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実体を識別する

ドキュメント内 書誌レコードの機能要件 (ページ 84-91)

第 6 章 利用者タスク

6.2 利用者タスクに関連する重要度のアセスメント

6.2.2 実体を識別する

著作を識別する、表現形を識別する、体現形を識別する、個別資料を識別する、という 利用者タスクに関して最も高い重要度は、次の基準の 1 またはそれ以上に合致する属性と 関連に割り当てた。

1.定義上、実体を識別するのに役立つ属性(たとえば、体現形識別子、個別資料識 別子)

2.ユニークな識別子が存在しないとき、数多い共通の特性をもつ実体どうしを識別 するためにたいていの場合役立つ、最小の一組を構成する属性または関連(たと えば、ある体現形を別の体現形から区別するのに十分な属性の最小の一組には、

多くの場合、タイトル、責任表示、版・刷表示、出版者・頒布者、出版日付・頒 布日付、シリーズ表示およびキャリアの形態が含まれる。)

中位の重要度は、次のカテゴリーのどちらかに該当する属性と関連に割り当てた。

1.識別するのに通常役立つ属性と関連の最小の一組では識別に不十分な実体どうし を、特定の状況のもとで識別するのにしばしば役立つ属性または関連(たとえば、

キャリアの数量または物理的媒体は、ある状況において、同一のタイトル、責任 表示、版・刷表示などをもつ二つの体現形間の相違を示すのに役立つ場合がある。) 2.実体のサブタイプ(書写本、録音資料など)と特に関連していて、そのサブカテ

ゴリーに対して、それがなければ同一となる実体どうしを識別するのにしばしば 役立つ属性(たとえば、マイクロ資料にとっての極性、画像資料にとっての映写 方式)

低い重要度は、それがなければ同一の特性をもつこととなる実体どうしを識別するため に、より限定された場合に使用する可能性のある属性と関連に割り当てた。

6.2.3 実体を選択する

著作を選択する、表現形を選択する、体現形を選択する、個別資料を選択する、という 利用者タスクに関して最も高い重要度は、次の基準のどちらかに合致する属性と関連に割 り当てた。

1.知的・芸術的内容の重要な指標としてたいていの場合役立つ属性または関連(た とえば、著作の主題、表現形の言語など)

2.視聴、再生、操作などの特殊な技術的要件(たとえば、電子資料にとってのシス テム要件など)、あるいはアクセスや使用を限定する他の条件を通常示す属性

中位の重要度は、次のカテゴリーのどちらかに該当する属性と関連に割り当てた。

1.限定された場合にのみ知的・芸術的内容の重要な指標となる属性または関連(た とえば、著作の想定利用者)

2.特定の状況のもとで、視聴、再生、操作などの特殊な技術的要件を示す場合があ る属性または関連(たとえば、キャリアの大きさ)

低い重要度は、限定的にのみ知的・芸術的内容の重要な指標または特殊な技術的要件の 目印となる属性と関連に割り当てた。

6.2.4 実体を入手する

体現形を入手する、個別資料を入手する、という利用者タスクに関して最も高い重要度 は、次の基準の1またはそれ以上に合致する属性と関連に割り当てた。

1.定義上、実体を識別するのに役立つ属性(たとえば、体現形識別子、個別資料識 別子)

2.ユニークな識別子が存在しないとき、数多い共通の特性をもつ実体どうしを識別 するためにたいていの場合役立つ、最小の一組を構成する属性または関連(たと えば、ある体現形を別の体現形から区別するのに十分な属性の最小の一組には、

多くの場合、タイトル、責任表示、版・刷表示、出版者・頒布者、出版・頒布年、

シリーズ表示およびキャリアの形態が含まれる。)

3.実体を入手することができるソースを見つけ出すのにたいていの場合重要な属性 または関連(たとえば、出版・頒布の場所、リモート・アクセスの電子資料のた めのアクセス・アドレスなど)

