第 6 章 実験結果
6.3 実画像での実験結果
データは17-MAY-9301:21:51( 左画像)と17-MA Y-93 11:36:49( 右画像)のデータであ り、自転角度5:357 である。以下には、各表面に対する補正を行った。
{ 表面1に対する誤差の補正
表面1は太陽が自転する間に移動と拡大する太陽表面である。正確な立体画像を 表示するために、左右画像の補正を行った。補正処理で利用したマスクはmask
2と mask 10であり、3回のtranslation(mask2)と 1回のdilation(mask10)で 左画像の補正処理を行った。
{ 表面2に対する誤差の補正
表面2は太陽が自転する間に移動と拡大する太陽表面である。正確な立体画像を 表示するために、左右画像の補正を行った。補正処理で利用したマスクはma s k
7 と ma s k2 で、左画像を3 回のt r a ns l a t i o2n)での処理 と( ma s k 5回のer o
-s i on( ma7 )sでの補正処理を行った。k { 表面3に対する誤差の補正
表面3は太陽が自転する間に移動と拡大する太陽表面である。正確な立体画像を 表示するために、左右画像の補正を行った。補正処理で利用したマスクはma s k
8 と ma s k2 で、左画像を1 回のt r a ns l a t i o2n)での処理 と( ma s k 5回のe r o
-s i on( ma8 )sでの補正処理を行った。k { 表面4に対する誤差の補正
表面4は太陽が自転する間に拡大する太陽表面である。正確な立体画像を表示 するために、左右画像の補正を行った。補正処理で利用したマスクはma s k8で あり、左画像を2回のe r os i on(8ma)での補正処理を行った。s k
{ 表面5に対する誤差の補正
表面5は太陽が自転する間に移動と拡大する太陽表面である。正確な立体画像を 表示するために、左右画像の補正を行った。補正処理で利用したマスクはma s k8、
ma s k5であり、左画像を2回のe r o s i o n(5ma)での処理 とs k 2回のe r o s i on( ma s k
8)での補正処理を行った。
{ 表面6に対する誤差の補正
変化が少ないので、1回のcl o s i処理しか行わなかった。ng
{ 表面7に対する誤差の補正
変化が少ないので、1回のclosing処理しか行わなかった。
ステレオ画像ペアの再構成
次のステップは、補正処理の画像結果を用いてステレオ画像ペアの再構成を行う。ス テレオ左右画像の構成について、次のような処理を行う。
{ まず、2枚の補正画像(左右画像)のデ ィスパリティ値をSSDAパターンマッチ ング法で計算する。
{ 補正右画像と計算したデ ィスパリティ値を用いて新左画像を作成する。
{ 補正左画像と計算したデ ィスパリティ値を用いて新右画像を作成する (2章に 参照)。
再構成処理を行ったステレオ画像ペア結果は図6.17に示している。
実画像への本手法の有効性の評価
実画像での実験は、自転球体のモデルでの実験と同様に、X線太陽画像をいくつか の表面部分に分ける。X線画像を明るさによって閾値処理を行い、図6. 1に示すよ5 うに7つの表面に分割する。図6. 1を見て分かるように、太陽の表面の変化が自転す6 る間に各表面が別々な変化を持っている。表面1と表面4はそれぞれ移動・拡大と移 動の変化する表面である。図6.17に示すように正確に補正することが出来た。表面6 と表面7は変化量が少ないためにclosing処理を行っただけである。表面2、表面3 と表面5の変化は激しくて、また発生・消滅する部分が多いので、正確に補正するこ とが困難である。表面2に関しては、左画像の表面2の上部分と表面の位置の補正を 行った。表面3に関しては、左画像の表面3の下部分と表面の位置の補正を行った。
右画像の表面5には発生する部分が多いので、縮小補正を行った。
上記で述べた補正処理の画像結果を用いてステレオ画像ペアの再構成を行った。ス テレオ左右画像結果は図6.17に示している。図6.16と図6.17のそれぞれ処理前のステ レオ画像ペアと処理後のステレオ画像ペアを用いて本手法の有効性を検討する。まず、
人間の視覚的な検討は、液晶メガネシャッタを利用し、2枚の左右画像をコンピュー タディスプレイ上で1/60秒に切替えて表示する。 解析的な検討は、再構成した左右 画像と原左右画像の誤差を計算し、処理前の 誤差と処理後の 誤差を比較する。この
誤差の分布は図6.18に示している。解析的な数値データでは、補正処理後の立体画像 表示は、補正処理前に比べて良い結果が得られた。また、処理後の(再構成した左右 画像/原左右画像)×100%の計算は、75% 以上に立体表示することが出来た。
(a) (b)
left image right image
図6.16:(a)17-MAY-93(01:21:51)の「ようこう」データ 、(b)17-MAY-93(11:36:49)の「よ うこう」データ
(a) (b)
left image right image
図 6.17: 補正ステレオ画像ペア(a) 左画像 、(b) 右画像
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0
100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000
dashed line : before correction solid line : after correction 4522 5885
Error[pixel]
Quantity
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100
dashed line : before correction solid line : after correction 5880
4820
Error[pixel]
Quantity
(c) (d)
(a) (b)
図 6.18: (a)(b) 処理前と処理後の視差値、(c)左画像の再構成誤差(d) 右画像の再構成誤差