形成外科 宮本 英治 平成20年度(平成20年4月~平成21年3月)の形成外科の外来患者数は
5,420人で前年度に比し増加している。入院患者数は683人でこちらも前年度に比し
増加している。手術件数は362件で、うち外来手術は282件、入院手術は80件であ った。手術の詳しい内訳は
全身麻酔下手術 19件、局所麻酔下手術 308件で、
1)顔面骨折および顔面軟部組織損傷 8件 2)手足の先天異常、外傷 1件 3)その他の先天異常 3件 4)母斑、血管腫、良性腫瘍 225件
(うちレーザー治療 34件)
5)悪性腫瘍およびそれに関する再建 8件 6)瘢痕、瘢痕拘縮、ケロイド 4件 7)褥瘡、難治性潰瘍 6件 8)その他 107件 陥入爪 28件
眼瞼下垂 21件 気管皮膚瘻 2件 尿管皮膚瘻 1件 腋臭症 3件 他 52件 であった。
手術件数も前年度に比し5割増加している。
今後は顔面骨折などの外傷、悪性腫瘍術後の再建など積極的に取り組んでいきたいと 考えている。
また、最近は美容皮膚医療の需要が高まっているため、レーザー治療などを行う機会 が増えると考えている。
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放 射 線 科 近 況
ス タ ッ フ 部 長 鈴 木 啓 史 医 師 大 宮 裕 子 医 師 西 川 浩 子 平 成 17 年 4 月 に 新 規 赴 任 し て 4 年 が 経 過 し ま し た 。 大 宮 医 師 と 2 名 体 制 が 続 い て い ま し た が 、20 年 4 月 か ら は 研 修 医 だ っ た 霜 出 真 帆 医 師 が 放射 線 科 の ス タ ッ フ と な り 3 名 体 制 に な り ま し た 。霜 出 医 師 は 9 月 末 で 名 古 屋 市 立 大 学 放 射 線 医 学 教 室 に 移 り 、10 月 か ら は 西 川 医 師 を 迎 え て い ま す 。 霜 出 医 師 に は 当 院 退 職 後 も 代 務 で 来 て も ら っ て い ま す 。名 古 屋 市 立 大 学 の 荻 野 准 教 授 に 当 初 か ら 代 務 を お 願 い し サイ バ ー ナ イ フ を 運 用 し て も ら っ て い ま す 。常 勤 の 3 医 師 は 診 断 医で 、 も っ ぱ ら 画 像 診 断 や IVR を 担 当 し て い ま す 。 画 像 診 断 報 告 書 の 総 数 は05年 度 が20217件 、06年 度 が24292件 、07年 度 が21948 件 、08 年 度 が 22581 件 で し た 。 画 像 診 断 と い っ て も CT と MRI が 中 心 で 08 年 度 の 内 訳 は CT が 15058 件 、MRI が 4542 件 で 報 告 書 作 成 の 大 半 を 占 め て い ま す 。 こ の よ う に 当 院 で の 放 射 線 科 医 の 守 備 範 囲 は 主 に CT と MRI の 読 影 で す が 、核 医 学 や 一 部 の 単 純 X 線 、造 影 検 査 、エ コ ー な ど に も 関 わ っ て い ま す 。ま た 肝 癌 の TAE な ど の 血 管 系 IVR や 胆 管 ス テ ン ト あ る い は 経 皮 肺 生 検 な ど の 非 血 管 系 IVR も 担 当 し て い ま す 。 新 た な 取 り 組 み と し て、 肝 で 広 く 施 行 さ れ て い る 経 皮 的 ラジ オ 波 焼 灼 治 療 を 腎 癌 に も 応 用 し ま し た 。内 視 鏡 下 の 胃 瘻 造 設 が 困 難 な 症 例 に 対 す る 経 皮 経 食 道 的 胃 瘻 造 設 も 行 い ま し た 。 地 域 の 医 療 機 関 か らの CT や MRI な ど の 検 査 依 頼 に つ い て も 、 地域 医 療 連 携 室 を 窓 口 と し て 積 極 的 に対 応 し て い ま す 。05 年 度 が 646 件 、06 年 度 が 958 件 、07 年 度が 1371 件 、08 年 度 が 1595 件 で し た 。