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年度東北大学多元物質科学研究所若手セミナー

ドキュメント内 研究業績・活動報告2006 (ページ 142-200)

DAST

平成 18 年度東北大学多元物質科学研究所若手セミナー

平成18年11月8日,於 材料・物性総合研究棟1F大会議室,参加者数:60名 幹事:石坂孝之、大原智、増原陽人、松井淳、山田高広(東北大多元研)

主題:多元材料の創製と機能

〜バイオからインフォメーションテクノロジーまで〜

東北大多元研助手層が中心となり、多元的研究への発展を目的とした若手シンポジウムの形態で開催した。本 シンポジウムでは、多元材料の創成と機能をテーマにバイオテクノロジーからインフォメーションテクノロジー まで幅広い分野において研究現場の最前線で実際に実験を行なっている若手(30代)の方々を招待し、現場の生の 声をお聞かせ頂き、ディスカッションを行った。

13:00〜13:05 所長挨拶 東北大学 多元物質科学研究所 齋藤 文良 13:05〜13:45 (座長 東北大多元研 助手 山田 高広)

「新規ゼオライト合成への試み:層状ケイ酸塩をパーツに用いて」

産業技術総合研究所 東北センターコンパクト化学プロセス研究センター・研究員 池田拓史 13:45〜14:25 (座長 東北大多元研 助手 大原 智)

「ペロブスカイト型強誘電体における欠陥エンジニアリング」

東京大学先端科学技術研究センター・講師 野口 祐二 14:25〜14:40 —Coffee break—

14:40〜15:20 (座長 東北大多元研 助手 松井 淳)

「水の構造評価に基づく生体適合材料の分子設計」

富山大学大学院理工学研究部・助手 源明 誠 15:20〜16:00 (座長 東北大多元研 助手 増原 陽人)

「分子・細胞レベルから見た脳機能−グルタミン酸受容体研究の最前線」

慶應義塾大学医学部生理学教室・助手 掛川 渉 16:00〜16:40 (座長 東北大多元研 助手 石坂 孝之)

「単一マルチクロモファ分子、および単一有機ナノ結晶の光アンチバンチング」

京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科・助手 増尾 貞弘 17:00〜18:30 懇親会

日韓拠点大学交流事業

「先端エネルギーシステム材料研究への電子顕微鏡の応用」

平成18年11月16日(木);於:東北大学多元物質科学研究所 科学計測研究棟S棟セミナー室; 参加者数:30名

概要:

透過電子顕微鏡を用いた材料評価で著名な日韓の研究者13名が参集し、最新の研究成果の発表と討論を行った。

透過電子顕微鏡の収差補正技術、HAADF法、超高真空電顕、電子線ホログラフィー、超高圧電顕、トモグラ フィーなど、基軸的な技術の現況と今後の展望を集中的に討議した。また、これらのテクニックを用いた各種先端 材料の分析結果についても、多くの興味深い報告がなされた。研究会のプログラムは以下の通りである。

9:30-9:55 Displacive-Diffusional Transformation of Θ-MnNi to Austenite Phase Yun-Uk Heo and Hu-Chul Lee (Seoul National Univ.)

9:55-10:20 Topics of In-Situ Experiments at Research Center for UHVEM, Osaka University Hirotaro Mori, Kazuto Arakawa and Jung-Goo Lee (Osaka Univ.)

10:20-10:45 Transmission Electron Microscopy of A Novel Quantum Dot –Hyaluronic Acid Conjugates Ji Seok Kim, Chan Gyung Park, and Sei Kwang Hahn (POSTECH)

10:45-11:00 — Coffee Break —

11:00-11:25 In situ TEM Observation of Chemical Reactions of Inorganic Materials

H.Takeuchi1, H.Seto1, T.Mima1, N.Yokoi1, T.Marukawa1, K.Kishita1,2, T.Kamino3, H.Saka1 and K.Kuroda1 (1 Nagoya Univ., 2 Toyota Motors Corp., 3 Hitachi-High Tech.Corp.)

11:25-11:50 Electron Holography on Electric Fields of Advanced Materials

Daisuke Shindo, Joong Jung Kim, and Yasukazu Murakami (Tohoku Univ.)

