)坂本龍馬
Input
Normal
Cute
Chic
Casual
Heavy
Refine
Dapper
(b)証明写真
図 6.19: 人物画像を対象としたポップアート調画像
Input
Normal
Cute Chic
Casual Heavy
Refine Dapper
(a)自動車画像
Input
Normal
Cute Chic
Casual Heavy
Refine Dapper
(b)オートバイク画像
図 6.20: 乗り物画像を対象としたポップアート調画像
0 1 2 3 4 5 6 7 8
Average of manhattan distance
Man (Input image) Man (Normal)
R. Sakamoto (Input image) R. Sakamoto (Normal) Car (Input image) Car (Normal) Bike (Input image) Bike (Normal)
(a)入力画像および減色処理画像と6イメージ語におけるマンハッタン距離の平均値
0 1 2 3 4 5 6 7 8
Average of manhattan distance
Man R. Sakamoto Car Bike
(b) 6イメージ語におけるマンハッタン距離の平均値
図 6.21: 言語イメージスケールにおけるマンハッタン距離の平均値
0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0
Man R. Sakamoto Car Bike
図 6.22: 5段階主観評価結果