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当期の概要

ドキュメント内 アステラス製薬 l アニュアルレポート2018 (ページ 78-81)

当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコア ベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績 は、フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目 を調整項目として除外したものです。

調整項目には、減損損失、有形固定資産売却損益、リスト ラクチャリング費用、災害による損失、訴訟などによる多額 の賠償または和解費用などのほか、会社が除外すべきと 判断する項目が含まれます。

当期(2018年3月期)の連結業績(コアベース)は、売上 高、コア営業利益、コア当期純利益ともに減少しました。

財務レビュー

(億円)

2017.3 2018.3

売上高 13,117 13,003

営業利益 2,746 2,687

当期純利益 2,133 2,043

連結業績(コアベース)

当期の為替レートは、下表のとおりです。これらの結果、

売上高においては433億円の増加、コア営業利益におい ては131億円の増加の影響がありました。

為替の影響

(円)

2017.3 2018.3

1米ドル 108 111

1ユーロ 119 130

平均為替レート

(円)

2017.3 2018.3

米ドル 0円高 6円高

ユーロ 8円高 11円安

期首―期末為替レートの変動

連結売上高は前期比0.9%減少の1兆3,003億円となり ました。主力品の売上は堅調に推移しましたが、日本にお ける後発医薬品の影響に加え、2016年のグローバル皮膚 科事業の譲渡、2017年の日本における長期収載品の譲渡 の影響などにより、減少となりました。

グローバル製品である前立腺がん治療剤XTANDI/イ クスタンジは、日本、米州、EMEA、アジア・オセアニアのす べての地域で売上が増加しました。また、ベシケアとベタ ニス/ミラベトリック/ベットミガを合わせた過活動膀胱

(OAB)治療剤や免疫抑制剤プログラフの売上も伸長しま した。

その他の製品群では、日本における消炎鎮痛剤セレコッ クス、成人気管支喘息治療剤シムビコート、2型糖尿病治 療剤スーグラ、成人関節リウマチ治療剤シムジアなどの売 上が引き続き伸長しました。また、米州ではアゾール系抗 真菌剤クレセンバの売上が拡大したほか、心機能検査補助 剤レキスキャンなどの売上も増加しました。

売上高

2017.3 2018.3

米州(百万米ドル) 3,805 3,909

EMEA(百万ユーロ) 2,785 2,651

米州・EMEA(外貨)

(億円)

2017.3 2018.3

連結 13,117 13,003

日本 4,808 4,212

米州 4,124 4,333

EMEA 3,308 3,438

アジア・オセアニア 877 1,020

地域別売上高の状況

* 売上元会社の所在地に基づき集計しています。

(億円)

2017.3 2018.3 増減率 XTANDI/イクスタンジ 2,521 2,943 16.8%

泌尿器OABフランチャイズ 2,149 2,281 6.1%

ベシケア 1,161 1,023 -11.9%

ベタニス/ミラベトリック/

ベットミガ 988 1,257 27.2%

プログラフ 1,862 1,985 6.6%

主要製品別の売上高

売上原価は、前期比8.2%減少の2,942億円となりまし た。売上原価率は、製品構成の変化などにより前期に比べ 1.8ポイント低下し、22.6%となりました。

売上原価の減少に伴い、売上総利益は前期比1.5%増加 の1兆61億円となりました。

以上の結果、コア営業利益は前期比2.1%減少の2,687 億円となりました。営業利益率は、前期に比べ0.2ポイント 低下し、20.7%となりました。

コア当期純利益は、前期比4.2%減少の2,043億円とな りました。

基本的1株当たりコア当期純利益は、前期比0.5%減少 の100.64円となりました。

販売費及び一般管理費は、前期比1.6%増加の4,783 億円となりました。経費の効率的な使用やリソース配分の 最適化を推進しましたが、為替の影響などもあり増加しま した。

研究開発費は、後期開発プロジェクトの進展や新たな領 域・技術への投資拡充に伴う費用の増加などにより、前期 比6.1%増加の2,208億円となりました。なお、対売上高研 究開発費比率は、前期に比べ1.1ポイント上昇し、17.0%と なりました。

