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相殺(追加)関税(12.5%)

※CVD。物品税に相当

FTAやEPA等を活用することにより「基本関税」を ゼロにできた場合には、それ以外の関税部分

(17.39%)のみの納税義務が残る。

(参考)輸入にも国内の税体系を反映

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製造活動への影響が大きいのが電力不足。根本的な供給力不足に加え、「盗電」や「送 電ロス」も懸念材料。停電や不安定な電圧への対策として、製造拠点には自家発電設備 を持たざるを得ない。道路・港湾の未整備、それによる物流事情の悪さも。

【日系企業の声】

■「自家発電は利用する予定だったが、それがメイン電源となってしま い、そのバックアップも用意することは想定外だったため、当初計画よ りコストがあがってしまった」(日系化学A社)

■ 「電気コストが高い。進出している全ての企業が自家発電設備を保 有している。自家発電コストは公共の電気料金の2倍かかる。全体の 電力使用の4割は自家発電でまかなっている」(日系自動車金型B社)

■「必要な部材を発注しても、物流事情が悪いため、到着までの時間 がかかり過ぎ、調達の見込みが立てにくい。量が増えたときの即時の

対応も難しい」(日系電機C社) 今でも見られるインドを象徴するような物流の風景

【対応策】

■電力は、進出検討時に、進出予定地の停電状況、電力料金、既進出企 業の対応策等を確認。当初計画にトータルの電力料金(燃料費、自家発 電・売電のバランス、バックアップ電源等)のコストを計上することも重要。

■物流については、遅延を見越し、その分のリードタイムを読んで、計画 的に輸入を行うことで対応。梱包は日本より頑丈な仕様を採用。

■スピーディーな工場立上げのためには、以前工場として稼動していた 物件の跡地などを探すことや、土地収用リスク軽減のためにはジェトロも 参画している、日本企業専用工業団地への入居等も検討。

デリー近郊グルガオンに続く国道の渋滞

「インフラ(電力、物流、通信など)の未整備」

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「行政手続きの煩雑さ」、その他留意点

【日系企業の声】

「ステップを踏んで手続きを進めていった後に、当社の進出予定地では操業できないと、いきなり告げられ、事前の準備をする ことは不可能と感じた」(日系化学A社)

【対応策】

現場担当者、さらに州政府による対応のバラつきも頻繁に見られる。進出候補地に既に進出している企業から、許認可取得 のノウハウ、経験則を予め情報収集しておくことが重要。

種々の許認可は、中央政府管轄と、進出している州政府管轄のものがあり、その種類も 多い。内容ごとに異なる窓口、担当者の俗人的な対応への不満の声が聞かれる。

その他、よく聞かれるインドビジネスの留意点とは・・・?

●広大な市場の攻略

・100kmごとに異なるとされる言語、文化、生活習慣への挑戦。

・大都市のみならず農村部も国内消費の約6割を占める 重要な市場。

●独資か?合弁か?

・未来永劫のメリットを互いに享受できるようなパートナで あれば合弁もアリ。

・土地や労務管理など、進出時の苦労を減らす目的での 合弁の場合、数年後に事業運営の方針の違いなどから 別れ話が出るケースも多い。

●頻繁に起こる法改正

・部分施行状態の新会社法。完全施行はいつになるのか。

・新会社法の規則でさえも、再三に亘る変更が続いている。

・産業界に不利な新土地収用法。高い収用コスト。

●労務管理

・高い昇給率と離職率。依然として、くすぶる労働争議。

・旧態依然とした中央の労働法。州レベルでは法改正の動きも。

・カースト制度との共存の仕方。

●知的財産権の保護

・侵害案件は確実に増加傾向にある。運用や保護、救済面に 問題があると言われる。

・当局の人員不足、警察のモラル、賄賂、業者(弱者)保護の 風潮がある。

・法整備は進み、制度や訴訟のアップグレードは頻繁。政府、

取締当局、企業ともに「第2の中国化」を否定。

”Jugaad” / “The Frugal Innovation”

インドでは柔軟な発想力、適応性、柔軟性が重要!

