5-1.川越市公共施設の概要
5-1-1.公有財産(土地及び建物)の法的位置付け
本市が所有する土地建物などの公有財産は、地方自治法によって、行政 財産と普通財産に分けられます。
行政財産は、地方公共団体において公用又は公共用に供し、又は供する ことと決定した財産を言い、普通財産とは、行政財産以外の一切の公有財 産をいいます。(地方自治法第 238 条第 3 項、第 4 項)
行政財産は、売払いはもとより、その用途又は目的を妨げない場合を除 いて貸付けなどはできません。庁舎、小中学校、公民館などほとんどの公 共施設は、行政財産です。
更に、行政財産は、主に行政が利用する庁舎施設やゴミ集積所などの環 境施設、防災施設などの「公用財産」と、主に一般の市民の方々が利用す る小中学校、文化施設、公民館、市営住宅、保育園などの「公共用財産・
公共用地」とに分類されます。
普通財産は、貸付けや売払いなどを行うことができます。本市では、川 越地区消防組合や自治会などに貸し付けている公有財産があります。
【図 5-1-1-1】行政財産と普通財産の内訳 (2012 年 3 月 31 日時点)
普通財産: 行政財産以外の一切の公有財産
土地面積 建物面積
公用財産 庁舎、環境施設など 294,310.27㎡ 79,279.27㎡
公共用財産 学校施設、公営住宅、福祉施設、公園施設など 2,104,457.58㎡ 636,832.54㎡
公共用地 事業用地など 152,409.34㎡ 256.79㎡
雑種財産 消防施設、池沼・溜池など 48,533.65㎡ 2,314.59㎡
収益財産 有償・無償貸付、集会所など 136,257.33㎡ 1,526.96㎡
2,735,968.17㎡ 720,210.15㎡
合計 行政財産
普通財産
公用財産 10.8%
公共用財産・
公共用地 82.5%
普通財産 (雑種・収益)
6.8%
土地面積内訳
公用財産 11.0%
公共用財産・
公共用地 88.5%
普通財産 (雑種・収益)
0.5%
建物面積内訳
5-1-2.公の施設と指定管理者制度
住民の福祉を増進する目的をもってその利用に供するための施設を「公 の施設」と呼びます (地方自治法第 244 条)。公の施設は、正当な理由が ない限り、利用を拒むことができず、利用に関して不当な差別的な取扱い をすることができません。
公の施設は、条例の定めるところにより、民間企業などが市に代わって、
施設を主体的に管理運営することができます。これを指定管理者制度とい います。また、市が認めるときは、公の施設の利用料金を指定管理者自ら の収入として直接収受させることができます(利用料金制度)。
【図 5-1-2-1】は、本市で指定管理者制度を導入している公の施設です。
これらの公の施設のうち、利用料金制度を採用しているのは、(株)まちづ くり川越が管理運営する産業観光館(小江戸蔵里)と社会福祉法人キング ス・ガーデン埼玉が管理運営する霞ケ関東老人デイサービスセンターです。
【図 5-1-2-1】指定管理者制度導入施設一覧
施設名 指定期間 管理終了日 指定管理者 所管課
市民会館・やまぶき会館 西文化会館(メルト) 南文化会館(ジョイフル)
北部地域ふれあいセンター 5年間 2013年3月末
NPO法人川越市北部地域 ふれあいセンター運営協 議会
東部地域ふれあいセンター 5年間 2014年3月末
NPO法人川越市東部地域 ふれあいセンター運営協 議会
川越運動公園
(陸上競技場、総合体育館、テニス コート)
5年間 2016年3月末 (財)川越市施設管理公社
武道館 5年間 2016年3月末 (社)川越市シルバー人材
センター
社会体育館(芳野台体育館) 3年間 2014年3月末 (財)川越市勤労者福祉
サービスセンター 雇用支援課
観光関連
施設 産業観光館(小江戸蔵里) 10年間 2020年3月末 (株)まちづくり川越 中心市街地活性
