• 検索結果がありません。

年度から令和 2 年度調査における 137 Cs 放射能濃度と濁度(ホルマジン)の関 係はそれぞれ、

③ 湾央部における海水試料の

137

Cs 放射能濃度の変化の要因

海水試料の

137

Cs 放射能濃度の経年変化(図 5)によると、湾央部(K-T1 及び K-T2)に おける海水試料の

137

Cs 放射能濃度は周期的な変化を示しながら減少していた。この

137

Cs の放射能濃度の変化の原因としては、

(1)河川から流入する懸濁物や海底土の再懸濁などによる粒子の影響

(2)降雨などに起因した河川流量の増加に伴う東京湾への流入や放射能濃度の低い外 海水による希釈効果の影響

などが考えられる。海水中の

137

Cs は、溶存態(フィルターを通過する主にイオンなど、

水に溶けている状態)と粒子態(フィルターを通過しない粒子に付着した状態)に分ける ことができるが、本事業ではフィルターでろ過していない試料を分析に供していること から、海水試料の

137

Cs 放射能濃度は溶存態と粒子態の合算値となっている。そのため、

137

Cs を含む懸濁粒子が海水試料に多く含まれている場合は海水試料の

137

Cs 放射能濃度 が高くなる可能性がある。本事業では平成 30 年度から海水試料の採取時に濁度

の観測 を実施していることから、K-T1 及び K-T2 の海水試料の

137

Cs 放射能濃度と濁度を用いて その関係を確認した。

※ 濁度(Turbidity)は、水の濁りの程度を数値で表したものである。精製水 1L に対し、標 準物質(カオリンやホルマジンなど)を 1mg 含ませ、均一に分散させた懸濁液の濁りが濁 度 1 度と定義される。このとき用いる標準物質によって濁りの状態は異なるため、「度(カ オリン)や度(ホルマジン)」のように物質を記述する必要がある。本事業では、平成 30 年 度 か ら ホ ル マ ジ ン 標 準 液 を 用 い て 校 正 し た 観 測 機 器 を 使 用 し て 濁 度 の 観 測 を 実 施 し て いる。

平成 30 年度から令和 2 年度調査における

137

Cs 放射能濃度と濁度(ホルマジン)の関

江戸川:流山(所在地:千葉県流山市流山)

多摩川:石原(所在地:東京都調布市多摩川三丁目)

図 8 に、湾央部における海水試料の

137

Cs 放射能濃度と河川流量の時系列変化を示す。

海水試料の

137

Cs 放射能濃度は河川流量に同調して変化する傾向が見られた。また、図 9 に

137

Cs 放射能濃度と塩分の関係を示す。湾奥側に位置する K-T1 では塩分と放射能濃度 の関係が不明瞭であるのに対し、湾口側に位置する K-T2 では塩分が増加すると放射能濃 度が減少する傾向にある。この原因として、湾口部と同じく放射能濃度の低い外海水によ る希釈効果の影響が考えられる。これらのことから、湾央部における海水試料の

137

Cs 放 射能濃度の変化の要因の一つとして、河川水と外海水の混合の度合いの違いが考えられ る。

図 8 K-T1 及び K-T2 における海水試料の

137

Cs 放射能濃度と河川流量の時系列変化。

図 9 平成 30 年度から令和 2 年度までの K-T1 及び K-T2 における海水試料の

137

Cs 放射

能濃度と平成 30 年度及び平成 31(令和元)年度の中部電力浜岡原子力発電所周辺

海域における海水試料の

137

Cs 放射能濃度と塩分の関係。中部電力浜岡原子力発電

所周辺海域の値は公益財団法人海洋生物環境研究所

6、 7)

を参照した。誤差棒は標

準偏差を示す。

(2) 表層海底土試料の

137

Cs 放射能濃度の水平分布とその推移 ① 表層海底土試料の

137

Cs 放射能濃度の水平分布

令和 2 年度調査で得られた表層海底土試料の

137

Cs 放射能濃度の水平分布を図 10 に示