2. 後発医薬品企業
2.4. 売上高営業利益率
【医薬品関連事業】
後発医薬品企業の売上高営業利益率は、薬価改定年には
10%を切るが、
薬価改定がなかった
2017年度は平均で
10%超であった(表 2.4.1)。
表 2.4.1 後発医薬品企業の医薬品関連事業売上高営業利益率
2015 2016 2017 2018予想 2016 2017 2018予想
沢井製薬/日本 - 17.3 16.3 15.6 - -1.1 -0.7
明治/薬品(国内) - - 4.3 5.4 - - 1.1
日医工/国内+その他 - 7.0 9.4 5.7 - 2.4 -3.7
東和薬品/全社 13.6 8.1 12.5 10.0 -5.5 4.4 -2.5
ニプロ/医薬関連※ 19.4 20.4 19.6 11.6 1.1 -0.8 -8.0 日本化薬/医薬事業 15.5 10.1 13.5 6.5 -5.4 3.4 -7.0
ダイト/全社 9.8 10.1 10.4 10.5 0.3 0.3 0.1
日本調剤/医薬品製造販
売事業 8.2 4.7 3.1 0.1 -3.5 -1.5 -3.0
富士製薬/全社 10.3 10.4 12.2 12.7 0.2 1.8 0.5
日本ケミファ/全社 8.8 7.9 5.2 3.1 -0.9 -2.7 -2.1
後発医薬品大手平均 - - 10.6 8.1 - - -2.5
*各社決算関連資料から作成。海外を含む。明治HD、日本調剤にはセグメント間の内部売上高又は振替高を含む。
「-」:会計基準の変更により遡及できない。
売上高営業利益率(%) 対前年度比(ポイント)
社名/対象事業
28
【全社売上高営業利益率】
全社売上高営業利益率は海外大手と同水準の企業もあるが、平均的には
10%を切って伸び悩んでいる(表
2.4.2,図
2.4.1) 。設備投資の影響(減価 償却費の増加)が一因と推察される。売上総利益率もやや低下傾向にあり(図
2.4.2)
、価格交渉(仕入値、売値)が厳しくなっていることがうかがえる。
表 2.4.2 後発医薬品企業の全社売上高営業利益率
専業のみ
2015 2016 2017 2018予想 2016 2017 2018予想
沢井製薬 - 17.3 13.2 13.9 - -4.1 0.7
日医工 - 4.3 6.3 4.7 - 2.0 -1.6
東和薬品 13.6 8.1 12.5 10.0 -5.5 4.4 -2.5
ダイト 9.8 10.1 10.4 10.5 0.3 0.3 0.1
富士製薬 10.3 10.4 12.2 12.7 0.2 1.8 0.5
日本ケミファ 8.8 7.9 5.2 3.1 -0.9 -2.7 -2.1
後発医薬品大手平均 - 9.7 10.0 9.2 - 0.3 -0.8
「-」:会計基準変更により遡及できない
対象事業の記載がない企業は全社売上高営業利益率。
*各社決算関連資料から作成。海外を含む。明治HD、日本調剤にはセグメント間の内部売上高又は振替高を含む。
2015 2016 2017 2018予想 先発医薬品大手17社平均 - 15.5 16.2 15.6
*各社決算関連資料から作成 財務省「法人企業統計」
売上高営業利益率 (%)
2015 2016
製造業 4.3 4.4
(再掲)化学工業 7.7 8.4
海外大手の営業利益率 (%)
2015 2016 2017
テヴァ ※) 17.1 9.8 -78.1
サンド 12.9 14.2 13.6
マイライン 15.5 6.3 12.1
※)テヴァ 2017年度の赤字はGoodwill impairment(のれん減損)の増加等による
*各社Annual Reportから作成
社名 全社売上高営業利益率(%) 対前年度比(ポイント)
29
図 2.4.1 後発医薬品企業の全社売上高営業利益率
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
(%)
(年度)
後発医薬品企業の全社売上高営業利益率
沢井製薬 日医工 東和薬品 富士製薬 日本ケミファ ダイト
*各社決算関係資料から作成。沢井製薬、日医工は2016年度以降IFRS(国際会計基準)であるため接続してい ない。富士製薬は2013年度以降連結決算を公開。日医工は2011年度は11月決算、2012年度以降3月決算。
図 2.4.2 後発医薬品企業の全社売上総利益率
0.0 20.0 40.0 60.0
2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017
(%)
(年度)
後発医薬品企業の全社売上総利益率
沢井製薬 日医工 東和薬品 富士製薬 日本ケミファ ダイト
*各社決算関係資料から作成。沢井製薬、日医工は2016年度以降IFRS(国際会計基準)であるため接続してい ない。富士製薬は2013年度以降連結決算を公開。日医工は2011年度は11月決算、2012年度以降3月決算。
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