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障害のある人もない人も共に生きる平和な長崎県づくり条例

「不均等待遇を行うこと」

特別な事情がないのに、障害や障害に関連することを理由として、区別、排除、

制限したり、条件を課すなど、障害のない人と異なる取扱いをすることが差別に当 たります。

「合理的配慮を怠ること」

障害のある人が障害のない人と同等に権利を行使したり、障害のない人と同等の 機会や待遇を受けるために必要な現状の変更や調整(過度な負担が生じない範囲の もの)を行うことを「合理的配慮」といい、障害のある人の求めがあった場合に、

特別な事情がないのにこれを怠ると差別に当たります。

「障害のある人に対する差別」とは?

障害や障害のある人に対する県民の理解を深め、障害のある人に対する差別を禁 止し、障害のあるなしにかかわらず、誰もが社会を構成する一員として、あらゆる 社会活動に参加することができる共生社会の実現に寄与すること。

この条例では、「何人もあらゆる分野において、障害のある人に対して、差別をし てはならない」と規定し、公的機関はもちろんのこと、企業や団体、個人など、全 ての県民に対して、障害のある人に対する差別の禁止を求めています。

また、日常生活や社会生活での10の個別分野における差別行為の禁止を特に定 めています。

差別の禁止 目 的

10の個別分野における差別の禁止

医師や医療従事者に対して、医療の提供に おける差別を禁止しています。

例えば、障害のある人が希望しない長期 間の入院による医療の提供(法令に別段の定 めがある場合を除く。)を受けることを強制す ることは差別になります。

医療の提供

障害福祉サービス、介護保険サービスその 他の福祉サービスの提供における差別を禁止 しています。

例えば、障害のある人の意思に反して、

障害者支援施設などへの入所や通所を強制す ることは差別になります。

福祉サービスの提供

商品及びサービスの提供における差別を禁 止しています。

例えば、盲導犬同伴でのレストランへの 入店を断ることは差別になります。

商品及びサービスの提供

事業主に対して、労働及び雇用における差 別を禁止しています。

例えば、障害があることを理由に、採用の 面接に応じないことは差別になります。

労働及び雇用

教育関係職員に対して、教育における差別を 禁止しています。

例えば、障害のある人と保護者に対して、

意見聴取や必要な説明を行わないで、就学先 を指定することは差別になります。

教育

多数の人が利用する建築物の所有者・管理 者等に対して、建築物の利用における差別を 禁止しています。

例えば、コミュニティセンターにおいて、

車いす利用者を立入禁止とすることは差別に なります。

建築物の利用

公共交通事業者に対して、旅客施設や車両 等の利用における差別を禁止しています。

例えば、障害があることだけを理由に乗車 を拒否することは差別になります。

交通機関の利用

不動産取引を行おうとする人に対して、不 動産取引契約の締結に関する差別を禁止して います。

例えば、障害があることだけを理由とし て、アパートの賃貸借契約を拒否することは 差別になります。

不動産取引

多数の人に情報の提供・発信を行う行政機 関・マスメディア等に対して、情報の提供・

発信における差別を禁止しています。

例えば、知的障害のある人にはわからない と判断して、情報の提供を行わないことは差 別になります。

情報の提供等

障害のある人の意思表示を受領することに 関し差別を禁止しています。

例えば、電話での意思表示しか認めず、フ ァックスやメールでの受付を拒否することは 差別になります。

意思表示の受領

障害のある人の求めがあった場合は、過度な負担にならない範囲で障害の特性に応じ た配慮を行うことが必要です。

◆視覚障害のある人に対して…

会議などでは、点字、拡大文字、テキストデータの資料を準備する。

◆聴覚障害のある人に対して…

講習会等においては、手話通訳者や要約筆記者を配置する。

◆知的障害のある人に対して…

理解しやすいよう漢字にふりがなをつけたり、平易な言葉を使って説明する。

合理的配慮の例

◆地域相談員

各市及び町の身体障害者相談員・知的障害者相談員・精神保健福祉相談員の中で、

承諾を得られた方に「地域相談員」の業務を委託しています。

◆広域専門相談員

県庁の障害福祉課内に配置しています。

長崎県障害福祉課 住所:〒850-8570 長崎市江戸町 2-13

電話:(095)895-2450 FAX:(095)823-5082 メール:s04100@pref.nagasaki.lg.jp

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※ 相談員による解決が困難な場合には、障害のある人等からの申立てによって、助言・

相談窓口等

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障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律

障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共 生する社会の実現につなげるため

障害者差別解消法

が平成28年4月1日から施行されました。

1.障がいを理由とする差別とは?

