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基底系    を使った雑音除去効果を有する無限多値モデル

[定理4.11.2](1次独立な系    の各成分  の不動点定理) 

系 を 1 次 独 立 な 系 に 選 ぶ . パ タ ー ン か ら 抽 出 さ れ た 第 番 目 の 特 徴 量 として,式 (4.11.10) を採用する.このとき,不動点式 (4.9.16) が成り立つ.

(証明)  のとき,式 (4.9.17) が成り立ち,以後,補助定理4.11.1を適用すればよ

い. □

(定理4.11.1の証明) 2.2節の4性質①〜④を満たすことを示す.

性質①の成立の確かめ:

(4.11.20) であるから,以後,補助定理4.11.1を適用すれば,明らか.

性質②の成立の確かめ: を任意の正定数として, を式 (4.2.11) の如くおく. の定義式 (4.9.2) , 並びに, の定義式(4.11.17)より,次の (イ) , (ロ) が成立する.

(イ) 

このとき, を得,補助定理4.11.1を適用すれば,

(4.11.21) を得る.

(ロ) 

2式 (4.9.24) , (4.9.25) がわかり, の定義式 (4.9.2) より,式 (4.9.26) の成立がわかる.

性質③の成立の確かめ: を式 (4.2.15) の如くおく.

u

の定義式 (4.11.17) より,

(4.11.22) (4.11.23) がわかり,更に, の定義式 (4.9.2) より,

(4.11.24) がわかり,補助定理4.11.1を適用すれば,式 (4.2.17) を得る.

性質④の成立の確かめ:補助定理4.11.1を適用すれば,明らか. □

を満たす閾値の組

(4.12.2) を用意する.そして,式 (4.9.4) の計算規則を設ける.

このとき,パターン から抽出される1次展開式 (4.8.6) での1次結合係数 の,式

(4.11.8) の組  の定数倍から,次のパターン から抽出される特徴

量 の,式(4.11.9)の組 を得る:

(4.12.3)

□ そうすると,次の定理4.12.1が成り立ち,パターン の1次展開係数 が簡単化されたパター ンモデル が得られたことがわかる.次の定理4.12.1が成り立ち,パターン の1次展開係 数 の絶対値が小の場合,0になるパターンモデル が得られたことがわかる.不等式

(4.12.4)

を満たす パターン      内の雑音部分  は除去されて,パターン モデル は0になることがわかる.

[定理4.12.1]( 基底系     を使った小雑音除去型モデルの構成定理)

系 を1次独立な系に選ぶ.パターン から抽出された第 番目の特徴量 と

して,式 (4.12.3) を選ぶ.このとき,式 (4.9.2) で定義される式 (2.8) のモデル構成作用素 は2.2の4

性質①〜④)を満たす. □

上述の定理4.12.1を証明するため,次の補助定理4.12.1を証明する.

[補助定理4.12.1](不動点定理)

各閾値 ,の設定式 (4.12.1) に基づく の定義式(4.9.2)では,

(4.12.5) ならば,式 (4.11.13) が成り立ち,特に, ならば不動点式(4.2.4)が成り立つ.

(補助定理4.12.1の証明)

パターン

1

の1次展開式 (4.8.6) の成立に注意しておく.

(イ)

式 (4.11.14) が成り立ち, の定義式 (4.9.2) より,式 (4.11.15) が成り立ち,式 (4.11.16) が得られる.

(ロ)

の定義式 (4.12.3) より,

(4.12.6) を得, =−1, 0, +1の3つの場合に分けて,不等式 (4.12.1) に注意しながら,確かめれば,

2式 (4.11.18) , (4.11.19) が成り立つことがわかる. □ 補助定理4.12.1を適用して,次の定理4.12.2が得られ,基底としての1次独立な系    の各 成分  は誤差なく再現されることがわかる.

[定理4.12.2](1次独立な系 の各成分 の不動点定理) 

系    を1次独立な系に選ぶ.パターン から抽出された第 番目の特徴量 として,式 (4.12.3) を採用する.このとき,不動点式 (4.9.16) が成り立つ.

(証明)  のとき,式 (4.9.17) が成り立ち,以後,補助定理4.12.1を適用すればよ

い. □

(定理4.12.1の証明) 2.2節の4性質①〜④を満たすことを示す.

性質①の成立の確かめ:式 (4.11.20) が成り立つから,であるから,以後,補助定理4.12.1を適用す れば,明らか.

性質②の成立の確かめ: を任意の正定数として, を式 (4.2.11) の如くおく. の定義式 (4.9.2),

並びに, の定義式(4.12.3)より,次の(イ),(ロ)が成立する.

(イ) 

このとき, を得,補助定理4.12.1を適用すれば,式 (4.11.21)を得る.

(ロ) 

2式 (4.9.24) , (4.9.25) がわかり, の定義式 (4.9.2) より,式 (4.9.26) の成立がわかる.

性質③の成立の確かめ: を式(4.2.15)の如くおく.

u

の定義式 (4.12.3) より,

(4.12.7) 大分類関数BSC

がわかり,更に, の定義式 (4.9.2) より,式 (4.11.24) がわかり,補助定理4.12.1を適用すれば,式 (4.2.17) を得る.

性質④の成立の確かめ:補助定理4.12.1を適用すれば,明らか. □