• 検索結果がありません。

必須のサービスの維持

ドキュメント内 平成 (ページ 63-68)

RESPONSE

5. 必須のサービスの維持

5.1 保健医療サービス

理論的根拠

パンデミックにより生じる罹患率や、死亡率を減少させるために、保健医療サ ービスの機能 を可能な限り維持することが絶対必要である。合理的な人材管理 を確実に行い、施設や入手できる薬品を最適に活用するためには、いくつかの 緊急時のステップを決定する必要がある。一般的にこの領域の活動は、総括的 健康危機事前対策計画に基づき実施すべきである。

対応すべき課題

広域に拡散したパンデミックが、どのように保健医療サービスへ影響するか?

パンデミック期のあいだに、医療従事者と病院のベッドなどの施設の不足に対 処する、緊急対策計画は用意されているか?すべての施設において、効果的な 感染制御対策の方針を導入しているか?

チェックリスト

保健医療サービスの緊急時対策の計画作成にあたって、適切なコミュニケーシ ョンと貢献を確実に実施するために、関連するすべての保健医療分野における 組織、代用の緊急時医療施設の設置場所を提供する予定の地域団体、医療従事 者を供給するボランティア組織の代表者から成るグループの設立を検討する。

5.1.1 保健医療サービス施設

チェックリスト

□ パンデミック状況下において、理想的には、そこで患者が治療されるべき 医療施設をレベル分けし、これらの施設の利用可能状況を評価する(一次 機関、二次機関と、救急と集中治療室を含む三次紹介機関の対応能力)。

□ 特定のレベルにおいて提供されるべきケアと、医療施設のタイプを含む、

パンデミック期のあいだの医療保健サービスの提供に関する、地域と医療 施設レベルにおける詳 細な計画を立案する。

□ 様々なレベルにおける、医療施設間のトリアージと患者の流れを決定し、

入院ベッドの 中央集中登録、コールセンター、救急車出動の中央集中など の、患者搬送とベッドの利用状況の把握や管理を調整するための枠組みを 確立する。

□ 医療ケアの場への、代替用の施設を決定する。可能性のある施設には、学 校、体育館、長期療養施設、保育施設、病院の敷地内や他の場所に作るテ ントなどがある。

□ 隣接する地方当局は、よりよいサービスが実施されているとされる地域 へ、境界を越えて住民が移動しないように、医療ケアと保健医療サービス の計画の調整を図る。

5.1.2 保健医療サービス従事者 チェックリスト

□ 当該国にとって適切なレベル(国、州/県、地方)で、専門グループご とに医療従事者数を推計する。

□ たとえば、退職あるいは転職した医療従事者からなど、追加の医療従 事者を募ることができる源を確定する。

□ ボランティアにふさわしいであろう医療における役割案を作成し、そ れに関して専門家組織や協会と協議する。

□ ボランティアを供給することができる団体を特定し、その人々の受け た訓練や専門外の指定された役割にふさわしいかどうかを決定するた めの手順を確定する。

□ 指定された医療上の役割に対して、ボランティアを受け入れ、訓練す るための手順を作成する。退職した医療従事者やボランティアに対す る、法的責任、保険、および臨時免許の供与といった問題が対処され ていることを確認する。

□ 職業上、新型のパンデミック株のウイルスに曝露されるかもしれない 医療従事者(臨床および検査)を対象とする、精神的、社会的支援の 準備を検討する。

5.1.3 保健医療サービスの物品供給

チェックリスト

□ 個人防護装具(PPE)を含む、医療用物品の追加の備蓄をする必要性を 評価し、その ための選択枝を探り、追加物品の供給源を明確にする。

□ インフルエンザの合併症の治療に有用な、抗菌薬の種類を確定する。

これらの抗菌薬の、増産あるいは需要増加分の購入に対する、緊急時 対応計画を作成する。

□ 代替医療施設で提供できるだろうケアのレベルを確定し、これらの施 設へ、そこで提供される予定のケアレベルに応じた器具や物品を提供 する、緊急時対応計画を作成す る。