障がいを理由として、正当な理由なく、サービスの提供を拒否したり、制限したり、条 件を付けたりするような行為をいいます。

また、障がいのある方から何らかの配慮を求める意思の表明があった場合には、負担に なり過ぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要で合理的な配慮(以下では「合理 的配慮」と呼びます。)を行うことが求められます。こうした配慮を行わないことで、障が いのある方の権利利益が侵害される場合も、差別に当たります。

◆「不当な差別的取扱い」

例えば、「障がいがある」という理由だけで スポーツクラブに入れないこと、

アパートを貸してもらえないこと、

車いすだからといってお店に入れないことなどは、

障がいのない人と違う扱いを受けているので、

「不当な差別的取扱い」であると考えられます。

ただし、他に方法がない場合などは、

「不当な差別的取扱い」にならないこともあります。

◆「合理的配慮をしないこと」

聴覚障がいのある人に声だけで話す、

視覚障がいのある人に書類を渡すだけで読みあげない、

知的障がいのある人にわかりやすく説明しないことは、

障がいのない人にはきちんと情報を伝えているのに、

障がいのある人には情報を伝えないことになります。

障がいのある人が困っている時にその人の障がいに合った 必要な工夫ややり方を相手に伝えて、

それを相手にしてもらうことを合理的配慮といいます。

障害者差別解消法では、役所や会社・お店などが、

障がいのある人に「合理的配慮をしないこと」も 差別となります。

◆「不当な差別的取扱い」と「合理的配慮の不提供」が禁止されます。

不当な差別的取扱い 障がい者への合理的配慮

国の行政機関・

地方公共団体等

不当な差別的取扱いが

禁止されます。

法的 障がい者に対し、合理的 義務 配慮を行わなければなり

ません。

民間事業者

不当な差別的取扱いが

禁止されます。

努力 障がい者に対し、合理的 義務 配慮を行うよう努めなけ

ればなりません。

ただし、合理的配慮のために、例えば、お金がかかりすぎたりすることもあります。

その場合、他の工夫ややり方を考えることになります。

◆障害者差別解消法Q&A

Q.「合理的配慮」の具体的な例を教えてください。

A.典型的な例としては、車いすの方が乗り物に乗る時に手助けをすることや、窓口で 障がいのある方の障がいの特性に応じたコミュニケーション手段(筆談、読み上げな ど)で対応することなどが挙げられます。どのような配慮が合理的配慮に当たるかは 個別のケースで異なります。

Q.日常生活の中で個人的に障がいのある方と接するような場合も、この法律の対象に なるのですか。また、個人の思想や言論も規制されるのでしょうか?

A.個人的な関係や、思想、言論といったものは対象にはしていません。この法律で は、国の行政機関や地方公共団体、民間事業者などを対象にしており、一般の方が個 人的な関係で障がいのある方と接するような場合や、個人の思想、言論といったもの は、対象にしていません。

Q.民間事業者による取組がきちんと行われるようにする仕組みはあるのでしょうか?

A.民間事業者の事業を担当する大臣から、事業者に対して報告徴収、助言・指導、勧 告を行うことができます。

この法律では、同一の民間事業者によって繰り返し障がいを理由とする差別が行わ れ、自主的な改善が期待できない場合などには、その民間事業者の事業を担当する大 臣が、民間事業者に対し、報告を求めることや、助言・指導、勧告を行うことができ ることにしています。

Q 行政機関が「不当な差別的取扱い」を行ったり「合理的配慮」を行わないとき相談 窓口はどこですか?

A その行政機関の苦情相談等窓口等にお申し出ください。

Q 雇用における障がいのある方に対する差別も、この法律の対象となるのですか?

A 雇用については、障害者雇用促進法に定めるところによります。

◆問い合わせ先 五島市役所社会福祉課障がい福祉班 ☎72-6117

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