第 6 章 声門の境界条件がフォルマントに与える影響の検討 64
6.4 結果と考察
6.4.3 声門下部インピーダンスと声道伝達関数
下から上に並べている。また見やすさのために、各伝達関数には一定の間隔を設けている。第 1フォルマントと第2フォルマントに注目すると、最大声門面積が大きくなるにつれて、声門 下部インピーダンスの第1ピークおよび第2ピークの周波数の方向に、フォルマント周波数が 近づくように次第に変化していることがわかる。また、エネルギーの損失も大きくなるため、
フォルマントのQ値も次第に低下している。
Frequency [Hz]
0 1000 2000 3000 4000 5000
Amplitude
0 10 20 30 40 50 60
図6.21: 音声合成に用いた、声門下部組織のインピーダンス。約600Hz, 1200Hzにピークをもつ。
Frequency [Hz]
0 1000 2000 3000 4000 5000
Amplitude
0 10 20 30 40 50 60 70
図 6.22: 母音/a/の声道断面積を用いた場合における、ある声門面積の値に対する声道伝達関数の計算結果。黒
の実線は、主声道のみを用いて求めた声道伝達関数を示す。青の実線は、主声道・声門・声門下部を連結した経 路全体の伝達関数を示す。なお、与えた声門面積の値は(0.25, 0.50, ..., 3.00×17 [mm2])として、得られた伝達 関数の結果は声門面積の小さい順に下から上に並べている。また見やすさのために、各伝達関数には一定の間隔 を設けている。
Frequency [Hz]
0 1000 2000 3000 4000 5000
Amplitude
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
図6.23: 母音/i/の声道断面積を用いた場合における、ある声門面積の値に対する声道伝達関数の計算結果。黒の
実線は、主声道のみを用いて求めた声道伝達関数を示す。青の実線は、主声道・声門・声門下部を連結した経路 全体の伝達関数を示す。なお、与えた声門面積の値は(0.25, 0.50, ..., 3.00×17 [mm2])として、得られた伝達関 数の結果は声門面積の小さい順に下から上に並べている。また見やすさのために、各伝達関数には一定の間隔を 設けている。
Frequency [Hz]
0 1000 2000 3000 4000 5000
Amplitude
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55
図 6.24: 母音/u/の声道断面積を用いた場合における、ある声門面積の値に対する声道伝達関数の計算結果。黒
の実線は、主声道のみを用いて求めた声道伝達関数を示す。青の実線は、主声道・声門・声門下部を連結した経 路全体の伝達関数を示す。なお、与えた声門面積の値は(0.25, 0.50, ..., 3.00×17 [mm2])として、得られた伝達 関数の結果は声門面積の小さい順に下から上に並べている。また見やすさのために、各伝達関数には一定の間隔 を設けている。
Frequency [Hz]
0 1000 2000 3000 4000 5000
Amplitude
0 10 20 30 40 50 60
図 6.25: 母音/e/の声道断面積を用いた場合における、ある声門面積の値に対する声道伝達関数の計算結果。黒
の実線は、主声道のみを用いて求めた声道伝達関数を示す。青の実線は、主声道・声門・声門下部を連結した経 路全体の伝達関数を示す。なお、与えた声門面積の値は(0.25, 0.50, ..., 3.00×17 [mm2])として、得られた伝達 関数の結果は声門面積の小さい順に下から上に並べている。また見やすさのために、各伝達関数には一定の間隔 を設けている。
Frequency [Hz]
0 1000 2000 3000 4000 5000
Amplitude
0 10 20 30 40 50 60
図 6.26: 母音/o/の声道断面積を用いた場合における、ある声門面積の値に対する声道伝達関数の計算結果。黒
の実線は、主声道のみを用いて求めた声道伝達関数を示す。青の実線は、主声道・声門・声門下部を連結した経 路全体の伝達関数を示す。なお、与えた声門面積の値は(0.25, 0.50, ..., 3.00×17 [mm2])として、得られた伝達 関数の結果は声門面積の小さい順に下から上に並べている。また見やすさのために、各伝達関数には一定の間隔 を設けている。