14:00-14:25 High-Resolution Electron Microscopy Study of the Misfit Strain Relaxation in SrRuO3/SrTiO3 (001) Heteroepitaxy Thin Films

Sang Ho Oh1 and Chan Gyung Park2 (1 OakRidge National Lab., 2 POSTECH) 14:25-14:50 Complex Oxides Formation in Ferritic ODS Steels

S. Ohnuki1, S. Yamashita2, N. Akasaka2, S. Ukai1, N. Hashimoto1(1 Hokkaido Univ., 2 JAEA)

14:50-15:15 TEM Investigation of the Nanostructures: nucleation and growth behavior of atomic layer deposited thin films during the initial film formation stages

Ki-Bum Kim (Seoul National Univ.)

15:15-15:40 Electron Tomography for 3D Microstructures in Crystalline Materials S. Matsumura, K. Kimura, S. Hata, and H. Gao (Kyushu Univ.)

16:00-16:25 Oxide Formation in the Dew-point Controlled Transformation Induced Plasticity Steels Young-Woon Kim (Seoul National Univ.)

16:25-16:50 In-situ Fabrication and Analysis of Silicon Nanocrystal with Ultra High Vacuum Electron Microscopy

Kazuo Furuya, Xi-wen Du, Masaki Takeguchi and Miyoko Tanaka (NIMS)

16:50-17:15 Short Range Ordering of In and Ga in Epitaxially Grown In0.53Ga0.47As Film on (001)InP Substrate

Keesam Shin1,2, Junghoon Yoo2, Sungwook Joo2, Takahiro Mori1, Daisuke Shindo1, Takashi Hanada1, Hisao Makino1, Meoungwhan Cho1 Takafumi Yao1 Young-Gil Park3 (1 Tohoku Univ., 2 Changwon National Univ., 3 Samsung SDI Co. Ltd.)

17:15-17:40 The Cs-corrected TEM and STEM in Analytical Electron Microscopy T. Oikawa, H. Sawada and E. Okunishi (JEOL Ltd.)

第 15 回素材工学研究懇談会 平成 18 年度ベースメタル研究ステーション合同 シンポジウム

平成18年11月30日〜12月1日,於 東北大学片平さくらホール,参加者数:140名

主題:パイロメタラジーの新展開

[ 銅製錬の高温物理化学 ]

1. 玉野自溶炉におけるコークス使用とマグネタイト制御

日比共同製錬

丸山恒夫

硫化銅精鉱の乾式製錬は酸化製錬であるが,自熔炉で補助燃料としての重油に代えてコークスを使用すること により,リアクションシャフトでは酸化反応を,セットラーでは還元雰囲気を維持するという他に類を見ない操業 を確立した.

2. 三菱連続法C炉スラグの特性

三菱マテリアル

清水 隆

銅製錬は鉱石を焙焼し, ,粗銅の順に精製していくが,これを連続的に行なう連続製銅法の開発に成功した.

C炉でのカルシウムフェライトスラグの採用が,その大きな特徴であるが,Fe/CaOの管理によりマグネタイト トラブルを回避している.

3. P.S.転炉の高効率化と炉内反応

住友金属鉱山

黒川晴正

造 期と造銅期を2ステージに分割し2炉を交互に吹錬するセミステージ交互吹錬によりP.S.転炉の高効率化 を達成した.また,炉内各種熔体中の酸素分圧を精度良く測定する方法を確立し,得られた酸素分圧を用いて造 期と造銅期の反応を解析した.

4. 溶銅中のガス成分の熱力学と脱ガス

関西大学

大石敏雄

今日の無酸素銅の純度は4-N以上であるが,その中に含まれるppmレベルの微量不純物の影響を把握し,個々 のニーズに対応していくことが重要である.本講演では溶解・鋳造時に避けられないガス成分の熱力学的挙動な らびに高温化学反応を利用した乾式除去に関するデータを紹介した.

