第1 多様な学習活動を支援する環境の整備充実
学校教育ではぐくまれる「生きる力」を基盤とし、変化の激しい社会において、各個人が自立した一 人の人間として力強く生きていくための総合的な力を身に付けることが求められていることから、学習 情報提供や相談体制の充実、普及奨励、学習成果を生かす環境づくりなど、生涯にわたって学習を継続 できるようにするための支援や環境等に取り組んだ。
1 生涯学習社会の実現を目指した推進体制の充実
近年における社会経済の急激な変化に伴う社会構造の変化、高度情報化や国際化の進展等の一 方で、高齢化社会の進行も一層顕著になってきている。
生涯学習の推進においては、このような社会の変化に適切に対応しながら、一人一人が生きが いを感じながら学びを継続するとともに、学んだ成果を適切に生かしていくことが求められてい る。
平成18年12月には、時代の変化に対応すべく、教育基本法に「生涯学習の理念」(第3条)が新 しく規定されたことをはじめ、「教育の目標(第2条)」、「家庭教育(第10条)」、「社会教育(第12 条)」、「学校、家庭及び地域住民等の連携協力(第13条)」等、学校教育のみならず、生涯学習・社 会教育関係の規定の充実も図られた。
本県においても、一人一人が真に生きがいのある人生を創造するとともに、東日本大震災津波 からの復興に向けた活力に満ちた地域社会を築くための施策の展開が求められている。
(1) 岩手県生涯学習審議会・岩手県社会教育委員会議の開催
生涯学習に関する基本的な施策を調査審議し、もって本県における生涯学習の総合的な振興 を図るため、次の会議を開催した。
なお、平成19年度まで生涯学習審議会の開催を年1回とし、社会教育委員会議を年2回開催 してきたが、両会議の関係は非常に密接であることから、平成20年度以降、全員の委員が兼任 し両会議を同時開催することとした。
【岩手県生涯学習審議会・岩手県社会教育委員会議】
ア 期日
第1回 平成26年7月23日 第2回 平成27年2月3日 イ 出席
第1回 委員16人中14人出席 第2回 委員16人中13人出席 ウ 内容
(ア) 平成26年度主要施策について
a 生涯学習文化課
b 学校教育室
c スポーツ健康課
d 県立生涯学習推進センター e 県立図書館
f 県立博物館
- 99 - g 県立美術館
h 公益財団法人岩手県スポーツ振興事業団 (イ) これからの教育振興運動のあり方について
(ウ) 平成26~27年度協議テーマ「社会教育の今日的役割 ~絆づくりと活力あるコミュニ
ティの形成に係る拠点づくりについて~ 」について
(エ) 平成26年度優れた「早寝早起き朝ごはん」運動の推進にかかる文部科学大臣表彰に係 る選考について
(オ) 平成27年度社会教育関係団体活動費補助金の交付について
2 連携と協力による生涯学習の普及奨励 (1) 学習意識の啓発
県民の生涯学習に対する理解と意欲を高め、学習活動の充実を図るため、生涯学習推進セ ンターにおいて、県内全市町村とのネットワークによる生涯学習情報提供システム「まなび ネットいわて」等により、学習情報の提供や広報活動に努めた。なお、平成17年2月より、
携帯電話によるアクセスも可能となっている。
ア 生涯学習情報提供事業
(ア) 生涯学習情報提供システム「まなびネットいわて」
a 情報量……… 2,830件 b 利用件数……… 9,651件 c トップページカウント数…… 23,710件 d トップページリニューアル… 3月20日
イ 生涯学習情報紙「岩手県立生涯学習推進センター情報」の発行 (ア) 発行部数……… 710部 ※(県内小中学校へメール配信611件)
(イ) 年間発行回数……4回 (2) 学習活動の支援
県民の学習活動の成果を地域社会に生かすことができるよう生涯学習ボランティア活動推 進事業を実施するとともに、岩手県生涯学習情報提供システム「まなびネットいわて」にお いて、広域的な学習機会と学習情報の提供に努めた。
また、電話による学習相談を行い、生涯学習・社会教育事業の支援を行った。
ア 生涯学習ボランティア活動推進事業(生涯学習推進センターボランティア登録数)
730人
