9 .子どもに対する支援
様々な形で被災の影響を受けている子どもへの対策については、「被災者に 対する健康・生活支援に関するタスクフォース」において、柱のひとつとして 議論し、今年度から「被災した子どもの健康・生活対策等総合支援事業」を新 たに創設するなど施策を強化しており、今後、こうした施策を現場において着 実かつ効果的に実施していくことが重要である。
(1)被災した子どもの健康・生活対策等の総合的な支援
被災地の子どもは、心のケアを必要としたり、遊び場が少なく安心して過ご せる場が不足していることから、平成 25 年度まで安心こども基金の活用によ り、被災地における子どもが心身ともに健やかに育てられるよう、子どもの心 のケア、遊び場確保等の取組を支援してきた。
平成 26 年度は、避難生活の長期化等に伴う子どもの健康面への影響等、新 たな課題も生じていることから、「被災者に対する健康・生活支援に関するタ スクフォース」での検討を踏まえ、「被災した子どもの健康・生活対策等総合 支援事業」を創設し、総合的な支援を実施しているところである。
具体的には、子どものいる家庭等を訪問し心身の健康に関する相談・支援を 行う事業、仮設住宅に住む子どもが安心して過ごすことができる環境づくり事 業の創設に加え、子どもの心のケア事業や遊具の設置等について、対象の拡大 を図るとともに、児童福祉施設等での給食検査や保育料等の減免に対する支援 について引き続き実施している。
この事業は、平成 26 年度から新たに創設されたものであり、自治体の活用 事例の提供等を通じて、これらの事業を行う必要性のある自治体に対して積極 的な取組を促しながら、着実に推進していく。
平成 27 年度より、新たに創設する「被災者健康・生活支援総合交付金」に おいて、引き続き、被災した子どもに対する総合的な支援を行うこととしてい る。
継続【対策 40】被災した子供に対する総合的な支援の推進
○新たに創設する被災者・生活支援総合交付金において、子どものいる家庭等 への訪問による心身の健康に関する相談・支援、遊具の設置や子どもの心身 のケアなど、被災した子どもに対する総合的な支援を引き続き推進する。ま
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た、子どものいる家庭等への訪問について、平成 27 年度においては、避難 生活をしている家庭等に加え、長期の避難生活から自宅等に帰還した後に、
既存の事業では十分な支援が見込めない場合で、フォローアップが必要な 家庭についても、経過的に支援の対象とすることとしている。
※被災者健康・生活支援総合交付金<復興庁、厚生労働省、文部科学省>
[27 年度予算 59 億円の内数、復興特会]
(2)心のケアや学習支援等に関する取組の継続
また、避難生活が3年を超えてくると、例えば、中学生の期間を全て避難生 活の中で送ることになるなど、子どもにとって大きな影響が懸念されることか ら、被災児童生徒に対する学習支援等のための教職員加配などの学校における 支援に加え、子どもへの学習支援や地域住民の学習・交流活動の促進(学びを 通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業)、学校等へのカウンセラーの 派遣(緊急スクールカウンセラー等派遣事業)など、引き続き、多方面から子 どもに対する支援事業について実施していく。
継続【対策 41】学習支援のための教職員加配の継続
○震災、原発事故の甚大さに鑑み、厳しい教育環境下に置かれている被災児童 生徒に対し、日常的な心のケアやきめ細やかな学習支援を充実させるため、
教職員加配定数を措置。被災県等から継続的な措置を求める声が強く、引き 続き、対前年度同数の定数措置を行っていく。
※被災した児童生徒のための学習支援としての教職員の加配措置
<文部科学省>[27 年度予算 22 億円(26 年度予算 21 億円)、復興特会]
継続【対策 42】学びを通じた地域コミュニティ支援の継続
○学校や公民館等の社会教育施設も活用しつつ、学習活動のコーディネートや 指導及び支援、安全管理等に従事する人材により、学習・交流を促進すると ともに、子供たちの学びの環境等を整備。これらを通じ、学びを媒介とした コミュニケーションの活性化や地域の課題解決の取組を支援し、地域コミュ ニティの再生を図っている。地域教育コーディネーター等を中心として、外 部講師や地域のボランティア等の参画を得て、地域の課題解決のための学習 の場や放課後及び週末等の学習・交流の場を提供するための活動などを支援 していく。
※学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業<文部科学省>
[27 年度予算 11 億円(26 年度予算 12 億円)、復興特会]
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継続【対策 43】スクールカウンセラー派遣の支援の継続
○被災した幼児児童生徒及び教職員等の心のケアの充実を図るため、23 年度 より「緊急スクールカウンセラー等派遣事業」を実施。今後とも心のケアが 必要な児童生徒への息の長い支援は必要であり、引き続き、被災地の復興状 況を踏まえつつ進めていく。
※緊急スクールカウンセラー等派遣事業<文部科学省>
[27 年度予算 27 億円(26 年度予算 37 億円)、復興特会]
(3)福島県における子どもの支援
加えて、福島県においては、原発事故の影響により減少した子どもの運動機 会を確保するため、遊具の更新や運動施設の整備を行うとともに、プレイリー ダーの養成などソフト事業の実施の支援(福島再生加速化交付金(福島定住等 緊急支援)(子ども元気復活交付金))や、自然体験活動や県外の子どもたちと の交流活動の支援(福島県の子どもたちを対象とする自然体験・交流活動支援 事業)等を行っていく。
継続【対策 44】遊具の更新・運動施設整備やプレイリーダーの養成の支援 ○特に福島県においては、原発事故の影響により減少した子どもの運動機会
を確保するため、福島再生加速化交付金(福島定住等緊急支援)(子ども元 気復活交付金)によって、遊具の更新や運動施設の整備を行うとともに、プ レイリーダーの養成などソフト事業の実施を引き続き支援していく。
※福島再生加速化交付金<復興庁>
[27 年度予算:1,056 億円の内数(26 年度予算 1,088 億円の内数)、 復興特会]
継続【対策 45】自然体験活動や県外の子どもとの交流活動支援
○福島県内の子供を対象として、学校や社会教育団体等が実施する自然体験 活動や県外の子供たちとの交流活動を支援している。27 年度については、
被災者健康・生活支援総合交付金の事業として、福島県の要望やこれまでの 実績等を踏まえて支援していく。
※被災者健康・生活支援総合交付金<復興庁、厚生労働省、文部科学省>
[27 年度予算 59 億円の内数、復興特会]
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