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大気環境への影響

2.3 海洋環境・生態系への影響

2.3.5 大気環境への影響

長谷川(2010)によれば、我が国の漁業種類ごとの単位漁獲量・水揚げ金額あたり二 酸化炭素排出量の推定値は表2.3.5aの通りである。

これによれば、大中型その他の1そうまき網は漁獲物1トンあたり0.648トンと、他 の漁業に比べて重量ベースのカーボンフットプリントは低い値である。金額ベースのフ ットプリントは、百万円あたり7.57トンと中程度の値である。大中型まき網は、我が国 の漁船漁業の中では燃油消費量や温暖化ガスの環境負荷量が比較的小さい漁業であると 考えられるため、4点とする。

表2.3.5a 漁業種類別の漁獲量・生産金額当りCO2排出量試算値(長谷川2010)

漁業種類 t-CO2/t t-CO2/百万円

小型底びき網旋びきその他 1.407 4.98

沖合底びき網1そうびき 0.924 6.36

船びき網 2.130 8.29

中小型1そうまき巾着網 0.553 4.34

大中型その他の1そうまき網 0.648 7.57 大中型かつおまぐうろ1そうまき網 1.632 9.2

さんま棒うけ網 0.714 11.65

沿岸まぐろはえ縄 4.835 7.95

近海まぐろはえ縄 3.872 8.08

遠洋まぐろはえ縄 8.744 12.77

沿岸かつお一本釣り 1.448 3.47

近海かつお一本釣り 1.541 6.31

遠洋かつお一本釣り 1.686 9.01

沿岸いか釣り 7.144 18.86

近海いか釣り 2.676 10.36

遠洋いか釣り 1.510 10.31

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1 点 2 点 3 点 4 点 5 点

評価を実 施できな い

多くの物質に関 して対象漁業か らの排出ガスに よる大気環境へ の悪影響が懸念 される 

一部物質に関し て対象漁業から の排出ガスによ る大気環境への 悪影響が懸念さ れる

対象漁業からの排 出ガスは適切に管 理されており、大 気環境への負荷は 軽微であると判断 される

対象漁業による大気環境 への負荷を軽減するため の取り組みが実施されて おり、大気環境に悪影響 が及んでいないことが確 認されている

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3.漁業の管理の評価

概要

管理施策の内容(3.1)

ここではMCS+E(漁業管理の4つの要素)のうち、C(管理措置の内容)を公的管理 と自主的管理の双方について評価した。北部太平洋海区大中型まき網漁業は、公的なイ ンプット・コントロールとしての大臣許可、公的なアウトプット・コントロールとして のTACに加え、様々な自主的なインプット・コントロールも設定され(3.1.1 5点)、

沿岸の産卵域での操業は禁止されている(3.1.2 3点)。非着底漁具を用いた操業であ るため、環境への影響は少なく、また、希少種の再放流措置も行われている(3.1.3 4 点)。以上より、公的管理と自主的管理の組み合わせにより、高度な管理施策が導入さ れていると評価できる。

執行の体制(3.2)

ここでは漁業管理のMCS+EのうちS(遵守状況の監視)とE(罰則・制裁措置)を 評価した。まず北部太平洋海区大中型まき網漁業の操業海域では、公的措置については 水産庁が、自主的措置については北部太平洋まき網漁業協同組合連合会が一括して管理 している(3.2.1.1 5点)。公的な監視措置としてVMSの設置・常時稼働義務や巡視船 やセスナ機による監視、さらに自主的な監視措置として漁業者組織への毎日の報告やと も監視が行われ、管理措置の遵守が担保されている(3.2.1.2 5点)。さらに、TAC期 中改定や操業ルールの修正をはじめとする順応的な管理も実現している(3.2.2 5 点)。以上より、公的管理と自主的管理の双方について実効的な執行体制がある。

共同管理の取り組み(3.3)

太平洋北区でマイワシの9割程度を漁獲している北部太平洋海区大中型まき網漁業 は、許可を通じてすべての漁業者が特定されており、そのすべてが北部太平洋まき網漁 業協同組合連合会に所属している(3.3.1.1.および3.3.1.2 ともに5点)。同団体は自主 的管理の意思決定や公的管理の執行などで強い影響力を有しており(3.3.1.3 5点)、ま た漁業経営やマーケティング、販売についても指導を行っている(3.3.1.4 5点)。同団 体における自主的管理措置の意思決定、および行政による公的管理措置の意思決定に際 しても漁業関係者が積極的に参画している(3.3.2.1および3.3.2.2 ともに5点)。な お、マイワシ太平洋系群の資源利用については、本漁業のほかには主たる利害関係者は おらず、他漁業や他セクター(遊漁やダイバー、環境NGOなど)との調整は必要ないた

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