イ 電話相談「マナビィコール」の開設 (ア) 開催日………毎週月~金曜日 (イ) 時間…………9時~17時
(ウ) 相談員………生涯学習推進センター専門職員 (エ) 相談件数……199件
- 100 - 第2 生涯にわたる学習機会の充実
生涯学習の中核を担う社会教育の充実を図るとともに、家庭教育をはじめとした生涯にわたる学 習機会の充実を図り、自立した個人の育成や地域コミュニティの形成を促した。
1 成人の学習活動の支援 (1) 一般成人教育
ア 学級講座(成人大学講座等)
市町村数 学級数 受講者数 成人大学講座 8 115 5,424 成人学級・講座 21 2,181 52,024
その他 19 767 22,804
イ 生涯学習ボランティア活動推進事業
県民の学習成果を地域社会における諸活動の中で生かすことのできる環境の整備に資する。
(ア) ボランティア登録者
登録者数……730人(生涯学習推進センター)
(イ) ボランティアの研修
岩手県読書をすすめるつどい
平成27年2月7日 アイーナ 191人参加 講演及び活動発表等 ウ 成人団体活動の支援
(ア) PTAへの補助
補助団体 補助対象事業 事業内容 補助金額
(一社)岩手県PTA連合会 150千円
家庭教育セミナー ○平成26年9月6日、盛岡市、299人
○平成26年12月14日、住田町、206人
○講演、パネルディスカッション等 広報コンクール
三行詩コンクール
○審査 平成26年5月14日 ○対象人数 68人
○審査 平成26年10月10日 ○対象人数1,790人
※年次表彰式で表彰 東北ブロック研究大会兼
岩手県PTA研究大会
○平成26年9月6日~7日 ○盛岡市
○全体会、分科会等 ○参加人数2,051人 会報発行 ○「PTAいわて」 ○会員及び関係機関等
○3回発行(1回当たり10,000~15,000部)
岩手県高等学校PTA連合会 120千円
研究協議会 ○平成26年6月4日 ○盛岡市
○講演等 ○参加者数270人 会報発行 ○「ポローニア」 ○会員及び関係機関等
○2回発行(1回当たり30,000部) 母親委員研修会 ○平成26年7月3日 ○盛岡市
○発表・講演 ○参加者数162人
岩手県国公立幼稚園PTA連絡協議会 120千円
研究大会 ○平成26年6月27日 ○洋野町
○講演・研究協議等 ○参加者数200人 ブロック研修会 ○平成26年6月~10月 ○4ブロック
○講演、実践交流会等 ○参加者数414人 会報発行 ○1回発行(1回当たり2,500部)
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(イ) 岩手ユネスコ協会連盟への支援 補助金額:120千円 事 業 名 実施期日 実施場所 参加人数等 内容
ユネスコ運動岩手県大会 11月22日 盛岡市 550人 講演、パネルディスカッション
ユネスコ活動顕彰事業
11月10日 12月2日 12月4日 12月10日
盛岡市 7件
1,821人 選定、表彰等
ユネスコ活動研修会 1月23日
~24日 滝沢市 190人 講演、分科会、全体会、交流会等 ユネスコ運動広報事業
5月17日 県内
200部
会報発行 9月27日 500部
2月21日 200部 (2) 女性教育
女性の地位向上と充実した人生の創造のため、多様で高度な学習機会を提供するとともに、
女性の持つ豊かな感性を地域づくりに役立てる社会参加を促進した。
また、自主的な団体活動を促進するための指導者の養成に努めた。
ア 女性学級・講座
女性のライフスタイルや家庭生活の変化に伴い、女性の学習志向が一層高まり、婦人問 題、生活上の課題を中心に、市町村を主体として計画的な学習が一定期間にわたり、継続 して行われた。
【学級・講座開設状況】
区 分 市町村数 学級数 学級生数 女性学級・講座 21 1,042 17,410
その他 9 275 3,378
イ 女性団体活動の支援
本県の女性団体は、女性の地位と福祉の向上及び相互の連携を図ることを目的とし、岩 手県女性団体連絡協議会を組織している。