無形資産償却費は、前期と同水準の358億円となりま した。

売上原価、売上総利益

営業利益(コアベース)

当期純利益(コアベース)

販売費及び一般管理費、研究開発費、

無形資産償却費

(億円)

2017.3 2018.3

売上高 13,117 13,003

売上原価 3,205 2,942

売上原価率(%) 24.4 22.6

売上総利益 9,912 10,061

売上総利益率(%) 75.6 77.4

売上原価、売上総利益

(億円)

2017.3 2018.3

販売費及び一般管理費 4,708 4,783

販売費及び一般管理費比率(%) 35.9 36.8 広告宣伝費及び販売促進費 1,441 1,521

人件費 1,770 1,785

その他 1,497 1,477

研究開発費 2,081 2,208

研究開発費比率(%) 15.9 17.0

無形資産償却費 358 358

販売費及び一般管理費、研究開発費、無形資産償却費

(億円)

2017.3 2018.3

売上高 13,117 13,003

営業利益 2,746 2,687

営業利益率(%) 20.9 20.7

営業利益(コアベース)

(億円)

2017.3 2018.3

税引前利益 2,749 2,694

法人所得税 616 651

当期純利益 2,133 2,043

当期純利益率(%) 16.3 15.7

当期純利益(コアベース)

当期の連結業績(フルベース)は、売上高、営業利益、税 引前利益、当期純利益がいずれも減少しました。フルベー スの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の 収益」、「その他の費用」(減損損失、為替差損など)、売却 可能金融資産の売却益(「金融収益」に計上)などが含まれ ます。

「その他の収益」として、マイトブリッジ社の買収完了に 伴い、企業結合に伴う再測定益を計上しました。一方、「そ の他の費用」として、ガニメド ファーマシューティカルズ社 に係る開発プロジェクトの計画見直しやアジェンシス社の 研究活動終了に伴い、減損損失などを計上しました。この

ほか、為替差損を計上しました。これらの結果、「その他の 収益」は119億円(前期:96億円)、「その他の費用」は673 億円(同:233億円)となりました。また、売却可能金融資産 の売却益は47億円(同:213億円)でした。

連結業績(フルベース)

(億円)

2017.3 2018.3

売上高 13,117 13,003

営業利益 2,608 2,133

税引前利益 2,818 2,181

当期純利益 2,187 1,647

連結業績(フルベース)

(億円)

2017.3 2018.3

科目 フルベース 調整 コアベース フルベース 調整 コアベース

売上高 13,117 ̶ 13,117 13,003 ̶ 13,003

売上原価 3,205 ̶ 3,205 2,942 ̶ 2,942

売上総利益 9,912 ̶ 9,912 10,061 ̶ 10,061

販売費及び一般管理費 4,708 ̶ 4,708 4,783 ̶ 4,783

研究開発費 2,081 ̶ 2,081 2,208 ̶ 2,208

無形資産償却費 358 ̶ 358 358 ̶ 358

持分法による損益 (19) ̶ (19) (24) ̶ (24)

その他の収益*1 96 (96) ̶ 119 (119) ̶

その他の費用*1 233 (233) ̶ 673 (673) ̶

営業利益 2,608 137 2,746 2,133 554 2,687

金融収益*2 229 (213) 17 66 (47) 19

金融費用*2 20 (7) 13 18 (6) 12

税引前利益 2,818 (69) 2,749 2,181 513 2,694

法人所得税 631 (15) 616 534 116 651

当期純利益 2,187 (54) 2,133 1,647 396 2,043

フルベースからコアベースへの調整表

*1 コアベースの実績では「その他の収益」および「その他の費用」は除外されています。

「その他の収益」および「その他の費用」には、有形固定資産の除売却に伴う損益、減損損失、リストラクチャリング費用、訴訟関係費用のほか、為替差損益な どが含まれています。

*2 「金融収益」と「金融費用」のうち、売却可能金融資産の売却に伴う損益や減損損失は、調整項目としてコアベースの実績では除外されています。

関連 主要製品の概況 P

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