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年度司法修習(選択型実務修習)に係る研修

ドキュメント内 ■第69号 2016年12月号 法務省:ICD NEWS (ページ 169-191)

国際協力部教官    伊 藤   淳  

第1 はじめに

 法務総合研究所国際協力部では,平成 28 年9月 26 日から同月 30 日までの間,司法修 習生2名に対し,選択型実務修習(以下「本修習」ということもある。)を実施したので,

その概要を報告する。

第2 修習の目的等

 選択型実務修習は,司法修習生が,分野別実務修習の4分野

1

を一通り修習した後に,

自らの進路や興味,関心に応じて,修習内容を主体的に選択,設計することにより,分野 別実務修習の成果の深化と補完を図り,又は分野別実務修習の過程では体験できない領域 における実務修習をするための課程であり,新司法修習において初めて採り入れられた制 度である。そして,この選択型実務修習においては,司法修習生が自ら受入先を探し,法 曹活動に密接な関連を有する分野についての研修を受けることができる。

 当部における法制度整備支援活動は,正に法曹活動に密接な関連を有する分野であり,

選択型実務修習の趣旨に沿うものである。

2

 そこで,本研修は,以上のような趣旨に鑑み,司法修習生に対し,講義や見学等を通じ,

当部の活動を直接見聞させることにより,我が国の法制度整備支援活動について,具体的 な知見を提供するとともに,深い理解を得させることを目的として実施したものである。

第3 修習の概要

1 修習の日程は,別添1(司法修習生(選択修習)日程表)のとおりであり,2名の 司法修習生が参加した。

2 司法修習生2名は,将来的に法制度整備支援活動を自ら行いたいとの意向をもって 本修習を希望したことから,本修習においては,修習開始前の時点で,両名に対し,

本修習最終日に本修習に関する発表を求めると告知した上で(告知した内容は別添2

「平成 28 年度選択型実務修習課題」のとおり。),実際の修習においては,当部の阪井 光平部長による「法務省職員の国際業務と法整備支援」,当部の伊藤浩之副部長によ る「法整備支援の概要」,独立行政法人国際協力機構(

JICA

)専門員の入江克典弁護 士 に よ る「 法 整 備 支 援 に お け る

JICA

の 役 割 」, 小 職 に よ る「 ラ オ ス に お け る 法 整 備

1

刑事裁判修習,民事裁判修習,検察修習,弁護修習を指す。

2

当 部 に お い て は 平 成27年 度 に も 選 択 型 実 務 修 習 を 実 施 し て お り, 併 せ て 人 事 院 等 が 主 催 す る イ ン ターンシップ生も受入れた。

支援の現状と問題点」,といった講義の他,当部が本修習当時行っていたラオス本邦 研修の見学

3

,当部教官やラオス長期派遣専門家へのインタビューなど法制度整備支援 に携わる様々な人から直接話を聞く機会を設け,最終日の午後には司法修習生2名に よる課題に対する発表を行った。

第4 おわりに

1 本修習は,司法修習生2名という少人数で実施することとなったため,修習開始前 の時点で2名から個別に本修習で体験したいこと等を確認することができ,本修習の 内容も両名の希望を概ね満たす内容となった。そのため,司法修習生2名は,本修習 の内容に満足したようであり,最終日の発表の際にもその旨の感想を述べていた。

  また,司法修習生2名は,本修習を経た上での今後の進路について,本修習を通じ て法制度整備支援への理解が深まったことから,将来的に法制度整備支援活動に関わ りたい旨の意思が強くなった旨述べていた。

2 本修習の目的は,司法修習生に対し,講義や見学等を通じ,当部の活動を直接見聞 させることにより,我が国の法制度整備支援活動について,具体的な知見を提供する とともに,深い理解を得させることであるため,本修習の目的は概ね達成できたもの と言えるが,当部としては,明日の法制度整備支援を担う法曹実務家を養成するため にも,今後も選択型実務修習についてより良いものを目指していく予定である。

3 最後に,本研修が充実したものとなったのは,関係者の皆様の御協力と御尽力のお かげであることは言うまでもないが,改めて,講義やインタビューを引き受けていた だいた皆様,ラオス本邦研修の聴講をお許しいただいたラオス法律人材育成研修プロ ジェクト(フェーズ2)「経済紛争解決法」本邦研修の関係者の皆様,その他多くの 関係者の方々に,心から御礼を申し上げたい。