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・事前価格合意制度(APA)への情報遮断措置に関する規定の導入 、遡及効果の規定改善、

APA 交渉プロセスの早期化要請

・移転価格税制に係る総合商社の事業内容解釈の適正化

・恒久的施設(PE)課税及び源泉徴収義務違反課税

・特別経済区域 (SEZ)入居企業への最低代替税 (MAT)免除 の遡及的改定に対する権利回復

・外国株主への配当時の配当分配税の適用除外 等

・対外商業借入(ECB)条件の緩和

・都市部への外国銀行出店規制の緩和

・鉄鋼製品のインド規格(IS)強制認証化の緩和

・知的財産に係る制度改善及び運用見直し、早期審査制度の導入、市場に流通する偽造品対策

・取締役の国内在住義務に関する規制の変更 等

・日本国弁護士による法律事務等に係る規制緩和

・中小企業進出支援(シングルウィンドウの新設)

・安定的な電力供給、民間工業団地早期整備への協力、物品・サービス税(GST)の早期導入に 向けたフォローアップ 等

税制

制度

その他

インド日本商工会の対インド政府建議書

(2015年6月提出)

インフラ

以下のインフラの早期完成および中央政府・州政府間の関係強化

・チェンナイ・バンガロール産業回廊(CBIC)実現に向けた関連道路の整備 ・チェンナイ周辺の道路・橋梁早期完成

・バンガロール周辺の道路早期完成

・国道8号線(NH8)の整備促進(グルガオン-マネサール-バワル-ニムラナ間)

・ハリヤナ-ウッタル・プラデシュ州間のバイパスの早期完成

・ハルディア港の喫水低下への短中期的対応 等

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ジェトロの海外ビジネスサポートサービス(BSS)

海外ブリーフィングサービス

ジェトロ事務所において、現地投資 環境、進出日系企業状況等の最新 のビジネス情報を提供。

海外ミニ調査サービス

企業リストアップや各種規制などの 簡易な調査をオーダーメード実施。

ビジネスアポイントメント取得サービス 申込企業が指定する現地企業との 商談アポイントメントを取得・調整。

この他、貿易投資相談、通商弘報、業 種・テーマ別調査レポート、現地展示 会・商談会の実施等を通じて、日本企 業に海外ビジネス展開を支援。

貿易・投資を検討している日本企業に対し、個別に支援を実施。以下のサービスに ついては、日本国内最寄りのジェトロを通じて申込み等が可能。

ジェトロHPのインドページ https://www.jetro.go.jp/world/asia/in.html

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ジェトロのビジネスサポートセンター(BSC)

インドへの進出を検討する日本企業のための総合的サポートセンター。短期オフィス スペースの貸与、専門のアドバイザーによるコンサルティングサービスを提供。インド において、効率的に情報収集、課題解決をしながら、腰を据えてFS調査、現地法人設 立活動を行うことが可能。共有アシスタントも配置。

オフィス利用時間:午前9時~午後5時(土、日、祝日、ジェトロ休業日除く)

入居期間:最長2ヶ月(2ヶ月毎に延長利用申請が可能)

所在地:ニューデリー、ムンバイ、チェンナイ 設備:

オフィススペース(個室)、基本的なオフィス設備(電話、

FAX・プリンター、インターネット接続用回線。

パソコンは各自持込)、共有会議室、共有機器(コピー機)

サービス:

インドの投資環境情報提供、海外進出実務に関する

コンサルティング、法務・労務・税務に関する相談、セミナー 入居にかかる費用:

入居手続料(税込。2カ月:67,900円(中小企業以外) / 21,600円(中小企業)

※ ジェトロ・メンバーズ の方は61,110円(中小企業以外) / 19,440円(中小企業) )、

入居中の通信費、コピー代等の実費

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ニューデリー

ムンバイ

バンガロール

お買い求めはこちら ↓

https://www.jetro.go.jp/publications/

ジェトロはインド5拠点体制で

皆様のインドビジネスをサポート致します

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