9. 業務運営
9.5 安全衛生管理
放射性同位元素・放射線を取り扱う公設事業所として、職員の安全確保と社会的責任を果 たすため、放射線障害防止法関連法令の規定に基づく個人管理、施設・線源管理、環境測定 などの放射線管理を実施した。
(1) 本部放射線施設における放射線管理の概要
被ばく管理・・・被ばく線量測定 記録と評価
個人管理 健康管理・・・・・特別健康診断(血液検査、皮膚、目、問診)
教育訓練・・・・・管理区域に立ち入る者に対する教育訓練 事業所の境界
環境管理 放射線線量測定 管理区域の境界 管理区域内
線源管理・・・・・許可線源、表示付認証機器、標準線源の使用記録 施設管理 線源の保安・利用の調整・・・線源および放射線発生装置の保守 国際規制物資の管理 セシウム-137照射装置
(ウラン化合物)
密封小線源
(2) 本部における放射線施設の概要
1) 使用許可 平成23年1月17日付許可済み(許可証番号 使第5725号)
許可内容
放射線管理区域:第一非破壊検査室、第二非破壊検査室 許可線源: ガンマ線照射装置(Cs-137:81.4TBq×3個)
密封小線源(Co-60:370MBq、Co-60:37MBq、Cs-137:37MBq)
平成 25 年 3 月現在未搬入 2) 表示付認証機器( 平成 23 年 10 月 27 日届出)
ガンマ線標準照射線量線源 Co-60:10MBq、Cs-137:10MBq、Cf-252:3.7MBq ガスクロマトグラフ用線源 Ni-63:370MBq
(3) 個人管理 1) 被ばく管理
①放射線管理対象者 (単位:人) 職 員 外来者 合 計
放射線業務従事者 24 0 24
②被ばく測定結果
全員0.1ミリシーベルト未満であった。
【参考】法定被ばく限度 放射線業務従事者: 50ミリシーベルト/年 100ミリシーベルト/5年 一時立入者 : 1ミリシーベルト/年 2) 放射線健康診断
放射線業務従事者を対象に法定項目について実施したところ、全員異常は認められなかった。
3) 教育訓練
①初めて管理区域に立ち入る前の教育訓練・・・1 人
②管理区域に立ち入った後の教育訓練(再教育)・・・23 人 訓練内容 ・放射線の基礎
・放射線安全取り扱いに関する法律
・放射線の人体影
・放射線安全取り扱いの実際
・放射線施設における火災・地震対策(ビデオ視聴)
(4) 環境測定
毎月1回、ガンマ線照射装置を稼働状態にして、管理区域内(下図①、②)管理区域境界
(③~⑬)、事業所境界(⑭)における1cm線量当量率を測定した。
測定結果はいずれの月も測定点①~⑬については0.5マイクロシーベルト/h以下、⑭に ついては0.1マイクロシーベルト/h以下であった。
【参考】
(1) 人が常時立ち入る場所(管理区域内)における線量限度:
実効線量で 1 ミリシーベルト/週(40h)=25 マイクロシーベルト/h
(2) 管理区域の境界における線量限度:
実効線量で 1.3 ミリシーベルト/3 月(40h×13 週)=2.5 マイクロシーベルト (3) 事 業所の境界における線量限度:
実効線量で 250 マイクロシーベルト/3 月=(0.116 マイクロシーベルト/h)
(5) 線源などの使用管理
1) 線源などの搬入及び搬出:2件
搬入(購入) :測定器校正用線源15個 搬出(引き渡し):測定器校正用線源12個 2) 線源など使用状況
照射装置名 使用件数
研究等 依頼試験等 計
ガンマ線照射装置 86 56 142
表示付認証機器 0 118 118
ガスクロマトグラフ用線源 0 0 0
(6) 安全点検
管理区域について以下の安全点検を実施し、安全を確認した。
①線源等使用者による始業・終業時における日常点検(毎日)
②放射線取扱主任者および安全管理責任者による施設や設備、保有線源の管理状況に関す る定期点検を実施した。(毎月1回)
③放射線取扱主任者および安全管理責任者による法定帳簿、記録などの点検を行った。
④地震(震度4以上)直後の安全点検(1回)
9.5.2 安全衛生管理 (1) 安全衛生委員会
本部において、安全衛生に関する事項を調査審議するため、労働安全衛生関係法令に基 づき、安全衛生委員会を開催した。
(2) 衛生委員会
多摩テクノプラザにおいて、衛生に関する事項を調査審議するため、労働安全衛生関係 法令に基づき、衛生委員会を開催した。