□ 備蓄された物品や薬剤の配分に関する戦略を策定する。

5.1.4 超過死亡

チェックリスト

□ 文化的に適切な方法を用いた、死体処理の最大キャパシティを確定 する。

□ 可能な場合には、埋葬前の死体の緊急時保管能力を明らかにする。

□ 文化的および宗教的信条を尊重しつつ、死体の安全な取り扱いの手 順を確実に作成 し、実施する

5.2 その他の必須のサービス

根拠

社会の必須の基盤サービスは、社会運営を維持する過程において責任を負う。

国によって優先順位は異なるだろうが、エネルギー、飲料水供給、交通、

(遠距離)通信は共通する例である。必須社会サービスに対するパンデミ ックの影響の検討は、パンデミック計画の重要な一部である。計画立案の大 部分は、現在の緊急時対策計画の一環として、そのサービス自身で独自に策 定するべきである。

対応すべき課題

広域に拡散したパンデミックが、どのように必須社会サービスの提供に影響 を及ぼすか?これらの必須社会サービスを維持する責任を持つ人々(組織)

を確認したか?パンデミック期のあいだの、これらのサービスにおける労働 者不足に対処するための、緊急時対策計画を作成したか?これらの対策は法 的および倫理的に受け入れられるものか?

チェックリスト

□ パンデミック期のあいだに緊急事態宣言をすることの、利点と欠点を明 確にする。

□ パンデミック期のあいだの、必須(基盤)社会サービスの維持を調整す る、主導的部局(省、部)を決定する。

□ 必須の地域社会サービスおよび、それに関わる人員で、その縮小あるい は不在が公衆の安全に重大な脅威と成り得るか、パンデミック対応を 著しく阻害するだろう者の一覧 表を作成する。これらの必須社会サー ビス従事者は、ワクチンや薬剤の入手状況にも よるが、従来のあるい はパンデミック株に対するインフルエンザワクチンの優先接種や、抗 ウイルス剤の予防投薬を受ける対象に特定されるだろう。

□ パンデミック期のあいだに、必須社会サービスを維持するために、非医 療的役割での 支援が可能な人員を確認する。交代要員は、軍、他の領 域で雇用されている退職者、あるいはボランティア団体から補充する ことができる。このような人々の雇用について、 専門家機関や組織と の議論を開始する。

□ 指定された必須社会サービス上の役割に対して、これらの領域からボラ ンティアや労働 者を受け入れ、訓練するための手順を作成する。ボラ ンティアや他の領域からの労働者に対する、法的責任、保険、および 臨時免許の供与といった問題が対処されている ことを確認し、対策の 倫理的側面も考慮に入れる。

□ 指定されたそれぞれの必須社会サービスは、パンデミックに適用できる ように、既存の 緊急時対策計画を改訂、あるいは発展させる必要があ

る。この計画には、緊急時の業務分担計画が含まれ、労働者に対する 補償が行なわれるかどうか、行なわれるとすればどのようにおこなわれ るかについて、言及がなされている必要がある。

5.3 回復 根拠

パンデミックの波が過ぎ去った後でも、多くの人たちが様々な形で、影響を 受ける事が予想 される。多くの者が友人や親類縁者を失ったかも知れず、

疲労に悩まされ、また仕事が中断されたことのために、経済的損失を被った かもしれない。政府やその他当局は、これらの問題点に取り組むことができ るよう保証し、社会再建を支援する必要がある。

対応すべき課題

パンデミック後に、迅速な国家復興を確実に行う計画があるか?必須社会 サービスの復 旧計画はあるか? 誰が、被害を受けた家族や企業に対して、

社会的、また精神的な支援 を提供する責任を負うべきか? 経済的損失を評 価し、被害を受けたグループに対する経済的支援を行う枠組みはあるか?

チェックリスト

□ 必須(基盤)社会サービス担当部門に対し、サービスまたは組織の復 旧計画を作成するよう依頼する。

□ 被害を受けた家族や企業に対する、社会的、精神的、日常的支援を行 う責任の所在を 明確にする。必要ならば、関係者の訓練や教育を組織 する。

□ 既存の地域団体(宗教団体/教会、スポーツ団体)が、どのように社 会再建に寄与できるかを検討する。これら団体の、連絡先担当者を特 定する。

□ パンデミック後の復興に、政府からの経済的援助が必要かどうかを考 慮する。もしも必要であるなら、経済的支援の基準を作成し、資金調 達を確保する方法を探す。

ドキュメント内 平成 (ページ 63-68)

関連したドキュメント