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実験シナリオ

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第 6 章 実験

6.4 実験シナリオ

上記のフィールド上のエージェントに新しい部品を配布する実験を行う。

比較交換方式:上記フィールドにIIS,Enterprise,NCSAの部品をもったエージェン トを各一体ずつ参加させ、配布状況を調べる。

push 方式:上記フィールドのエージェント一体一体にIIS,Enterprise,NCSAの部品 を持たせる保守を順次行う。携帯端末からノード群までの回線は電話回線のため、

配布には4000msかかる。

pull方式:本来は携帯端末を常に見張り、アップデートがあったときに部品を送付 してもらうというアプローチであるが、アップデートの監視時間を細かく取ると、

push 方式とほぼ同じ結果になるため、本実験では push方式のみ実験を行った。

6.5

実験結果

6.5.1

実験環境

100スペースのエージェントスペースをシミュレートするシミュレータを作り、基礎実 験(6.1)の結果をもとに設定したパラメータ(6.3)でシミュレーションを行った。

6.5.2

実験結果

-

部品配布スピード

部品配布率

以下の図は部品配布開始後30秒間で全エージェントの何%に各部品が配布されたかを 示す。

エージェント数/ランタイム数 =0.04 の場合。

100スペースに対し4体のエージェントが活動したが、一度も出会わずに活動した ため、比較交換方式での部品の配布は行われなかった。

6.4: 部品配布率-エージェント数:4

エージェント数/ランタイム数 =0.1 の場合。

100スペースに対し10体のエージェントが活動。まだ従来方式のほうが確実に部品 を配布している。

6.5: 部品配布率-エージェント数:10

エージェント数/ランタイム数 =0.25 の場合。

100 スペースに対し25体のエージェントが活動。従来方式での配布が全エージェ ントに行き渡らなくなっている。IIS 用の部品を持つエージェントが早期の段階で 他のエージェントに出会ったため、急激に配布率を伸ばし、エージェント全体の約

80%のエージェントがIIS用の部品を持った。従来方式とほぼ同程度の結果が期待 できる。

6.6: 部品配布率-エージェント数:25

エージェント数/ランタイム数 =0.5 の場合。

全スペースの半分にエージェントが存在している状態。従来方式では全体のわずか

10%程度にしか部品を配布できない。

6.7: 部品配布率-エージェント数:50

エージェント数/ランタイム数= 1 の場合。スペースの数と同数のエージェントが 存在している状態。ほぼ全てのエージェントに部品が配布された。

6.8: 部品配布率-エージェント数:100

総仕事量

システム全体で部品配布開始後30秒間に全エージェントが行った総仕事量を示す。

従来方式

6.9: 総仕事量-従来方式

比較交換方式

6.10: 総仕事量-比較交換方式

仕事率

従来方式と、比較交換方式の1エージェント当たりの行った仕事量を示す。

6.11: 1エージェント当たりの仕事量

エージェントの数が20体を超えたあたりから、比較交換方式のほうが仕事量が勝って いる。

6.5.3

結論

本例題での実験では、エージェントの数が多くなればなるほど、比較交換方式のほうが 迅速に配布が行われた。このため、場に対して比較的エージェントの数が少ないシステム では従来の方式を利用し、エージェントの数が比較的多くなる場合には比較交換方式のほ うが有利である。

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