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実質 GDP と名目 GDP

ドキュメント内 経済学基礎論a Kizuku Takao chapter8 (ページ 32-54)

2009 年

4. 実質 GDP と名目 GDP

これまでの説明で、GDPは一国内で生産された財・サービスへの 総支出を測定することで計算できることを学んだ

ここで、仮にある年の総支出が増加したとしよう。考えられる要 因は以下の

2

つである

(1)

財・サービスの生産量の増加

(2)

財・サービスの販売価格の増加

(1)

財・サービスの生産量の増加

純粋に一国内で消費される財・サービスが増加しているの で、経済は豊かになったと考えられる

(2)

財・サービスの販売価格の増加

生産量がそのままで価格だけが上昇した場合もGDPは高 くなる。しかし、この場合純粋に経済の豊かさは良くなった と考えてもいいものか?

(1)

純粋な生産増加の要因と

(2)

価格上昇の要因を分解するた めに、経済学では「実質

GDP」という尺度を用いる

これまでの節で見てきた当該年の価格水準で評価したGD Pのことを、実質

GDP

と区別して「名目

GDP」と呼ぶ

具体例

(表 8-2 pp. 276)

ある経済は、ホットドッグとハンバーガーのみの

2

財を生産 しているとする

.

名目

GDP .

.

. . . .

.

.

=

「当該年の価格

×

当該年の生産量」をすべての財・サービスに ついて足し合わせたもの

具体例

(表 8-2 pp.276)

実質

GDP .

.

. . . .

.

.

=

「基準年の価格

×

当該年の生産量」をすべての財・サービスに ついて足し合わせたもの

具体例

(表 8-2 pp.276)

基準年:2010年

.

要約

(名目 GDP

と実質

GDP

の違い)

.

.

. . . .

.

.

今年の名目

GDP

は、今年の財・サービスの生産を評価するの に、今年の価格を用いる

今年の実質

GDP

は、今年の財・サービスの生産を評価するの に、基準年の価格を用いる

8-2’

日本の実質

GDP

の推移

(pp. 281)

(参考)

実質

GDP

の推移

(日本)

(参考)

労働力

1

人あたりの実質

GDP

の推移

(日本)

基準年の物価水準に対して今期の物価水準を計測するものとして

「GDPデフレーター」という指標がある

. GDP

デフレーター

. .

. . . .

.

.

=

名目

GDP

実質

GDP × 100

基準年の

GDP

デフレーターは

100

GDP

デフレーター

具体例

(表 8-2 pp.276)

基準年:2010年

ある期間から次の期間にかけての物価水準の変化を測るものとし て「インフレ率」という指標がある

. GDP

デフレーターを用いたインフレ率

.

.

. . . .

.

.

T

年のインフレ率

= ( T

年の

GDP

デフレーター

) − ( T − 1

年の

GDP

デフレーター

)

( T − 1

年の

GDP

デフレーター

) × 100

具体例

(表 8-2 pp.276)

の場合の各年

(2011

年、2012年)の

GDP

デフレーターを用いたインフレ率を求めよう

2011

年のインフレ率

= (171 − 100)

100 × 100 = 71%

2012

年のインフレ率

= (240 − 171)

171 × = 40.9%

インフレ率が正の値である状態が続くとき、「インフレーショ ン」が起こっているという

インフレ率が正で極めて高い値となる場合、「ハイパーインフ レーション」が起こっているという

インフレ率が負の値である状態が続くとき、「デフレーショ ン」が起こっているという

第一次大戦終結後のドイツでは、月率

1000%

を超えるハイパーイ ンフレーションが発生

2000

年代にジンバブエでは、年率

2

%(?)

を超えるハイパーイン フレーションが発生

ジンバブエドルを流通停止にし、USドルおよび南アフリカドル等の外国通貨を 用いた決済に移行し沈静化

各自教科書

pp. 281-285

を読んでおくように

ドキュメント内 経済学基礎論a Kizuku Takao chapter8 (ページ 32-54)

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