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日本歯科医師会平成 20 年度成人歯科健診モデル事業 調査結果報告
本事業は、3年間の日本歯科医師会成人歯科健診モデル事業の最終年にあたる。過去2年 で、新しい成人歯科健診プログラムの概念、事業内容、質問紙といった内容の開発を行 果、歯科医師が不在の場合でも実施可能で、広く実施され、より多くの 人
歯
概要: 今回は3年間の日本歯科医師会成人歯科健診モデル事業の最終年にあたる。過去2年間 で、新しい成人歯科健診プログラムの概念、事業内容、質問紙といった内容の開発を行ってきた。
この結果、歯科医師が不在の場合でも実施可能で、広く実施され、より多くの人々の受診と保健 行動の改善が期待できるプログラムが完成しつつある。本年は、事業の実施における実際的な問 題点の把握や、より効率的な実施に向けた改善点を把握し、成人歯科健診の完成度を高めること を目的として岩手県、香川県、愛媛県、そして企業である雪印でモデル事業を実施した。各団体 とも、平成19年度に作成した短縮版の質問紙を用いた調査を実施している。歯科医師が不在の健 診も実施されたが、この有用性も確認された。唾液検査で意識の向上が見られたこと、事前の質 問紙によって的確な指導が行えたことが指摘されている。一方で、結果の入力が煩雑なこと、歯 科 ても、必ずしも疾患があるわけではないことからその精度や説明方法に改善の
余 て
明 れ
る
受診勧奨となっ
地があること、質問紙の改善の余地があることが指摘されている。今後、これら事業を通し 確になってくる課題を改善することによって、より効果的な歯科健診が実現されると考えら
。
1.はじめに
間
ってきた。この結
々の受診と保健行動の改善が期待できるプログラムが完成しつつある。本年は、事業の 実施における実際的な問題点の把握や、より効率的な実施に向けた改善点を把握し、成人
科健診の完成度を高めることを目的として事業を実施した。
2.調査の概要
平成20年度は、岩手県、香川県、愛媛県、そして企業である雪印でモデル事業を実施し た。各団体とも、平成19年度に作成した短縮版の質問紙を用いた調査を実施している。
今回のモデル事業においては、唾液検査と質問紙による類型化の検証・生活習慣、唾液 検査、BMI の関連の検討・特定保健指導および医療機関での積極的支援の実施(岩手県)、
歯科医師を含まない形式でのモデル事業の実施、歯科保健関係者への研修教育プログラム の実施(香川)、歯科健診の効果、歯科医師を含まない形式でのモデル事業、唾液検査基準 値
おおむね良好な結果が得られた(詳 細は各事業者の報告書参照)。なお、対象者は岩手県・香川県は保健センターでの健診受診 者、愛媛県・雪印では企業従業員である。
は、各地域の健診にて得られたデータを集計し、標準的な結果報告の形 式
も
3.調査結果
2009年2月の時点で収集・整理の完了している情報について、結果として報告する。
表1に、各事業所におけるモデル事業参加対象者数を示す。対象者は岩手県・香川県は 保健センターでの健診受診者、愛媛県・雪印では企業従業員である。
-
-
の精度の向上、健診医の研修、歯科衛生士の研修、マインドマップの利用についての検 討(愛媛)、企業内での、歯科医師を含まず質問紙と類型化を用いた歯科健診、保健指導の 実施(雪印)といったことが重点的に実施、検討され、
本報告において
に沿った形で提示し、概観する。現時点で整理の完了しているデータ内容に異なる部分 存在するため、各事業所ごとの結果を示していく。
岩手県 香川県 愛媛県 雪印
歯科健診 244 55 117 298
質問紙調査 244 55 122 362
唾液検査 55 122 -
フォローアッ
プ事業 7 36 58
事後歯科 33 108 79
33 114 71
64 77
男 106 0 53 221
不明 1 - -
健 事後質問紙 調査
唾液検査 0 114 71
性別 女 137 55
表1.平成20年度日本歯科医師会成人歯科健診モデル事業対象者数
表2、3に対象者の性別と年齢を示す。表4,5に類型化および保健指導内容の内訳を 示す。類型化の割合は、地域によりばらつきが存在した。
男性 女性 合計
岩手県 106 137 243
43.6 56.4 100.0
香川県 0 55 55
0.0 100.0 100.0
愛媛県 55 67 122
45.1 54.9 100.0
雪印 221 77 298
74.2 25.8 100.0
合計 161 259 420
38.3 61.7 100.0
表2.対象者の性別
40歳以下 41~60歳 61歳以上 合計
岩手県 3 85 156 244
1.2 34.8 63.9 100.0
香川県 0 8 47 55
0.0 14.5 85.5 100.0
愛媛県 47 64 11 122
38.5 52.5 9.0 100.0
合計 50 157 214 421
11.9 37.3 50.8 100.0
表3.年齢階級別対象者数
1.知識提 供・気づき 支援型(情 報提供)の
み
2.相談・カ ウンセリン グ型(動機 づけ支援)
3.実技指 導型(積極 的支援)職
域
4.環境・受 け皿整備型
(受診勧奨・
受診動機づ け支援)
5.実技指 導型(積極 的支援)医 療機関
合計
岩手県 48 6 86 28 76 244
19.7 2.5 35.2 11.5 31.1 100.0
香川県 19 2 17 9 8 55
34.5 3.6 30.9 16.4 14.5 100.0
愛媛県 1 2 15 32 67 117
0.9 1.7 12.8 27.4 57.3 100.0
雪印 1 0 21 35 37 94
1.1 0.0 22.3 37.2 39.4 100.0
合計 69 10 139 104 188 510
13.5 2.0 27.3 20.4 36.9 100.0
表4.類型化ごとの対象者数(複数に該当する場合は、最も大きい番号に該当とした結果。
知識提供・気づき支援型は全員に実施している)
リーフレット・パンフレット 無し 171 70.1 48 87.3 0 0.0 0 0.0
有り 73 29.9 7 12.7 117 100.0 94 100.0
健康学習教室 無し 67 27.5 28 50.9 59 50.4 0 0.0
有り 177 72.5 27 49.1 58 49.6 0 0.0
通信指導elearning 無し 163 66.8 39 70.9 117 100.0 0 0.0
有り 81 33.2 16 29.1 0 0.0 0 0.0
歯科検診 無し 168 68.9 47 85.5 0 0.0 0 0.0
有り 76 31.1 8 14.5 117 100.0 0 0.0
健康教育 無し 0 0.0 0 0.0
有り 117 100.0 94 100.0
職場におけるセルフケア支援 無し 59 50.4 0 0.0
有り 58 49.6 0 0.0
岩手県 香川県 愛媛県 雪印
表5.実施した保健指導の内訳