化推進室
集会施設 中高年齢労働者福祉センター(サン
ライフ川越) 3年間 2014年3月末 (財)川越市勤労者福祉
サービスセンター 雇用支援課
障害者等
福祉施設 総合福祉センター(オアシス) 5年間 2016年3月末 (社福)川越市社会福祉協
議会 障害者福祉課
やまぶき荘 5年間 2016年3月末 (社福)加寿美福祉会 高齢者いきがい
課
霞ケ関東老人デイサービスセンター 5年間 2016年3月末 (社福)キングス・ガーデン埼
玉 介護保険課
小ケ谷老人憩いの家 高階北老人憩いの家 川越駅東口老人憩いの家 東後楽会館
西後楽会館 市営住宅
等 再開発住宅店舗 4.5年間 2014年3月末 埼玉県住宅供給公社 建築住宅課
川越駅西口第一自転車駐車場 川越駅西口第二自転車駐車場 川越駅東口自転車駐車場 本川越駅前自転車駐車場 的場駅前自転車駐車場 新河岸駅自転車駐車場 南大塚駅南口自転車駐車場
葬祭施設 市民聖苑やすらぎのさと 5年間 2016年3月末 (財)川越市施設管理公社 市民課
文化振興課
市民活動支援課
高齢者養 護・介護 施設 ホール 施設
5年間 2016年3月末 (財)川越市施設管理公社
スポーツ振興課 スポーツ
施設
高齢者憩 い施設
5年間 2016年3月末 (社)川越市シルバー人材
センター
高齢者いきがい 課
5年間 2016年3月末 (社福)川越市社会福祉協
議会
高齢者いきがい 課
市営自転
車駐車場 5年間 2017年3月末 (社)川越市シルバー人材
センター 安全安心生活課
(参考)公の施設の使用料設定にあたっての基本方針
本市では、公の施設の使用料設定にあたって、受益者負担の原則に基づ いて、市民負担の公平性を図ること、及び使用料の設定根拠を明確にする ことを目的に、基本方針を定めています。
基本方針では、施設で提供されるサービスの性質に着目し、以下の二つ の基準で 4 分類して、公費(税金)と利用者の負担割合を定めています。
○サービスの内容が必需的か選択的か
日常生活において、ほとんどの人が必要とする必需的なサービスか、人 によって必要性が異なる選択的なサービスかの基準で、必需的なサービス ほど公費負担を大きくします。
○サービスの内容が市場的か公共的か
市場原理により、民間でも同種類似のものが提供されている市場的なサ ービスか、主に行政が提供する公共的なサービスかの基準で、公共的なサ ービスほど公費負担を大きくします。
【図 5-1-2-2】施設分類による負担割合
施設例 公費負担 利用者負担
必需的・公共的サービス
公園、図書館市営斎場(市内) など
75%〜100% 0%〜25%
必需的・市場的サービス
市民聖苑、高校授業料 市営住宅 など選択的・公共的サービス
市民会館、美術館公民館 など
選択的・市場的サービス
体育施設、駐車場、駐輪場 など
0〜25% 75%〜100%
50% 50%
5-1-3.主な公共施設
第 6 章で分析する公共施設 242 施設のうち、主な公共施設を紹介します。
(1)面積上位の公共施設
延床面積の大きい 15 施設は【図 5-1-3-1】のとおりです。1 位は資源化 センター、2 位は市立川越高等学校、3 位は川越運動公園となります。
用途別でみると小中学校が半数(7 施設)を占めています。
上位 15 施設は、施設数では全体の 6%程度を占めるにすぎませんが、面 積の合計は約 18 万 7,000 ㎡で、全体面積の約 4 分の 1 を占めています。
【図 5-1-3-1】延床面積上位 15 施設
(2)維持管理・運営費上位の公共施設
維持管理・運営費(維持管理費と運営費に含まれる範囲は、第 6 章冒頭の 注記を参照してください。) の大きい 15 施設は、【図 5-1-3-2】のとおり です。市の職員等の多くが勤務している本庁舎が最大であり、資源化セン ターが続いています。上位 15 施設の維持管理・運営費の合計は約 163 億 1,000 万円で、全体の維持管理・運営費の約 6 割です。また、維持管理・運 営費が 1 億円を超える施設は、51 施設あります。