サ イ バ ー ナ イフ は 奥 村 副 院 長 ほ か 脳 外 科 の 先 生 た ち と 荻 野 医 師 で 運 用 さ れ て い ま す 。脳 腫 瘍 が ほ と ん ど で す が 、05 年 度 が 105 件 、06 年 度 が 111 件 、07 年 度 が 113 件 、 08 年 度が 94 件 で し た 。サ イ バ ー ナ イ フ の 入 院 は 脳 外 科 つ ま り 5 階 北 病 棟 で お 願 い し て い ま す 。診 療 技 術 局 に は 、市 橋 室 長 、平 田 主 任 、塚 本 主 任 、伊 藤 副 主 任 、川 村 副 主 任 の ほ か 、岡 部 、山 田 清 、椙 村 、山 田 亮 、櫻 井 、 平 野 、八 木 の 診 療 放 射 線 技 師 が 在 職 し て い ま す 。皆 さ ん 、プ ロ 集 団 と し て 日 夜 奮 闘 し て い ま す 。 な お 3 月 で 石 山 が 退 職 し ま す 。 ま た 年 度 の 途 中 で パ ー ト の 今井 、 平 尾 、西 川 の 3 名 の 受 付 事 務 は 退 職 し ま し た 。看 護 局 か ら は 志 水 主 任 の ほ か 山 本 、粉 川、垣 内 、坂 、秦 野 、岩 崎 の 看 護 師 が 放 射 線・内 視 鏡 部 門 に 所 属 し て い ま す 。年 度 の 途中 で 浅 野 が 5 北 病 棟 勤 務 に な り ま し た 。同 じ く プ ロ 集 団 と し て 日 夜 奮 闘 し て い ま す 。研 修 医 の ロ ー テ ー シ ョ ン に 放 射 線 科 は 新 臨床 研 修 制 度 の 必 須 科 目 と は な っ て いま せ ん が 、 平 成 20 年 度 も 多 く の 研 修 医 が 放 射 線 科 を 選 択 し て く れ ま し た 。 名 古 屋 市 立 大 学 の 6 年 の 医 学 生 の 学 外 実 習 BSL を 引 き 続 き 担 当 し ま し た 。 霜 出 医 師 は 脳 外 科 の 辻 医 長 に
neurointervention の 指 導 を 受 け て い ま す 。 辻 先 生 に 感 謝 し て い ま す 。 放 射
線 室 で は 機 器 の 新 規 導 入 や 更 新が 進 ん で い ま せ ん 。CT な ど は 周 辺 の 病 院 と 比 べ て 旧 式 と な っ て し ま い ま した 。各 診 療 科 医 師 か ら も 更 新 の 要 望 が あ り ま す 。予 算 の 事 情 も あ り ま す が 積 極 的 に 要 望 を 出 し て 行 か な く て は な り ませ ん 。
鈴 木 啓 史
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産婦人科スタッフ
主任医長:柴田 大二郎 (2007年7月着任)
医員:足立 学 (2007年7月着任)
医員:水野 絢子 (2009年4月より後期研修予定)
当科は、現在常勤2名で日常業務を行っております。毎週木曜日は名古屋大 学医学部附属病院より 1 名の非常勤医師の応援をいただき、外来、手術のサポ ートをしていただいております。 また、2008年4月より水野医師が当科に て後期研修を開始する予定となっております。新しい力が加わり、当科の更な る発展が期待されます。
当科の日常業務は、毎日午前中外来診察を行い、火曜と木曜の午後には予定 手術を行っております。それ以外に、分娩や帝王切開といった緊急にも日夜を 問わず、対応しております。
外来では、妊婦健診、不妊症、子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌、子宮筋腫、子 宮内膜症、卵巣腫瘍、子宮脱、更年期等の診察等を行っております。手術は流 産手術、子宮外妊娠手術、帝王切開術等の産科手術、子宮頚癌、子宮体癌、卵 巣癌等の婦人科悪性腫瘍の手術、子宮筋腫、内膜症、卵巣腫瘍、子宮脱等の婦 人科良性疾患の手術を行っております。悪性腫瘍の場合は、手術だけでなく、
抗癌剤による化学療法も行っております。
当院における分娩数は月 10-20 件で、決して多いほうとは言えません。しか しながら、周産期センターをもつ大病院には出来ないような、密接で、きめ細 やかな、当院ならではの対応を行い、質が高く、満足がいく分娩ができるよう、
