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提出された資料から、本品目のオピオイド誘発性便秘症に対する有効性は示され、認められたベネフ ィットを踏まえると安全性は許容可能と考える。本品目はオピオイド誘発性便秘症における新たな治療

の選択肢を提供するものであり、臨床的意義があると考える。また機構は、有効性、安全性、効能・効 果、用法・用量及び製造販売後の検討事項については、さらに検討が必要と考える。

専門協議での検討を踏まえて特に問題がないと判断できる場合には、本品目を承認して差し支えない と考える。

以上

審査報告(2)

平成29年1月13日

申請品目

[販 売 名] スインプロイク錠0.2 mg

[一 般 名] ナルデメジントシル酸塩

[申 請 者] 塩野義製薬株式会社

[申請年月日] 平成28年3月30日

1. 審査内容

専門協議及びその後の機構における審査の概略は、以下のとおりである。なお、本専門協議の専門委 員は、本品目についての専門委員からの申し出等に基づき、「医薬品医療機器総合機構における専門協 議等の実施に関する達」(平成20年12月25日付け 20達第8号)の規定により、指名した。

1.1 有効性、安全性、効能又は効果、用法及び用量について

専門協議では、審査報告(1)に記載した「6.R.3 薬物相互作用について」、「7.R.1 有効性について」、

「7.R.2 安全性について」、「7.R.4 効能又は効果について」及び「7.R.5 用法及び用量について」に関 する機構の判断は支持された。なお、専門委員から以下の意見が出された。

・本薬はオピオイドの末梢性作用に拮抗しOICに効果を発揮する薬剤であることを踏まえると、オピ オイド投与中止とともに本薬の投与も中止するよう注意喚起する必要がある。

・製造販売後に医療現場において低用量製剤の必要性について情報収集し、必要に応じて開発するこ とが望ましい。

専門協議を踏まえ、機構は、本薬の【効能又は効果】、【用法及び用量】及び<用法及び用量に関連 する使用上の注意>を以下のように整備するよう申請者に求めたところ、適切に対応されたため、機構 はこれを了承した。また、低用量製剤の開発について、申請者は製造販売後に医療現場の必要性につい て情報収集し検討すると説明し、機構はこれを了承した。

【効能又は効果】

オピオイド誘発性便秘症

【用法及び用量】

通常、成人にはナルデメジンとして1回0.2 mgを1日1回経口投与する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

オピオイドの投与を中止する場合は本剤の投与も中止すること。

1.2 医薬品リスク管理計画(案)について

審査報告(1)の「7.R.7 製造販売後の検討事項について」の項に記載した機構の判断に対し、専門 委員から以下の意見が出され、機構の判断は支持された。

・オピオイド離脱症候群及びオピオイド鎮痛作用の減弱については引き続き製造販売後調査等で情報 収集し、検討する必要がある。

機構は、上記の議論を踏まえ、現時点における本薬の医薬品リスク管理計画(案)について、表64 に示す安全性検討事項及び有効性に関する検討事項を設定すること、表 65 に示す追加の医薬品安全 性監視活動及びリスク最小化活動を実施すること並びに表66及び表67に示す使用成績調査及び特定 使用成績調査を実施することを申請者に求めたところ、適切に対応されたため、機構はこれを了承し た。

64 医薬品リスク管理計画(案)における安全性検討事項及び有効性に関する検討事項

安全性検討事項

重要な特定されたリスク 重要な潜在的リスク 重要な不足情報

・下痢 ・オピオイド離脱症候群

・オピオイドの鎮痛作用の減弱

・消化管穿孔

・心血管系事象

・該当なし

有効性に関する検討事項

・使用実態下における有効性

65 医薬品リスク管理計画(案)における追加の医薬品安全性監視活動及びリスク最小化活動の概要

追加の医薬品安全性監視活動 追加のリスク最小化活動

・市販直後調査

・使用成績調査(がん患者を対象とした調査)

・特定使用成績調査(非がん性慢性疼痛患者を 対象とした長期投与に関する調査)

・市販直後調査による情報提供

66 がん患者を対象とした使用成績調査計画骨子(案)

目 的 がん患者を対象に、使用実態下における安全性及び有効性を把握し、未知の副作用及び安全性又は有 効性に影響を与える要因等を検討する

調査方法 中央登録方式 対象患者 OICを有するがん患者 目標症例数 1,200

調査期間 26カ月間(登録期間:23カ月間)

観察期間 12週間

主な調査項目

患者背景(年齢、性別、合併症、既往歴、悪性腫瘍の状況〈原発部位、転移の有無、PS〉等)

本薬の使用状況(1回投与量、投与経路、投与期間、投与中止理由等)

オピオイドの使用状況(薬剤名、投与経路、1日投与量、投与期間等)

オピオイド離脱症状の有無、オピオイド鎮痛作用の減弱の有無

緩下剤の使用状況(薬剤名、投与経路、1日投与量、投与期間等)

併用薬剤(オピオイド及び緩下剤を除く)の使用状況(併用の有無、併用薬剤名、1日投与量、

投与期間等)

有効性(排便回数の改善度、排便の状況〈便の硬さ、いきみ、残便感〉の改善度)

有害事象(発現日、重篤性、処置、転帰、本薬との因果関係等)

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