5. 銅マット酸素溶錬の熱力学

東北大学

板垣乙未生

スラグ-マット間平衡実験の結果,銅のスラグ溶解は亜硫酸ガス分圧に依存しない,銀の分配係数は亜硫酸ガス 分圧に依存しないが,鉛,ヒ素,アンチモン,ビスマス等の分配係数は亜硫酸ガス分圧の増加とともに増大するこ と等が明らかになった.

[ パイロメタラジーと資源循環 ]

6. 非鉄原料(特にレアメタル)の動向

JOGMEC

馬場洋三

レアメタルは日本経済を支えるハイテク産業を中心に幅広く使用されているが,その資源を取り巻く状況は大 きく変化しており,安定供給確保の重要性が増大している.ここでは,鉱物資源の偏在性,資源生産国の動向,及 び,生産企業の動向について論じた.

7. 電炉ダスト処理について

東邦亜鉛

今井 力 , 竹内信登

電炉ダストに含まれる亜鉛は,国内地金消費量から見ても無視できない量であり,適正なリサイクルは亜鉛資源 の有効活用,鉛等有害物質の拡散防止,廃棄物処分場の延命という意味で重要である.ここでは,現在の処理プロ セスと新しい展開について紹介した.

8. 電炉・特殊鋼の現状と将来課題

大同特殊鋼

芝田智樹

特殊鋼は旺盛な需要に支えられ活況を呈しているが,原料問題,環境問題や新興国の追い上げなど解決すべき問 題も少なくない.本講演では,電気炉製鋼法について,省エネルギーの推進,スクラップ代替品使用技術の開発,

環境規制強化という視点から概括した.

9. 新鉄源プロセスの最近の動向

神戸製鋼

田中英年

 新鉄源製鉄法は原料性状に対する制限が少なく,エネルギー消費も優れているため,期待が高まっている.こ こでは,新鉄源プロセスの変遷を振り返り,ガスベース還元鉄製造法のMidrexと,石炭ベース還元鉄製造法の FASTMET,FASTMELT,ITmk3についての開発動向を示した.

10. 廃棄物処理分野におけるガス化溶融炉技術の展開

新日鉄エンジニアルング

芝池秀治

ガス化溶融炉は燃焼制御性に優れる上に,焼却残渣の代わりに再利用可能なスラグとメタルを産出するため,一 般廃棄物(都市ゴミ)処理において最終処分量を大幅に低減できる.シャフト炉方式は直接溶融炉下部に高温の コークス充填層を形成することが特徴であるが,その最近の技術改善を紹介した.

[ 高炉転炉法の現状と課題 ]

11. 鉄鉱石資源動向から見た技術課題

NSTR

肥田行博

, HN-MRC

野坂庸二

新興途上国は急速な経済成長によって輸入鉱石量の急激な増大となり,世界的な需給タイト感を惹起し,その 結果,鉱石価格の高騰を招いている.本講演では,今後の中国および世界主要鉄鉱石産出国である,豪州,ブラジ ル,インドなどの資源動向と技術課題について論じた.

12. 地球温暖化問題に向けた製銑技術

東北大学

有山達郎

鉄鋼業としてのCO2削減は地球規模での実効性を考え,その技術力を生かし様々な角度から取り組むべきであ る.ここでは,高炉低還元材比操業を中心とした製銑プロセスにおける有効なのCO2低減策の考え方と,欧州の 動向にも触れながら将来における抜本的な低減策について述べた.

13. 高炉数値シミュレーション技術の現状と課題

住友金属

稲田隆信

高炉はガス・固体・液体が存在する複雑な系で,個々の高炉の操業条件によって様々な様相を呈する.より的確 な操業操作を行なうための指針を提供する上で高炉数値解析技術の果たす役割も大きい.本報告では,数値シミュ レーション技術の進展と現状,さらに今後の課題について述べた.

14. 製鋼精錬の現状と将来課題

JFEスチール

岸本康夫

製鋼技術の視点は,高純度鋼の大量溶製技術から,製品特性から要求される成分の鋳片を経済的に製造する技術 と環境対応に移りつつある.精錬プロセスは,環境対策・スラグ極小化を目指して,ローカル条件毎に最適化が進 められていが,ここでは,各プロセスにおける現状と将来の技術課題について概括した.

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