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4.4 ケースステディ案 ケースステディ案 ケースステディ案 ケースステディ案

4.4.1 ケースステディの 目的

本研究で提案する就職活動モデルを用いて設計した,就職活動における行動決定支援シ ステム,すなわち前章で述べた

2

つの機能(Ⅰ)就職ステータス提示機能,(Ⅱ)就職活 動時間可視機能によって,就職活動中の学生の気持ちや行動にどのような改善がみられた か確認することで本システムの有効性を確認することを目的とする.なお本項の対象は比 較的短期間で行えるケースステディにとどめ,長期的なケースステディ評価については,

終章の今後の課題及びまとめで述べる.

就職ステータス機能では主に,本機能が学生に与える影響として,就職活動における認 識に変化がみられるかどうかを調査することとし,下記

4.4.2(Ⅰ)に示す方法で調査す

る.本調査では,当該機能によって,学生の行動の認知が高まり,行動指針を考える上で 参考になるといった回答を期待している.

一方,就職活動可視機能では,ユーザインターフェース面を中心に下記

4.2.2(Ⅱ)に

示す方法で調査する.これより,実運用に向けて改善すべき点を明確なものとする.

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4.4.2 ケースステディの方法

(Ⅰ)就職ステータス提示機能

本ケースステディは,本学に所属する新卒採用試験を受験予定の学生を被験者として行 う予定である.

まず就職活動ステータス提示機能における評価として,就職活動が本格的に開始時期で ある就職活動前半期に,就職活動を終了するまで,どのような行動を行う予定であるかを

To-do

リストの作成を依頼する.なお

To-do

リストの内容は,これから行う予定の行動及

び,それに掛ける予定である計画時間を示したものであり,作成には現在の就職活動に関 する知識を基に,本研究にて作成したシステム以外の全てのツールを用いることを許可し,

作成に使用したツールの記載も依頼する.次にシステムの当該当機能を利用して,就職活 動ステータスボードを設定した後に再度

To-do

リストの作成を依頼する.なお,ここでの ステータス表示は行動に重み付けを行なっていないものを提示する.後に,行動に重み付 けされた就職活動ステータスを表示し,再度

To-do

リストの作成を依頼する.なお各々の 行動に対する重みは,3章のケースステディで示した,3パターンのロールモデルから,

初期確信度の傾向が最も近いものを選択する.傾向判別は数量化Ⅲ類法を用いることとし て,被験者の入力したアクテビィティに対する初期確信度の値が,被験者の中で平均以上 であり,かつ前章

3.4

節のケーススタディで重みを作成した被験者の中で各々のアクテ ィビティの平均以上であるものを自信がある行動とする.これよりプロットした値とロー ルモデル内の重心との最短ユークリッド距離から被験者はどのロールモデルに含まれる か判別し,最終時間を重みとして,ステータスバーの達成度を変化させる.

その他ユーザビリティ面でタスクボードの操作性,ステータスの表示方法に関する5段 階評価と,改善すべき点の自由記述を行い,今後本機能が利用可能な状態になるとして利 用したいか,などと言った点を調査する.

(Ⅱ)就職活動時間可視機能

本機能に関しては,バーンレートや就職活動予定時間の提示方法に関するユーザビリテ ィの評価を中心に行う.評価項目は,「グラフの提示によって具体的にどの程度就職活動 に時間を割くべきか参考になると考えられるか」,「就職活動タスクボードにおける活動予 定時間の記入は妥当であったか」「グラフの提示方法に関して,やりたいこと探し,就職 試験対策を時期的な観点より

2

つに分けたことは適切であったか」「グラフは見やすいか」

「本機能が利用可能な状態になるとして利用したいか」などを想定している.