以 上

3

同じ頃,当部はラオス法律人材育成研修プロジェクト(フェーズ2)「経済紛争解決法」本邦研修を 実施していた(同研修の日程は別添3の日程のとおり。)。

13:30 14:0014:15 15:1515:30 16:3016:30 17:00 9

/ 質疑応答

26

伊藤教官 4セミ伊藤副部長 4セミ 伊藤教官 4セミ伊藤副部長 4セミ

9:30 12:00 14:00 15:3015:45 17:00

9 / 27

竹林弁護士,地神講師 JICA専門員 入江弁護士 4セミ内山教官

9:30 12:30 14:00 17:00

9 / 28

中山弁護士,小嶌教授 中山弁護士,小嶌教授

9:30 12:00 13:15 14:3014:45 15:4516:00 17:00

9 / 29

伊藤教官 4セミ 阪井部長 4セミ 4セミ 4セミ

9:30 12:00 13:30 16:30

9 / 30

4セミ 阪井部長・伊藤副部長・教官 4セミ

昼休み

国際協力部教官へのインタ ビュー②

現地専門家へのインタビュー ラオス本邦研修見学②

(セッション「労働法ハンドブック」③)

国際会議室 昼休み

(ランチミーティン グ)

昼休み

講義④(法務省職員の国際業 務と法整備支援) 起草支援演習,意見交換

修習生による発表 意見交換・講評 湯川教官、大西教官

須田専門家 石岡専門家

発表準備

国際会議室 ラオス本邦研修見学③

(セッション「労働法ハンドブック」④)

ICCLC懇親会 昼食時にラオス人

研修生との懇談 備考

歓迎会

司法修習生(選択修習)日程表

担当教官:伊藤  担当専門官:鎌田 修習生:平成28年9月26日(月)~30日(金)

オリエンテーション 講義①(法整備支援の概要)

講義②(ラオスにお ける法整備支援の 現状と問題点)

ラオス本邦研修見学①

(セッション「労働法ハンドブック」②)

昼休み

午後 午前

移動

国際会議室 4セミ

講義③(法整備支援におけるJICAの役 割)

国際協力部教官へのインタビュー①

別添1

13:30 14:0014:15 15:1515:30 16:3016:30 17:00

/ 質疑応答

伊藤教官 4セミ伊藤副部長 4セミ 伊藤教官 4セミ伊藤副部長 4セミ

9:30 12:00 14:00 15:3015:45 17:00

/

竹林弁護士,地神講師 JICA専門員 入江弁護士 4セミ内山教官

9:30 12:30 14:00 17:00

/

中山弁護士,小嶌教授 中山弁護士,小嶌教授

9:30 12:00 13:15 14:3014:45 15:4516:00 17:00

/

伊藤教官 4セミ 阪井部長 4セミ 4セミ 4セミ

9:30 12:00 13:30 16:30

/

4セミ 阪井部長・伊藤副部長・教官 4セミ

昼休み

国際協力部教官へのインタ ビュー②

現地専門家へのインタビュー ラオス本邦研修見学②

(セッション「労働法ハンドブック」③)

国際会議室

昼休み

(ランチミーティン グ)

昼休み

講義④(法務省職員の国際業 務と法整備支援) 起草支援演習,意見交換

修習生による発表 意見交換・講評 湯川教官、大西教官

須田専門家 石岡専門家

発表準備

国際会議室 ラオス本邦研修見学③

(セッション「労働法ハンドブック」④)

ICCLC懇親会 昼食時にラオス人

研修生との懇談 備考

歓迎会

司法修習生(選択修習)日程表

担当教官:伊藤  担当専門官:鎌田 修習生:平成28年9月26日(月)~30日(金)

オリエンテーション 講義①(法整備支援の概要)

講義②(ラオスにお ける法整備支援の 現状と問題点)

ラオス本邦研修見学①

(セッション「労働法ハンドブック」②)

昼休み

午後 午前

移動

国際会議室 4セミ

講義③(法整備支援におけるJICAの役 割)

国際協力部教官へのインタビュー①

【平成 28 年度選択型実務修習課題】

(全体について)

1.法制度整備支援を担当する者に求められる資質,経験等について,どのようなものが 必要と考えるか。

(各論について)

2.ラオスにおいて,労働法の執務参考資料が必要とされる理由は何だと考えるか。

3.ラオスの司法制度の現状には,どのような問題点があるか。

4.当該問題点が改善されることにより,ラオスの司法制度や国民生活全般にどのような 効果をもたらすと考えられるか。

5.当該問題点が解決されるために必要なことは何か。また,日本はその改善のためにど のような支援をすることが可能か。

(注意点)

※ 最終日(9月 30 日〈金〉)午後に,上記課題について,1人 30 分~ 40 分程度で,発 表を行っていただきます。発表後,国際協力部教官と質疑応答を行う予定です。

