第2章 地域福祉における枚方市を取り巻く現状
3 市民の意識と実態
本計画の策定にあたり、生活上の課題や地域での活動といった、地域福祉に関する市民の 意識や現状などを把握するため、市民意識調査として『「地域福祉」に関する市民アンケート 調査』を次のとおり実施しました。
(1)調査概要
① 調査対象
本市に在住の 18 歳以上の方 2,600 人(住民基本台帳による無作為抽出法)
② 調査方法
郵送による配布・回収 ③ 調査期間
令和元年(2019 年)7 月 31 日(水) ~ 8 月 13 日(火)
④ 回収結果
配布数 : 2,600 件
有効回答数 : 1,074 件 ( 有効回答率 : 41.3 % )
※回答の詳細は、巻末の「資料編」をご覧下さい。
(2)近所づきあいの状況
近所づきあいの程度について、「何か困ったときに助け合える親しい人がいる」が 17.0%
である一方、「あいさつをする程度の人がいる」が 34.5%で最も高く、「近所づきあいはほ とんどない」(9.2%)と合わせ4割程度(43.7%)となり、近所づきあいが希薄な傾向が 見受けられました。これは、平成 17 年度からの5年間を計画期間とする「枚方市地域福 祉計画(第 1 期)」の策定時に行った市民アンケートでも同様の傾向が見られました。
■近所づきあいの程度(資料:「地域福祉」に関する市民アンケート調査))
何か困ったときに助け合える 親しい人がいる 17.0
お互いに訪問し合う程度 の人がいる 7.4
立ち話をする程度の人がいる 27.5
あいさつをする程度の人がいる 34.5
近所づきあいは ほとんどない
9.2
無回答 4.4
(n=1,074)
(%)
(3)日常生活での悩みや不安及び相談先
日常生活での悩みや不安としては、「自分の健康」が 51.7%、「家族の健康」が 45.5%
と、“健康”に関する悩みや不安を抱える人がそれぞれ半数前後みられます。また、これに 続くのが「経済的問題」(29.1%)、「介護の問題」(26.2%)となっています。
家族や親戚以外に困りごとを相談する先としては、「友人・知人(近所の人以外)」が5割 台(51.7%)と最も高く、次いで「近所の人」が 18.2%、「職場の人」が 17.0%となって います。一方、2割弱(17.7%)の人が「相談はしていない(相談できる人はいない)」を 選択しました。
■日常生活での悩みや不安(資料:「地域福祉」に関する市民アンケート調査))
■困りごとの相談先(資料:「地域福祉」に関する市民アンケート調査))
51.7 45.5 7.5
26.2 29.1 5.8
16.0 2.2
14.5 2.8
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
自分の健康 家族の健康 育児・保育の問題 介護の問題 経済的問題 近所との関係 自分や家族の生活上の問題(進学、就職、結婚など)
その他 特にない 無回答
(n=1,074) (3つまで回答)
18.2
51.7 17.0
3.5 11.2 8.9 2.9 0.6
3.1
11.3 1.0
17.7
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
近所の人 友人・知人(近所の人以外) 職場の人 保育所や幼稚園、学校の先生など 病院関係者(医師や看護師など) ケアマネジャーなど福祉サービスの関係者 校区コミュニティ協議会や自治会の役員 校区福祉委員会 民生委員・児童委員 市役所等にある相談窓口 その他 相談はしていない(相談できる人はいない)
(n=1,074) (複数回答)
(4)地域活動への参加状況
別に設けた「自治会への加入状況」の質問では 77.6%の方が「加入している」と回答が ありましたが、地域活動等に『参加している』(「積極的に参加」「都合が合えば参加(声が かかった時は参加)」の計)人は約3割(29.8%)でした。
第1期策定時の市民アンケート調査では、地域活動等に『参加している』人が約5割で あったことから、地域活動への参加者の減少が生じていることが伺えます。
また、活動に参加して感じた課題として、「参加者の高齢化(若い世代の参加が少ない)」
が 52.2%と最も高く、次いで「活動におけるリーダーへの負担が大きい(後継者の育成が 進んでいない)」が 39.1%、「活動への参加者が少ない」が 36.9%となっています。
■地域活動への参加状況(資料:「地域福祉」に関する市民アンケート調査)
■活動に参加して感じた課題(資料:「地域福祉」に関する市民アンケート調査)
積極的に参加している 4.2
都合が合えば参加している (声がかかった時は参加している)
25.6
参加したいと思うが、参加できていない (都合がつかない) 28.3 参加していない
(参加しようとは思わない) 40.8
無回答 1.1
(n=1,074)
(%)
10.0 11.3
39.1 11.3
36.9
52.2 6.3
14.7 4.1
4.7 3.1
10.3 9.7
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
活動の場の確保や環境の整備が十分でない 運営・活動費が不足している (活動資金の調達に苦労している) 活動におけるリーダーへの負担が大きい
(後継者の育成が進んでいない)
地域の理解・協力が得られにくい 活動への参加者が少ない 参加者の高齢化(若い世代の参加が少ない) 参加者の募集・受け入れ体制が不十分 活動内容のPR(知ってもらう機会) が不足している
研修の場がない 活動参加者同士の情報交換の場が不足している その他 特にない 無回答
(n=320)
(複数回答)
(5)地域福祉の推進に向けた取組み
地域福祉を推進するために、特に優先して取り組むべき施策としては、「相談支援体制の 充実(さまざまな相談支援窓口の充実など)」が 44.0%と最も高く、次いで「福祉施策の 充実(各福祉計画に基づく福祉施策の推進など)」が 24.8%、「複雑多様化する地域課題へ の対応(ダブルケア、8050 問題、再犯防止の取組み、など)」が 22.6%、「生活困窮者へ の支援の充実(地域やハローワークとの連携による支援など)」が 21.4%となっています。
■地域福祉推進のために優先して取り組むべき施策
(資料:「地域福祉」に関する市民アンケート調査)
44.0
24.8
21.4
4.4
9.8
14.8
11.4
9.0
10.1
12.7
22.6
2.3
15.1
4.7
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%
相談支援体制の充実
(さまざまな相談支援窓口の充実など) 福祉施策の充実
(各福祉計画に基づく福祉施策の推進など) 生活困窮者への支援の充実
(地域やハローワークとの連携による支援など) 権利擁護の推進
(成年後見制度の周知や利用促進・支援など) 地域での担い手づくりの支援 (サロン活動への支援など) コミュニティへの活動支援 (地域の情報発信の支援など) 避難行動要支援者支援体制の構築支援
(避難行動要支援者名簿の作成や 災害時の取り組みの充実など)
住民参加による高齢者支援体制の基盤整備 (住民参加による会議体の設置や整備など)
福祉意識の向上
(人権に関する啓発や情報の発信など) 子どもの福祉教育の推進 (介護施設での体験実習の支援など) 複雑多様化する地域課題への対応 (ダブルケア、8050問題、再犯防止の取り組み、など)
その他
特にない(わからない)
無回答
(n=1,074)