医師、助産師、看護師スタッフ一同が日々努力しております。
他科の先生方にはいろいろと助けていただくことがあると思いますが、どう かよろしくお願いいたします。
年間分娩数:159件。
年間手術数:129件。
帝王切開術:35件。
流産手術:29件。
子宮外妊娠 卵管切除術:4件。
羊水穿刺(検査):1件。
頚管無力症 シロッカー頚管縫縮術:2件。
シロッカー頚管縫縮糸抜糸術:1件。
子宮頚癌 円錐切除術:3件。
単純子宮全摘術:2件。
広汎子宮全摘術:1件。
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子宮頚部異型性 蒸散術:2件。
円錐切除術:1件。
単純子宮全摘術:1件。
子宮体癌 単純子宮全摘術:3件。
子宮肉腫 単純子宮全摘術:2件。
子宮筋腫 単純子宮全摘術:8件。
筋腫核出術:2件。
子宮脱 膣式子宮全摘術:4件。
子宮内膜異型性 内膜掻爬術:2件。
卵巣腫瘍 腫瘍摘出術:2件。
腹腔鏡下腫瘍摘出術:1件。
付属器摘出術:11件。
付属器摘出術+単純子宮全摘術:4件。
Krukenberg 手術:1件。
卵管水腫 卵管切除術:1件。
尖圭コンジローマ 焼灼術:3件。
バルトリン腺嚢胞 開窓術:2件。
卵巣癌末期 中心静脈ポート留置:1件。
学会発表
平成20年東海周産期研究会(5月24日)
当院で経験した羊水塞栓症の一例 水野絢子,柴田大二郎,足立学 著書
「イラストでみるリンパ浮腫の予防と治療 自己管理と外来での治療を中心 に」
平井正文 編著
第 II 章 リンパ浮腫はどうして起こるのでしょうか?―リンパ浮腫が起こる きっかけ
B. 子宮がん・卵巣がん 柴田大二郎
へるす出版 p.24―28.
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小児科近況
平成19年10月以降常勤医が一人となり、当院の小児医療もまさに崩壊の危機に直 面していた。しかし各方面の協力を得て、何とか地域の中核病院の使命でもある二次 救急を含めた入院診療を継続することができた。その結果、平成 20 年度の入院患者 数は平成 19 年度(2745 名)に比べ、減少どころか増加(3019 名)に転じた。しか し一般外来診療については、週に2日間は1診のみでの診療となりさらに病棟回診の 時間確保のため診療開始時間を遅らせた影響もあり、やや減少(平成19年度8276名
→平成20年度7530名:専門外来も含む)してしまった。一方専門外来においては順 調に患者数が増加し、一部の専門外来においてはほぼ満杯の状態となり、新たな診療 枠の確保を考えなくてはならなくなってきている。
綱渡り的な診療体制を続けていた平成20年度も終わりが近づいていた平成21年1 月から、勤務時間短縮の嘱託勤務体制ではあるものの常勤医が一人確保され、2 人体 制を敷くことができるようになった。その結果診療開始時間は従来の如く正規の時間 に開始できるようになり、徐々に外来患者数も増加しつつある。また外来患者数の増 加は、入院患者数にも連動しており、入院患者数もさらに増加してきている。
入院患者で最も多いのは従来と変化なく、肺炎や気管支炎などの感染症や気管支喘 息発作などであるが、以前から行われていた食物負荷試験などの検査入院も徐々に増 加してきており、でんかんなどの痙攣性疾患の入院も増加中である。
また重症患者にも対応できており、看護要員も不足している中十分とはいえないま でも、かなり高いレベルの医療を一般病棟において提供できていたと思われる。小児 神経疾患など一部の分野においては、専門医療機関と遜色のない医療を提供できてい たものと自負している。重症患者の3次医療機関への転院は、新生児も含め数名にと どまっている。
平成 20 年度の課題としては、やはり外来診療の充実であったと考えられる。医師 看護師の人的資源の少なさからくる待ち時間の増加や、処置などの迅速な実施の困難 さなど課題は多い。少ない人的資源で最大限の効果が発揮できるよう、さらに研鑽を 続ける必要があろう。
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