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第5章 まとめと今後の課題

本研究は,学生に就職活動とはどのようなものであるかといったことを認知させること で自らのキャリアを形成する就職活動において適切な行動を促進させることを目指し,学 内向け就職行動支援システムの在り方を考えた上で開発を行った.まずシステムの検討の 上で,俗に言われる大学生の一般化した就職活動像と本学学生の就職活動像の違いを,本 学の年次活動日程等を踏まえ明らかにした.その上で更に個別学生に対してペルソナ手法 を用いて検討することで,更に学生個々が抱える悩みを明らかにした.これらの結果から,

就職活動における企業研究や自己分析といった就職活動のタスクに対する支援のみなら ず,就職活動の行い方,いわば行動方法を理解させるといった支援を行う必要性が確認で きた.なおこれまでの内容は第

2

章に示している.

次に「就職活動モデル」といった学生の行うべき行動の位置づけの定義を行い,例えば 就職活動用語として「企業研究」や「自己分析」などといわれるタスクはどのようなもの であるか.またそれらは,具体的にどのような行動を行えばよいかを示したアクティビテ ィを作成した.また,それら行うべき行動の中にも内定に大きく関係するもの,さほど関 係しないものなどがあり,学生の状態によっても大きく異なることが想定されるため,就 職活動を終えた学生に対してケースステディを行うことで,行動の重み付けに関して検討 した.このケースステディの結果より得られた,自信度の尺度を基に数量化Ⅲ類法にて学 生の分類を行ったところ,「企業研究・書類・筆記得意型」「面接型」「自己理解型」のそ れぞれ

3

つの行動を得意とするパターンを推定することができた.これら

3

パターンの学 生がアクティビティに掛けた相対的な時間の平均を重みとした.

そして,これら就職活動モデルを基に,就職活動ステータス提示機能,就職活動時間可 視化機能を持つ就職活動行動支援システムを構築した.前者の就職活動ステータス提示機 能は支援対象者がアクティビティに対する確信度を自己評価することで,就職活動におけ る達成度がステータスバーとして表示される機能である.なおステータスバーはアクティ ビティに対して設定した重みに応じて変化する.また,就職活動時間可視化機能はアクテ ィビティに対して残り時間(作業を行う予定の時間)を入力することで,それらを包含す る上位のタスク「やりたいこと探し」「採用試験対策」を折れ線グラフに示し,予め定め られた期間までの必要時間をバーンレートとして示す.なおこれら機能に関しての比較的 短期間で行える有用性の評価について主にシステム前とシステム使用後で行動の認識の 変化の確認を行う方法及びユーザビリティの調査項目に関して述べた.

本研究における今後の課題は,継続的な就職活動行動時間データの収集にある.今回は,

就職活動を行う

12

人の学生の初期確信度より

3

パターンの行動を得意とするロールモデ ル(アクティビティの重み)を分類した.しかし,実際のところ,アクティビティとされ る行動の確信度は時間やイベントによって都度変わるものである.これらを継続的に観測

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することで,例えば一定期間におけるステータスに変化率に着眼したモデルの提示が可能 となり,支援の在り方がより明確になるであろう.また合格企業の規模別,業種別などに よっては求められる人材が異なるため,就職活動においても重要視される行動が異なると 考えられる.よって,より多くのパラメータを考慮した上でロールモデルを行うことで,

モデルの精度の向上が期待できる.これらデータをより多く採取することが可能となる,

システム構築は重要な課題である.

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謝辞

本研究を遂行するにあたり,入学当初から終始変わらぬ御指導を賜りました,北陸先端 科学技術大学院大学,大学院教育イニシアティブセンターの長谷川忍准教授には心より感 謝いたします.また,日頃から貴重なご教授を頂きました,副テーマ,副指導を筆頭とし た情報科学研究科の教員の皆様に感謝いたします.そして長谷川研究室での研究生活を共 にし,様々な協力を頂いた,皆様に感謝します.本研究におけるケースステディの際に快 く調査を引受けて頂いた被験者の皆様に感謝します.

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日経就職ナビ

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