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年度の経済産業省関連税制改正の概要 ( 抜粋 ) は以下の通りである。

印 刷 統 計

平成 30 年度の経済産業省関連税制改正の概要 ( 抜粋 ) は以下の通りである。

[平成 30 年度税制改正のポイント]

1 、「生産性革命」実現に向けた対応

1-1 国内投資(賃上げ・設備投資)加速化

・ 国内設備投資や、賃上げ、人材投資等に積極的に取り組む企業に対して、法 人税負担を OECD 平均の 25% まで引き下げる。

・ 加えて、生産性向上に資する IoT 投資に取り組む企業の税負担を 20% まで引 き下げ、国際競争に打ち勝つ 環境を提供する(情報連携投資の促進に係る税 制)。

1-2 中小企業の投資を後押しする大胆な固定資産税の特例の創設

・集中投資期間中における中小企業の生産性革命を実現するための臨時・異例 の措置として、 償却資産に係る固定資産税の特例措置を講じる。

1-3 IoT 投資の抜本強化(コネクテッド・インダストリーズ税制の創設)

・ 一定のサイバーセキュリティ対策が講じられたデータ連携・利活用により、

生産性を向上させる取組について、それに必要となるシステムや、センサー・

ロボット等の導入に対して、特別償却 30% 又は税額控除 3% (賃上げを伴う場 合は 5% )を措置。

・事業者は当該取組内容に関する事業計画を作成し、主務大臣が認定。認定計 画に含まれる設備に対して、税制措置を適用(適用期限は、平成 32 年度末ま で)。

1-4 自社株式を対価とした株式取得による事業再編の円滑化措置の創設

・第 4 次産業革命に対応し、企業の迅速かつ大胆な事業ポートフォリオの転換

を支援するため、欧米で一般的な株式対価 M&A に係る株式譲渡益の課税繰り

延べ措置を講ずる。

1-5 事業再編を円滑化するための組織再編税制における適格要件の見直し

・組織再編税制における適格要件のうち、従業者従事要件及び事業継続要件に ついて緩和した。

2 、中小企業の生産性向上・地域経済の活性化

2-1 中小企業経営者の次世代経営者への引継ぎを支援する税制措置の 創設・拡充(事業承継税制)

・事業承継の際の贈与税・相続税の納税を猶予する「事業承継税制」を、今 後 5 年以内に承継計画(仮称)を提出し、 10 年以内に実際に承継を行う 者を対象とし、①対象株式数・猶予割合の拡大②対象者の拡大③雇用要件 の弾力化④新たな減免制度の創設等を行う。

2-1-1 対象株式数上限等の撤廃

・現行制度では、先代経営者から贈与 / 相続により取得した非上場株式等の うち、議決権株式総数の 2/3 に達する部分までの株式等が対象だったが、

対象株式数の上限を撤廃( 2/3 → 3/3 )、猶予割合を 100% に拡大する ことで、事業承継時の贈与税・相続税の現金負担をゼロにする

2-1-2 雇用要件の実質的撤廃

・制度利用を躊躇する要因となっている雇用要件を実質的に撤廃すること により、雇用維持要件を満たせなかった場合でも納税猶予を継続可能に。

※雇用維持が出来なかった理由が経営悪化又は正当なものと認められな い場合、認定支援機関の指導・助言を受ける必要がある。

2-1-3 対象者の拡充

・現行制度では、一人の先代経営者から一人の後継者へ贈与・相続される場

合のみ対象だが、親族外を含む複数の株主から、代表者である後継者(最

大 3 人)への承継も対象にする。

1-5 事業再編を円滑化するための組織再編税制における適格要件の見直し

・組織再編税制における適格要件のうち、従業者従事要件及び事業継続要件に ついて緩和した。

2 、中小企業の生産性向上・地域経済の活性化

2-1 中小企業経営者の次世代経営者への引継ぎを支援する税制措置の 創設・拡充(事業承継税制)