なお、ここでは経常的なコストを比較するため、維持管理費には、工事 請負費等を含んでいません。維持管理費のみでは、資源化センターが最大
0 5 10 15 20 25 30 35
資 源 化 セ ン ター
市 立 川 越 高 校
川 越 運 動 公 園
本 庁 舎
的 場 団 地
寿 町 2 丁 目 団 地
霞 ケ 関 北 小 学 校
霞 ケ 関 西 中 学 校
市 民
・ や ま ぶ き 会 館
川 越 小 学 校
砂 中 学 校
初 雁 中 学 校
東 清 掃 セ ン ター
野 田 中 学 校
川
越
西
中
学
校
千㎡ 延床面積上位 15 施設
の施設となります。
【図 5-1-3-2】維持管理・運営費上位 15 施設
‐ 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000
本 庁 舎
資 源 化 セ ン ター
菅 間 学 校 給 食
(
セ)
今 成 学 校 給 食
(
セ)
東 清 掃 セ ン ター
市 立 川 越 高 校
総 合 保 健 セ ン ター
保 健 所
藤 間 学 校 給 食
(
セ)
吉 田 学 校 給 食
(
セ)
中 央 図 書 館
総 合 福 祉 セ ン ター
高 階 第 二 保 育 園
神 明 町 保 育 園
新 宿 町 保 育 園 百万円
コスト上位 15 施設
運営費 維持管理費 8,000
7,000
7,500
5-2.他市比較による特徴の把握 5-2-1.面積の比較
(1)中核市との比較
本市の公有財産(土地及び建物)について、2011 年 3 月 31 日時点の中核 市で比較しました。
本市の保有土地面積は、中核市 41 市のうち一番小さく、1 人あたりの面 積(7.91 ㎡/人)では、東大阪市(5.52 ㎡/人)、船橋市(7.15 ㎡/人)に次いで、
3 番目です。なお、1 人あたりの面積が最大の市は、下関市(280.12 ㎡/人) です。
また、本市の保有建物面積も中核市 41 市のうち一番小さく、1 人あたり の面積(2.10 ㎡/人)では、柏市(1.87 ㎡/人)、東大阪市(2.10 ㎡/人)に次い で、3 番目です。なお、1 人あたりの面積が最大の市は、下関市(5.62 ㎡/
人)です。
【図 5-2-1-1】公有財産の中核市比較
0 50 100 150 200 250 300
0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000
函館市 旭川市 青森市 盛岡市 秋田市 郡山市 い わ き市
宇都宮市 前橋市 高崎市 川越市 船橋市 柏市 横須賀市 富山市 金沢市 長野市 岐阜市 豊橋市 岡崎市 豊田市 大津市 高槻市 東大阪市 姫路市 尼崎市 西宮市 奈良市 和歌山市 倉敷市 福山市 下関市 高松市 松山市 高知市 久留米市 長崎市 熊本市 大分市 宮崎市 鹿児島市
千㎡ 中核市保有土地面積
普通財産 行政財産 1人あたり 市民1人あたり土地面積
土 地 面 積
㎡/人
0 1 2 3 4 5 6
0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000
函館市 旭川市 青森市 盛岡市 秋田市 郡山市 いわ き 市
宇都宮市 前橋市 高崎市 川越市 船橋市 柏市 横須賀市 富山市 金沢市 長野市 岐阜市 豊橋市 岡崎市 豊田市 大津市 高槻市 東大阪市 姫路市 尼崎市 西宮市 奈良市 和歌山市 倉敷市 福山市 下関市 高松市 松山市 高知市 久留米市 長崎市 熊本市 大分市 宮崎市 鹿児島市
中核市保有建物面積
普通財産 行政財産 1人あたり 市民1人あたり建物面積
建 物 面 積
㎡/人 千㎡