今後のJAPICへの期待
平成 13 年度以来取り組んでまい りましたJAPIC改革も、本日ご報告
のありました「JAPICの新ビジョン」
のとりまとめをもって完了しました。
「新ビジョン」につきましては、私 も多方面に説明して、JAPIC活動に 対し多くの理解と支持を得られる よう努力する所存です。
アジアの中で我が国が今後どの ようにして各国と連携し、同時に自 らの競争力を向上させていくのか、
その方向性がまだ明確に見えない中、
日本国内の将来は、少子・高齢化、
大規模災害、環境問題、などの不安 な言葉によって昨今語られています。
依然として社会資本整備にも逆風
が吹き荒れています。しかし、ここ からが JAPIC の真の実力を発揮す る時、いよいよ正念場です。
「新ビジョン」を活動の確たる基 軸として、平成 17 年度から JAPIC は新たなスタートを切ります。ここ に宣言した内容を、責任を持って実 行していくことが肝要です。
特に、社会・経済情勢が目まぐる しく変化する中、JAPICも、これま で以上に世の中の動きにアンテナを 張り巡らせるとともに、国民の目線 を絶えず意識しながら、共感・賛同 を得られるような鋭い切り口と、明 快でわかりやすい論理をメッセージ として伝えていく必要があります。
本日は、国土交通省の岩村敬(い わむら・さとし)事務次官、ならびに 経済産業省 製造産業局の奥田真弥(お くだ・しんや)次長のお二人にご来 賓として、公務ご多忙の中ご臨席を お願いしております。
「新ビジョン」に示した JAPIC の 宣言の内容を今後実行していくた めには、国土交通省ならびに経済産 業省と、一層緊密に連携していくこ とが不可欠と考えております。両省 との連携体制のもと、JAPICとして も、実現に結びつく戦略的な運動を 展開するとともに、民間としての独 自性を十分発揮して社会ニーズを
代弁する提案・提言を行ってまいり たいと思います。
また、大成建設の平島会長、そし て南部副社長におかれましては、平 成 1 3 年 度 よ り 4 年 間 に わ た り JAPIC副会長、ならびに運営委員長 としてご尽力賜り、JAPIC改革を牽 引していただき、誠にありがとうご ざいました。今後とも、平島会長に は JAPIC 顧問を、南部副社長には 理事をお願いしておりますので、様々 な局面においてご指導、ご協力賜り たくお願い申し上げます。
最後になりますが、本日ご出席の 皆様におかれましては、引き続き JAPIC活動に対しましてご協力を賜 りますよう会長としてお願いいたし まして、ご挨拶とさせていただきます。
千 速 会 長 挨 拶
ご紹介賜りました国土交通事務 次官の岩村です。
平素より国土交通行政に対しご 支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し 上げます。
また、国土交通省は、日本経団連、
そして地域の経済連合会といろい ろ な 意 見 交 換 を し て い ま す が 、 JAPIC にもお手伝い頂いておりま すので、御礼申し上げます。
JAPICは長い歴史の中で、例えば、
アクアラインについて早い段階か らご提言頂き、それが実際に実現、
今日に至っています。マスコミから いろいろとご批判を頂いていますが、
近いうちに圏央道がつながり、道路 ネットワークが完成すると、非常に 大きな効用を果たすと思っています。
JAPICの提案は先見性があるので、
直ちには理解されないことがあり ますが、日本の国土づくりや将来を 考えた時、後になってすごいことだ ったとわかるような提言を頂いて いると思います。
今、わが国は大きな転換期を迎え ています。2年後には人口が減少を 始め、少子化、高齢化は待ったなし。
また、日本の貿易はアメリカから中 国が最大の相手国になり、訪日外国
人旅行者数を1千万人に増やす目 標の下、交流はますます盛んになっ ています。人、物、全てが日本だけ では動けない、グローバル化という 世界の中で動いていかなければい けない。従来は、例えば欧米との関 係を中心に貿易のシステムや施設 ができていたわけですが、それを変 えなければいけない時期にあるの だろうと思います。