・事業承継の際の贈与税・相続税の納税を猶予する「事業承継税制」を、今 後 5 年以内に承継計画(仮称)を提出し、 10 年以内に実際に承継を行う 者を対象とし、①対象株式数・猶予割合の拡大②対象者の拡大③雇用要件 の弾力化④新たな減免制度の創設等を行う。

2-1-1 対象株式数上限等の撤廃

・現行制度では、先代経営者から贈与 / 相続により取得した非上場株式等の うち、議決権株式総数の 2/3 に達する部分までの株式等が対象だったが、

対象株式数の上限を撤廃( 2/3 → 3/3 )、猶予割合を 100% に拡大する ことで、事業承継時の贈与税・相続税の現金負担をゼロにする

2-1-2 雇用要件の実質的撤廃

・制度利用を躊躇する要因となっている雇用要件を実質的に撤廃すること により、雇用維持要件を満たせなかった場合でも納税猶予を継続可能に。

※雇用維持が出来なかった理由が経営悪化又は正当なものと認められな い場合、認定支援機関の指導・助言を受ける必要がある。

2-1-3 対象者の拡充

・現行制度では、一人の先代経営者から一人の後継者へ贈与・相続される場 合のみ対象だが、親族外を含む複数の株主から、代表者である後継者(最 大 3 人)への承継も対象にする。

2-1-4 経営環境変化に応じた減免

・売却額や廃業時の評価額を基に納税額を再計算し、事業承継時の株価を 基に計算された納税額との差額を減免する。

2-1-5 相続時精算課税制度の適用範囲の拡大

・現行制度では、相続時精算課税制度は、原則として直系卑属への贈与の みが対象であるが、事業承継税制の適用を受ける場合には、相続時精算 課税制度の適用範囲を拡大することにより、猶予取消し時に過大な税負 担が生じないようにする。

2-1-6 中小企業・小規模事業者の再編・統合等に係る税負担の軽減措置の創設

・後継者が不在のため事業承継が行えないといった課題を抱える場合、い

わゆる M&A により経営資源や事業の再編・統合を図ることにより、事業

の継続・技術の伝承等を図ることが重要である。そのため、中小企業等 経営強化法を改正し、 M&A による事業承継を支援対象に追加することで、

第三者への事業承継を後押しする。

2-2 中小企業の賃上げ支援強化(所得拡大促進税制の拡充)

・従来の制度から支援を深掘り ( 控除率 10 → 15 % ) するとともに、制度をシ ンプルにし幅広い企業の活用を推進。中小企業の賃上げを強力に支援し また、思い切った賃上げ (2.5 %以上 ) に加えて人材投資や生産性向上に取 り組む企業には、更に大胆な支援を実施する ( 控除率 22 %→ 25 % ) 。

2-3 中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例

・従業員 1,000 人以下の中小企業者等が 30 万円未満の減価償却資産を取

得した場合、当該減価償却資産の合計額 300 万円を限度として、全額損

金算入(即時償却)を認める制度で、中小企業者における償却資産の管

理や申告手続などの事務負担の軽減、及び少額資産の取得促進による事

務処理能力・事業効率の向上を支援するため、適用期限を 2 年間延長す

る。

2-4 中小法人の交際費課税の特例

・法人が支出した交際費は、租税特別措置法により原則として損金不算入 とされているが、中小法人については、特例として定額控除限度額( 800 万円)までの損金算入が認められている。交際費は中小法人の事業活動 に不可欠な経費であり、販売促進手段が限られる中小法人を支援するた め、適用期限を 2 年延長する。

3 、エネルギーの安定供給

3-1 省エネ再エネ高度化投資促進税制の創設

・①省エネ法の規制対象事業者等を対象とした、大規模又は複数事業者の連 携による高度な省エネ投資、②再エネの自立化・長期安定化に資する投資 を促進する税制を新設し、エネルギー利用の最適化・自給率向上を図る。

3-2 ガス供給業に対する収入金課税の見直し

・ガス供給業は、法人事業税の課税標準として「収入金額」(=売上高)が 用いられており、一般の企業と課税方法が異なっている。しかし、近年の ガスシステム改革により事業環境や競争状況は変化しており、税制の公平 性を保つためにもガス中小法人について、一般の競争下にある企業と同様 の課税方式に見直す。

