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図6-1 ハンド開閉訓練   上左:前腕、上右・下:上腕 

上腕義手は肘継手伸展や屈曲での開閉も行う。

・スポンジつまみ 

 視覚で凹みを確認しながら、潰さないように筋出力の強弱をつける(図6-3)。 

 

・ピンセットつまみ 

 筋出力の調整を行いながらピンセットでピンを抜き差しする。直接物品をつかむ離すということでは なく、1つ物品を介して行う訓練である。反動を開く幅とピンセットの幅は違う。常に出力に応じた空間 を考慮することが必要である(図6-4)。 

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図6-2 ペグボード 左:上腕、右:手部  

上腕の場合は、立位からのスタートが良い。手部の場合、肩での代償が入る。 

またリーチも少々長くなる。姿勢に気をつけて行う。

図6-3 スポンジつまみ 左:上腕、右:手部 

上腕義手の場合は、座位姿勢よりも立位での対応が、体幹の自由度が高まるために基本操作訓練には有効であ る。 

②垂直移動 

 平行での操作に慣れてきたら、高さを加えていく(図6-5)。前腕や手部義手では、肘を伸展位にする と筋収縮が得られやすい。しかしリーチが長くなると義手自体の重量も掛かってくるため、誤動作(特 に肩関節90 から挙上したままからハンド開きが困難となり易い)に注意して進める(図6-6)。


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図6-4 ピンセットつまみ   左:上腕、右:手部 

図6-5 垂直つまみ 上左:手部、上右:前腕(4ch)、下:上腕  手部義手の場合、リーチが長くなり肩での代償が入る。 

前腕義手の場合、4chの回旋付きで訓練している。移動中に回旋を行っているところがポイントでもある。 

上腕義手は、ハンドの重量を考え変えながら進める。 

 

・スピード訓練(ボール投げ) 

 高さに応じたハンドの前方への出し方や把持する対象物のピンチ角度などを考慮して把持動作する事 を目的とする。スピードの向上を目的としてタイミングに合わせ、物を離す訓練も行う。ハンド先端に 重心がかかり振られる作業の中、ピンポイントでものを離す。遠心力がかかる中での作業であり、スピー ドの中の筋収縮を操作である(図6-7)。

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図6-6 垂直つまみ 左:手部 右:上腕 

より高さを用いたハンド開閉訓練。机での高さの訓練を習熟したら、ダイナミックな動作も取り入れてみる。 

図6-7 ボール転がしと投球(前腕)

1、両手動作訓練 

 スピード、正確性、目と手の協調性強化、位置決め(ハンド回旋、リスト屈曲位置)、最小カでの操作を 目的とする。健側と同時に行い、ハンドの位置関係を学習する。ダグラスG.スミス医師は肘以下・以上 の切断者の義手の装着の可能性を分けている。つまりハンドの動きを制御するための空間における上腕 位置決めを出来るか否かが重要である。当然前腕切断者の方がスムーズな作業を行う事ができ、義手の 装着率も上腕義手より高いという。すなわち任意の位置での固定が充足されている場合、手指操作に専 念できるという事に成り得る。これがスムーズに行えると日常生活や職場に生かされてくると考えられる。

 

 ①同時つまみ(図7-1)   

 筋電でのつまみのみならず健側手も使用して、同一のものを同時につまみ・はなし動作を行う。一側 のみに集中するのではなく、双方に視覚情報の統合、一致化を図る。繰り返し行うことにより、知覚の

再配置化を目指す。特に硬いものばかりでなく、柔らかいものを含め誤動作が起きないようにすること が目的である。この時は体幹の代償は入り難い。また手部義手ではリスト屈曲装置が無いため、座位よ りも立位がやり易いだろう。 

②背部操作(図7-2、3) 

 背部は視覚情報がないため、健側手でハンドの位置や開き具合を確認する。ハンドから健側手への連 携は良いが、健側手からハンドへの受け渡しは習熟が必要である。 

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①対象物の認識(動作・作業の配分の決定) 

②姿勢肢位(ポジショニング、立位・座位・中間位)の決定   

③リ一チ範囲の確認(健側手の補助として、最適な場所へ到達) 

④ハンド部の位置決定(回旋、リスト屈伸) 

⑤出力(ハンド開閉)の決定(大きさ、固さ、素材の確認) 

⑥対象物の把持(実際の物品に対して、出力の調整) 

⑦掴み、移動(視覚確認、出力調整、落下・誤動作の予防) 

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