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(2)計画期間

平成27年度から平成31年度までの5年間の計画とします。

(3)西条市総合計画などとの関係

平成27年度を始期とする第 2 期西条市総合計画は、市の最上位の計画として、まちづくり を総合的かつ計画的に進めるための指針としての役割を果たすものであり、西条市総合戦略に ついては、総合計画に位置付けられる施策のうち、人口減少克服・地方創生を目的とした事業 を抽出することでベースを作成し、国・県の動向などを注視したうえで見直しや加筆などを行 うことにより策定しました。

また、総合計画では、将来の目標人口を平成36年度(2024年)に、112,000人の維持 としており、人口ビジョンにおいて 2060 年を目途に長期的な推計を行った結果、同時点では 約 4,000 人の差が生じていますが、今後も様々な施策の積極的な展開により、総合計画の目標 である人口の維持を目指します。

なお、この総合戦略は、平成27年1月認定の地域再生計画「四国経済を牽引する『総合 6 次産業都市』推進計画」を包含しています。

(4)PDCAサイクルの構築

総合戦略においては、4つの基本目標の政策分野ごとに目標値を定めるとともに、具体的な 施策ごとに重要業績評価指標(KPI)※1を設定し、これらにより政策の効果を検証し、改善 を行う仕組み(PDCAサイクル)※2を構築します。

※1 KPI(Key Performance Indicator) :施策ごとの進捗状況を検証するために設定する指標のこと。

※2 PDCAサイクル:Plan(計画) 、Do(実施) 、Check、 (評価) 、Action(改善)

の4つの視点をプロセスの中に取り込むことで、 プロセスを不断のサイクルとし、 継続的な改善を推進するマネジメ

ント手法のこと。

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(5)これまでの西条市版地域創生の取組

~リーディング・プロジェクト

としての総合6次産業都市~

本市は、平成11 年度に内発型産業政策の活動拠点となる㈱西条産業情報支援センターを設立 するなど、中小企業支援や新産業支援などにより地域に根差した新産業を創造する「内発型」産 業政策へ重点を置いてきました。

平成14 年度からは、独自の定義となる「総合6次産業都市」を提唱し、構想実現に向けた各 種取組を推進してきました。総合6次産業都市は、単に企業同士を連携させることによって新産 業を創出するというものではなく、地域資源に恵まれ、産業バランスの良い本市の強みを活かし、

食料産業クラスターとして総合的な仕組みを確立しようとするものです。

総合6次産業都市の実現に向けた取組は、平成 23 年 3 月に日本経済団体連合会「未来都市モ デルプロジェクト」実施地域に選定されたことを機に大きく進展しました。平成 23 年 8 月には、

住友化学を中心に大規模栽培モデルの実証実験を行う農業法人「サンライズファーム西条」が設 立され、平成 26 年 2 月には、四国最大級の農産物加工工場の経営会社「サンライズ西条加工セ ンター」が設立されています。両社は、農業界と経済界が連携した新産業創出のモデル事例にな るとともに、一大産業クラスターを形成する上で重要となる事業核の役割を果たし、既に両社で 約 60 名の雇用を創出しています。

現在、本市は「四国経済を牽引する総合6次産業都市」として平成 26 年 5 月に地域活性化モ デルケースの選定を受け、平成27年1月には地方創生関連2法成立後第1弾となる地域再生 計画の認定を受けるに至っています。既に一定の成果を創出しているものの、今後は農産物貯蔵 施設や流通センターの整備など更なる投資の呼び込み、露地栽培や施設栽培の推進、産業人材を 育成する仕組みづくりを推進することで、本格的な地域に対する成果の水平転換期を迎えること となります。

地方創生時代を迎えるにあたり、本市では「四国経済を牽引する総合6次産業都市」を西条市 版地域創生のまちづくりにおけるリーディング・プロジェクトとして位置づけ、事業実現による 経済効果の創出はもとより、他の施策との関連性を深めることで地域経済への波及効果を最大限 高めていくことを目標としています。全国的な注目を集める中、皆様からの期待に沿うことがで きるよう、今後ともプロジェクト関係者の皆様方と共に積極果敢に事業展開を図ってまいります。

※ リーディング・プロジェクト:事業全体を進める上で核となり、先導的な役割を果たすプロジェクトのこと。

写真:安倍晋三内閣総理大臣に対して所信表明する青野勝市長

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