3-3 海外投資等損失準備金の延長

・資源開発は巨額の資金を要しリスクも大きいため、我が国企業による自主 開発の推進を通じて資源・エネルギーの安定供給の確保を図り、準備金の 積立率を引き下げた上で、適用期限を2年間延長する。

3-4 森林環境税(仮称)の創設

・市町村が実施する森林整備等に必要な財源に充てるため、平成 31 年度税 制改正において、個人住民税均等割の枠組みを活用した森林環境税(仮称)

を創設する。

2-4 中小法人の交際費課税の特例

・法人が支出した交際費は、租税特別措置法により原則として損金不算入 とされているが、中小法人については、特例として定額控除限度額( 800 万円)までの損金算入が認められている。交際費は中小法人の事業活動 に不可欠な経費であり、販売促進手段が限られる中小法人を支援するた め、適用期限を 2 年延長する。

3 、エネルギーの安定供給

3-1 省エネ再エネ高度化投資促進税制の創設

・①省エネ法の規制対象事業者等を対象とした、大規模又は複数事業者の連 携による高度な省エネ投資、②再エネの自立化・長期安定化に資する投資 を促進する税制を新設し、エネルギー利用の最適化・自給率向上を図る。

3-2 ガス供給業に対する収入金課税の見直し

・ガス供給業は、法人事業税の課税標準として「収入金額」(=売上高)が 用いられており、一般の企業と課税方法が異なっている。しかし、近年の ガスシステム改革により事業環境や競争状況は変化しており、税制の公平 性を保つためにもガス中小法人について、一般の競争下にある企業と同様 の課税方式に見直す。

3-3 海外投資等損失準備金の延長

・資源開発は巨額の資金を要しリスクも大きいため、我が国企業による自主 開発の推進を通じて資源・エネルギーの安定供給の確保を図り、準備金の 積立率を引き下げた上で、適用期限を2年間延長する。

3-4 森林環境税(仮称)の創設

・市町村が実施する森林整備等に必要な財源に充てるため、平成 31 年度税 制改正において、個人住民税均等割の枠組みを活用した森林環境税(仮称)

を創設する。

4 、国際競争を勝ち抜くための事業環境整備

4-1 外国子会社合算税制の見直し(海外 M & A に伴う海外子会社等再編円 滑化措置)

・日本企業による海外 M&A において、 M&A によるシナジーの最大化のた めには、 PMI の一環として、不要なペーパーカンパニー等の解散等グルー プ内組織再編を行うことも重要。こうした観点から、ペーパーカンパニー 等の整理の際に発生する株式譲渡益に対する課税を見直す。

4-2 申告・納税手続の電子化に向けた制度及び運用に係る所要の整備

・生産性向上の推進や官民あわせたコスト削減の観点から、まずは資本金1 億円超の大企業について法人税、消費税、地方法人二税等の電子申告を義 務化し(平成 32 年 4 月 1 日以降開始の事業年度)、これにあわせ、企業 の電子申告の利便性の向上に資するよう、電子申告にかかる制度及び運用 を見直す。

4-3 国際会計基準を踏まえた収益認識基準の導入に伴う所要の措置

・企業会計基準における国際会計基準を踏まえた収益認識基準の導入を契機 とし、法人税における収益認識 等についても法令上の明確化を実施する。

また、返品調整引当金制度 ( 法人税法第 53 条 ) 及び長期割賦販売における延 払基準の選択制度 ( 法人税法第 63 条 ) を廃止するとともに、制度廃止に伴う 激変緩和策として経過措置を講ずる

5 、その他

5-1 車体課税の抜本見直し

・平成 29 年度与党税制改正大綱に基づき、平成 31 年度税制改正において、

自動車の保有に係る税負担の軽減に関し総合的な検討を行い、必要な措置 を講ずる。

5-2 エネルギー・資源・環境関連

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