※ 発表は,手控え程度の手元資料を基に行っていただき,レジェメ(ワード若しくはパ ワーポイントで作成)にまとめ,10 月7日(金)までに提出してください。

※ 発表の最後に,今回の司法修習で学んだことや感想についても,付け加えて発表して ください。

以 上 別添2

9:30 14:00

12:30 17:00

9 入国

25

9

26

国際会議室 国際会議室

9

27

国際会議室 国際会議室

9

28

国際会議室 国際会議室

9

29

国際会議室 9

30

国際会議室 国際会議室

10

1 10

2 10

3

国際会議室 国際会議室

10

4

国際会議室 国際会議室

10

5

国際会議室 10

6

国際会議室 国際会議室

10

7

国際会議室 国際会議室

10

8

ラオス法律人材育成強化プロジェクト(フェーズ2)「経済紛争解決法」本邦研修日程表

[ 担当教官:廣田教官,伊藤(淳)教官 事務担当:岸田専門官 ]

9:30~10:30 JICAオリエンテーション

11:00~11:45

国際協力部オリエンテーション

14:00~17:00

セッション①「労働法ハンドブック①(1章前半)」

竹林・畑・中川・福島法律事務所弁護士 竹林竜太郎 滋賀大学経済学部特任講師 地神亮佑 9:30~12:00

セッション②「労働法ハンドブック②(1章後半)」

14:00~17:00 講義「労働法の起源」

竹林・畑・中川・福島法律事務所弁護士 竹林竜太郎 滋賀大学経済学部特任講師 地神亮佑

大阪女学院大学国際・英語学部教授,神戸大学名誉教授 香川孝三

 

国際会議室 12:15~13:30 部長主催意見交換会

及び記念撮影

9:30~12:45

セッション③「労働法ハンドブック③(2章前半)」

中山・男澤法律事務所弁護士 中山慈夫 大阪大学大学院法学研究科教授 小嶌典明

中山・男澤法律事務所弁護士 中山慈夫 大阪大学大学院法学研究科教授 小嶌典明

中本総合法律事務所弁護士 黒栁武史

中本総合法律事務所

立命館大学法学部教授  吾郷眞一 14:00~17:15

セッション④「労働法ハンドブック④(2章後半)」

9:30~12:30

講義「日本における労働紛争Ⅰ」

14:00~17:00

講義「国際労働基準・東南アジアの労働法制」

9:30~12:30

セッション⑤「労働法ハンドブック⑤(3章)」

竹林・畑・中川・福島法律事務所弁護士 竹林竜太郎 滋賀大学経済学部特任講師 地神亮佑

14:00~17:00

セッション⑥「労働法ハンドブック⑥(4章)」

竹林・畑・中川・福島法律事務所弁護士 竹林竜太郎 滋賀大学経済学部特任講師 地神亮佑

9:30~12:45

セッション⑦「経済紛争解決法ハンドブック①(1章)」

14:00~17:15

セッション⑧「経済紛争解決法ハンドブック②(2章)」

大阪大学大学院法学研究科教授 仁木恒夫 大阪大学大学院高等司法研究科教授 名津井吉裕 増田・横山法律事務所弁護士 増田卓司

大阪大学大学院法学研究科教授 仁木恒夫 大阪大学大学院高等司法研究科教授 名津井吉裕 増田・横山法律事務所弁護士 増田卓司 9:30~12:45

セッション⑨「経済紛争解決法ハンドブック③(3章)」

14:00~17:00

セッション⑩「経済紛争解決法ハンドブック④(4章)」

14:00~17:00

講義「日本における労働紛争Ⅱ」

帰国

大阪大学大学院法学研究科教授 仁木恒夫 大阪大学大学院高等司法研究科教授 名津井吉裕 増田・横山法律事務所弁護士 増田卓司

大阪大学大学院法学研究科教授 仁木恒夫 大阪大学大学院高等司法研究科教授 名津井吉裕 増田・横山法律事務所弁護士 増田卓司

大阪中央労働基準監督署関西学院大学大学院司法研究科客員教授 豊川義明 9:00~12:00

大阪中央労働基準監督署訪問

9:30~12:30

セッション⑪「労働法ハンドブック⑦(5章)」

大阪大学大学院法学研究科教授 小嶌典明 竹林・畑・中川・福島法律事務所弁護士 竹林竜太郎

中山・男澤法律事務所弁護士 中山慈夫 滋賀大学経済学部特任講師 地神亮佑 9:30~12:30

総括質疑

12:45~13:15 評価会・修了式 大阪大学大学院高等司法研究科教授 名津井吉裕

大阪大学大学院法学研究科教授 小嶌典明 中山・男澤法律事務所弁護士 中山慈夫 国際協力部教官

JICA国際協力専門員 入江克典 14:00~17:00

セッション⑫「労働法ハンドブック⑧(6 章)」

別添3

ドキュメント内 ■第69号 2016年12月号 法務省:ICD NEWS (ページ 169-191)

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