4.実体へのアクセスに関する制限(体現形に関するアクセスの制限、個別資料に関 するアクセスの制限)の指標として重要な属性または関連

中位の重要度は、次のカテゴリーのどちらかに該当する属性と関連に割り当てた。

1.識別するのに通常役立つ属性と関連の最小の一組では識別に不十分な実体どうし を、特定の状況のもとで識別するのにしばしば役立つ属性または関連(たとえば、

キャリアの数量または物理的媒体は、ある状況において、同一のタイトル、責任 表示、版・刷表示などをもつ二つの体現形間の相違を示すのに役立つ場合がある。) 2.実体のサブタイプ(書写本、録音資料など)と特に関連していて、そのサブカテ

ゴリーに対して、それがなければ同一となる実体どうしを識別するのにしばしば 役立つ属性(たとえば、マイクロ資料にとっての極性、画像資料にとっての映写 方式)

低い重要度は、それがなければ同一の特性をもつこととなる実体どうしを識別するため に、より限定された場合に使用する可能性のある属性と関連に割り当てた。実体を入手す るソースを見つけ出すために重要である場合がある属性と関連にも、低い重要度を割り当 てた。

入手のタスクは、著作と表現形には当てはまらない点に留意すること。

著作と表現形とのリンク(「を通して実現される」リンク)、表現形と体現形とのリンク

(「のなかで具体化される」リンク)、および体現形と個別資料とのリンク(「によって例示 される」リンク)という構造的な関連は、常に書誌レコードに反映されることが前提とさ れているため、表には示されていない点にも留意すること。

表6.1 著作の属性と関連

後継(参照的)

補遺(参照的)

追補(参照的)

後継(自立的)

補遺(自立的)

追補(自立的)

要約

改作

変形

模造

従属部分

独立部分

統合的単位の知的部

■高い重要度 □中位の重要度 ○低い重要度

(注1)演奏手段、番号表示および調は、音楽形式(たとえば、交響曲、協奏曲など)のみを示す非識別的なタイトル をもつ音楽作品を識別するために高い重要度をもつ。

ある著作と他の著 作の関連

著作のタイトル 著作の形式

著作成立の背景

演奏手段(音楽作品)(注1) 著作の成立日付

その他の特性

選択 入手

発見 識別

想定終期 想定利用者

番号表示(音楽作品)(注1) 調(音楽作品)(注1)

ある著作と著作に責任をもつ個人・団体 の関連

ある著作と著作の主題として取り扱われ る実体の関連

経緯度(地図)

分点(地図)

表6.2 表現形の属性と関連

表6.3 体現形の属性と関連

■高い重要度 □中位の重要度 ○低い重要度

(注 1)製作者は、初期刊本、限定製作の静止画像、成形物などに関して高い重要度をもつことがある。

(注 2)キャリアの数量は、数量がある体現形と別の体現形との間に相違を示す場合に高い重要度をもつことがある。

(注 3)物理的媒体は、媒体が利用者にとって潜在的に重要である場合(たとえば、可燃性フィルム)に高い重要度をもつことがある。

(注 4)キャリアの大きさは、再生装置などにとって大きさが重要である場合に高い重要度をもつことがある。

(注 5)取得・アクセス認証ソースは、体現形が通常の商業ルートで入手することが難しそうな場合に高い重要度をもつことがある。

(注 6)書体および活字のサイズは、古書の各刷を識別するとともに、利用者が視覚障害者用資料を選択するのを助けるためにも 高い重要度をもつことがある。

(注 7)再生速度は、特別の再生装置を必要とする史的録音資料に関して高い重要度をもつことがある。

表6.4 個別資料の属性と関連

□ □

再構成

複製

物理的構成要素 統合的単位の部分

■高い重要度 □中位の重要度 ○低い重要度

識別 選択 入手

発見

展示歴

個別資料の状態 個別資料識別子 フィンガープリント 個別資料の出所 銘・献辞

処理歴 処理計画

個別資料のアクセス制限

関 連

ある個別資料と他の 個別資料の関連

ある個別資料と所有・管理に責任をもつ個 人・団体の関連

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