今、国土交通省では、右肩上がり の需要に追いつくハードの整備目 標としての国土計画から、もう少し 既存の施設を利用し、ソフトを加味 した、より使いやすい国土計画に立 て直そうとしています。「国土総合 開発計画」という名称を「国土形成 計画」に、「開発」でないところに意 味があるのですが、そういう計画に 直す。従来のように 10 〜 20 年で何 十兆円投資という話ばかりではなく、
これからの新しい日本の姿、形はど ういうものが望ましいのか、それに 向かってどう進むべきか、といった グランドデザインを描いていこう ということです。今、国会で法案の ご審議を頂いていますが、今国会中 に成立すれば、いよいよ計画の策定 に入っていくことになろうかと思
っています。
JAPIC も、「日本創生」という目 標を立てられ、同じように、ハード・
ソフト両面からビジョンを打ち出 していくと伺っています。まさに、
われわれの進めていることと方向 が全く一致していますので、是非今 後ともご支援、ご協力を頂ければと 思っているところです。
最後になりますが、JAPICの活動 が新体制の下でますます盛んにな ることをお祈りするとともに、千速 会長をはじめとする本日お集まり の会員の皆様方の、今後ますますの ご発展を祈念いたしまして、私のご 挨拶とさせて頂きます。
JAPIC では、新しく生まれ変わった JAPIC を会員ならびに一般の方々 に広くPRするため、このほどパンフレット「事業案内」を全面的にリニュ ーアルいたしました。JAPICが実現を目指す新ビジョンを始め、JAPIC活 動の全体像をビジュアルかつ簡潔に浮き彫りにした構成となっております。
是非皆様のご利用をお待ちしております。ご連絡先は下記のとおりです。
■ご連絡先(社)日本プロジェクト産業協議会・総務部
住 所:東京都中央区日本橋茅場町 3-2-10(〒 103 - 0025)
電 話:03-3668-2885 F A X:03-3668-8718
国土交通省 岩村敬事務次官ご挨拶
JAPICパンフレット「事業案内」リニューアルのお知らせ
ご紹介頂きました経済産業省の 製造産業局次長の奥田です。
私自身、JAPICは大変親しみのあ る組織でして、JAPIC設立前の昭和 52年〜53年に鉄鋼業務課の係長の頃、
いろんな場で、お亡くなりになられ ましたが斎藤英四郎新日本製鐵社長 のお話を聞く機会がありまして、大 規模プロジェクトの夢を大変熱心に 語っておられたというのがまず始ま りです。その後、私は経済協力関係 の 仕 事 に 移 り ま し た が 、そ の 頃 JAPIC はクラ地峡やヒマラヤのト ンネルといった大規模経済協力プロ ジェクトも視野に入れておりまして、
そういった意味でいろんなお付き合 いがありました。ところが、6年前 に鉄鋼課長で戻ったところ、在任中 は JAPIC とお付き合いがほとんど なく、大変寂しい思いをしました。
JAPICでは、今、新しい試みとい うことで、「JAPIC の新ビジョン」
の中で課題を5つに整理したと伺
っています。「国際競争力・東アジア」
が5番目に書いてありますが、経済 産業省も、製造業を所管するという 立場から、製造業の競争力の強化、
ものづくりの基盤の強化を大きな 課題として努力しています。
そういう観点から、JAPICが「国 際競争力・東アジア」というテーマ でいろんな研究、提言をして頂くこ とは大変重要でして、製造業の基盤 強化のためには、インフラやロジス ティクスといった分野も大変重要 になってきます。是非、いろんな形 で積極的な提言をして頂きたいと 思っています。
われわれの若手の課長や室長が JAPICの方から煽られて、いろんな 形で一緒に議論をさせて頂いてい ます。研究会を立ち上げようじゃな いかという動きもあります。こうい う関係を深めていって頂きまして、
JAPIC が単にインフラ整備という ことだけではなくて、経済産業省が
進めています製造業の基盤整備、国 際競争力強化、また、産業のグロー バル化への対応といった分野に力 強く貢献をして頂くことを心より 祈念いたしております。
最後に、新体制の下でのさらなる ご発展を期待いたしまして、私のご 挨拶とさせて頂きます。