(3) 安全衛生推進部会
安全衛生推進部会ごとに職場の状況に応じた自主的な安全衛生活動を実施した。
<安全衛生推進部会>
①事業化支援部会 ⑤城東部会
②開発本部開発第一部会 ⑥墨田部会 ③開発本部開発第二部会 ⑦城南部会
④企画・総務部会 ⑧多摩テクノプラザ部会
【構成員】
・部会長
①~④:各部の室長、上席研究員、課長の中から 1 名選出 ⑤~⑦:各支所長
⑧:多摩テクノプラザ 総合支援課長 ・安全衛生推進員
①~④:各部内の室・グループ・課ごとに 1 名ずつ選出
⑤~⑦:各支所の管理係から 1 名、技術支援係(放射線安全係)から 1~3 名程度選出 ⑧:総合支援課から 1 名、電子・機械グループ、繊維・化学グループから 1 名ずつ選出 ・その他部会長が指名した者
【活動内容】
・月 1 回以上、安全衛生推進部会を開催 ・災害ポテンシャルの摘出と排除を実施 ・安全衛生上の課題検討と排除を実施
(4) 安全衛生手帳
安全衛生手帳を活用して安全に関する基本的な知識を習得し、日常業務の安全化に努めた。
(5) 法令などに基づく活動
労働安全衛生関係法令に基づき、健康診断、健康相談、保護具の適正配布、作業主任者 らの適正配置、作業環境測定、施設整備などを実施した。
(6) 健康づくり活動
職員の健康促進のため、健康習慣のきっかけづくりを支援する「健康づくり活動」を 2
回実施した(7 月 1 日~31 日、11 月 1 日~30 日)。今年度は全職員対象に毎営業日の休憩
時間にラジオ体操を行い、職員の健康状態把握のきっかけづくりを支援した。また、健康
習慣の定着を図るため、安全衛生講習会「あなたの食事は大丈夫?」 (12 月)を開催した。
(7) メンタルヘルス
ラインケア強化のため、管理職向けに「管理職向けストレスマネジメント研修」(11 月)
を実施し、「管理監督者のためのメンタルヘルス対応マニュアル」を配布した。また、セ ルフケア強化のため、一般職員向けに「一般職員向けストレスマネジメント講習会」(1 月)
を実施した。
9.5.3 リスクマネジメント
都産技研では、平成 22 年度に制定した「リスクマネジメント活動の中期計画(平成 23~
27 年度の 5 ヶ年計画)」に基づき、リスクマネジメント活動を実施している。平成 25 年度は、
都産技研事業継続計画(BCP)地震編および新型インフルエンザ編の制定、BCP 対応訓練の実 施、平成 24 年度に実施したリスクアセスメント活動成果の所内普及活動を行った。都産技研 のリスクアセスメントは、①作業における危険性または有害性の洗出し、②リスクの見積り、
③リスク低減措置の検討、④リスク低減措置の実施、⑤結果の記録、を通してリスクの発生 を抑制する活動である。
(1) 都産技研事業継続計画(BCP)地震編およびインフルエンザ編の制定
平成 24 年度に作成した素案をより実情に合ったものに修正し、制定手続きを行った。ま た、各職員が都産技研 BCP の内容を理解するために用いる BCP 概要版を作成し、全職員に 配布した。
(2) BCP 対応訓練の実施
・BCP 制定前に、経営企画室、機械技術グループ、環境技術グループ、技術経営支援室 で BCP 対応訓練のトライアルを実施し、本 BCP の有効性を検証した(平成 25 年 12 月 20 日)。終了後に反省点を話し合い、BCP に反映させた。
・本部に所属する研究員を対象に、BCP 概要版を使用し、BCP の内容説明と緊急時の対応 手順に沿った訓練を実施した(平成 26 年 3 月 26 日、27 日に実施、計 6 回)。
(3) 平成 24 年度のリスクアセスメント活動成果の所内普及活動
・平成 24 年度の化学物質に関するリスクアセスメントの結果に基づき、試薬を使用する 際のリスク低減対策として、塩酸、硫酸、硝酸、水参加ナトリウム使用時の標準的な作 業手順書を作成し、本部執務室内に掲示した。
・平成 24 年度の加工機などに関するリスクアセスメントの結果に基づき、利用者が危険
源に触れる場合が多い電動の加工機 50 台について、機器を利用する際のリスク低減対策
として該当加工機に対する標準的な作業手順書を作成し、対象機付近の利用者の目に触
れる場所に掲示した。
ドキュメント内
年報平成25年度
(ページ 186-190)