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7 高度ソフトウェア技術者教育への 2 階層評価方法の適用結果

7.4 学習者ペルソナの評価

6.1.3で設定した学習者のペルソナの妥当性について,7.3の再設計した科目4の実施時に確認した.

表5.1に示した学習者ペルソナの属性定義の分類にしたがって学習者にアンケートを実施し,学習者ペルソ ナの妥当性を評価した(n=10).

(1) 基本事項

年齢と業務経験年数の組み合わせについて図7.10に示す.

ほぼ学習者ペルソナとして想定したとおりであったが,若干年齢層が高く,また,設定する7年の前後で ある6-10年より業務経験年数が短い傾向となったことから,新卒入社の受講者ばかりではなかったと考え られる.

図 7.10 学習者ペルソナの年齢と業務経験年数 (2) 業務内容とその状況

担当する業務について図7.11,その業務の担当年数について図7.12に示す.また,従事するプロジェクト における役割について,図7.13に示す.

図 7.11 学習者ペルソナの担当する業務

業務は大半がソフトウェアの開発,設計など,ソフトウェア開発に何らかの関わりをもっている.また,

担当製品に従事する年数もほとんどが3年以上で,プロジェクトのメンバだけではなく,プロジェクトリ ーダや技術リーダなど,対象とする開発においてリーダ業務に従事しており,プロジェクトにおいて中心 的な存在であるといえる.なお,機能リーダはシステムを構成するある機能の開発リーダである.

図 7.12 学習者ペルソナの現業務の担当年数

図 7.13 学習者ペルソナのプロジェクトにおける役割

(3) 知識とスキル

ソフトウェア工学の知識とスキルについては図7.14に示す.「あまりない」の回答が多かったが,その中 には,社内教育を受講したという回答もあり,「だいたいある」には,自分で学習した,という回答もあっ た.「だいたいある」と「あまりない」のレベル感は個人の感覚に依存するようである.総じて,多少の知 識はある,といえる.

図 7.14 学習者ペルソナのソフトウェア工学の知識とスキル (4) 関心事

主な関心事として,生産性や開発効率の向上,QCD,およびそれらに対する工学的なアプローチが挙げら れた.

(5) 学習意欲

受講動機や受講による達成目標として,ほとんどが「実践で活用できる知識の習得」といった「実践」を 意識した動機や目標であった.また,ソフトウェア工学を体系的に学びたい,といった全体俯瞰を期待す る回答も多かった.

上記(1)から(5)の結果から,設定した学習者ペルソナについて概ね妥当であるといえる.基本事項では,新卒

入社ではなく,すでに技術者としてのキャリアを経てから入社したケースも考えられ,この点については,ペ ルソナを再検討する余地がある.しかし,この基本事項の微細なずれによって,ペルソナの教育に対する感情 や行動を特徴づける(2)から(5)の項目への影響はさほど見られなかったことから,7.3の評価結果は学習者ペル ソナの視点による評価と認めうるものと考える.

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