県教育委員会は、岩手県地域婦人団体協議会が行う社会的、公共的に意義のある事業に 対してその経費の一部を補助し、また、その団体の自主性を尊重しつつ求めに応じて助言 指導を行うなど、その活動の支援を行った。
【組織状況(平成26年5月23日現在)】
団 体 名 単位団体数 会員数 特定非営利活動法人岩手県地域婦人団体協議会 37 8,164 (ア) リーダー研修会
a 期 日 平成26年8月28日~29日 b 場 所 盛岡市
c 参加人数 113人 (イ) 第59回岩手県地域婦人大会
a 期 日 平成26年7月2日
b 場 所 岩手町 c 参加人数 864人
- 102 - 2 高齢者の学習活動の支援
○ 高齢者学級・講座
高齢者の高度で多様なニーズに対応するため、各市町村において今日的課題に関する講座や 世代間交流事業などが、一定期間にわたり、継続して行われた。
区 分 市町村数 学級数 学級生数 高齢者学級・講座 26 740 44,507
その他 9 151 6,748
3 視聴覚教育
○ 視聴覚教育の推進
教育関係者には、視聴覚教材、機材を適切に活用し学習効果を高めるとともに、放送など視 聴覚メディアの活用と併せ、メディアの研究開発による教育の機会の拡充を図ることが求めら れていることから、指導者養成に当たっては、機器の操作や指導方法等について、専門的研修 を実施し、指導法の浸透を図った。
ア 視聴覚教育指導者研修(社会教育関係)
視聴覚教育総合全国大会(東京都) 平成26年 11月21日~22日 4人参加 イ 視聴覚ライブラリー専任職員研修会
視聴覚教育協議会専任職員等研修会(生涯学習推進センター)平成26年6月19日~20日 9人参加 ウ 16ミリ映写機操作技術講習会
[単位:回、人]
教育事務所 回数 修了者数 盛岡 3 50 中部 1 6 県南 2 22 沿岸南部 1 6 宮古 1 5 県北 0 0 計 8 89
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エ 教材フイルム利用状況 [単位:本、人]
視聴覚ライブラリー名 利用本数 観覧者数
中央 1,258 21,222
花巻図書館 350 6,668
北上市 116 4,607
西和賀町 0 0
県南第一 1,094 30,019 沿岸第一 331 4,513
釜石市 12 155
遠野市 50 703
大槌町 0 0
久慈市 19 250
県北第二 74 1,755
二戸 153 3,000
計 3,457 72,892
4 指導体制の充実
社会教育活動を総合的、効果的に推進するため、市町村に社会教育主事が23人、社会教育指導 員が53人配置されている。
県民の学習要求が高度化・多様化する中、社会教育関係職員の専門性が一層強く求められてお り、現職教育は重要な領域となっている。
平成26年度は、以下の研修等を行った。
(1) 新任社会教育関係職員研修講座
【期日|会場|参加者数】平成26年5月15日~16日|生涯学習推進センター|98人 【内容】生涯学習及び社会教育に関する基本的な事項及び職務に関する研修
(2) 社会教育指導員等研修講座
【期日|会場|参加者数】平成26年5月23日|生涯学習推進センター|104人 【内容】社会教育指導員としての任務、各分野における専門的事項に関する研修
(3) 放課後子どもプラン指導者合同研修会
【期日|会場|参加者数】(第1回)平成26年7月1日|生涯学習推進センター|188人 (第2回)平成26年9月9日|生涯学習推進センター|138人 (第3回)平成26年11月1日|いわて子どもの森 | 55人
【内容】「放課後子ども教室」と「放課後児童クラブ」の指導者等の情報交換・情報共有・連 携の促進、資質の向上を図る研修
(4) 岩手県社会教育委員研究大会兼岩手県公民館大会
【期日|会場|参加者数】平成26年7月10日~11日|一関市文化センター|273人
【内容】生涯学習及び社会教育に関する基本的な事項、職務及び今日的な在り方に関する研修 公民館の在り方等に関する研修
(5) 岩手県社会教育主事・公民館職員研修会
【期日|会場|参加者数】平成26年8月22日|盛岡市都南公民館|73人
【内容】社会教育職員としての職務及び各分野における専門的事項に関する研修