• 検索結果がありません。

~「一人ひとりがムダをなくす努力をし、

地球へのやさしさを感じるまち」をめざして~

53

第3節 地球環境保全を意識し、行動していく

1 地球環境問題への対応

(1) 現状と課題

○地球温暖化

・私たちの生活や経済活動を支えるため大量のエネルギーが消費されています。特に主要なエネ ルギー源である化石燃料の燃焼による膨大な量の二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスの排 出が地球温暖化の原因となっています。このまま排出量を抑制しなければ、地球温暖化が更に進 行し、熱波や干ばつ、暴風雨といった異常気象、海面の上昇、生態系の変化など、自然環境や生 活環境への深刻な影響が懸念されています。

・温室効果ガス排出量の現状を踏まえ、地球温暖化防止対策を進め、低炭素社会の実現に向けた まちづくりを推進していくことが必要です。

○オゾン層の破壊

・オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収し、地球上の生命を守る役割を果たしており、これ が破壊されると地上への有害紫外線の照射量が増加し、皮膚がんや白内障などの健康被害や生 態系に悪影響を及ぼすことが懸念されています。

・オゾン層破壊の原因となっているフロン類は、冷蔵庫やエアコンなどの冷媒などに広く使用さ れていました。これらの機器が破棄される際にフロンガスを大気中に発生させることなく、完全 に回収し適正に処理することが必要です。

・市では平成 13 年の家電リサイクル法施行後、主に除湿機からフロンの回収を行っています。

○酸性雨

・水素イオン濃度(pH)が 5.6 以下の雨を一般的に酸性雨と呼んでいます。新潟県の調査では、

本県の雨も酸性を示していることが判明しており、国境を越えた広域的な環境問題であるため 国や県と連携して対策をとることが必要です。

■pH年間平均値 ※pH: 0~6(酸性) < 7(中性) < 8~14(アルカリ性)

    資料:新潟県 長岡市

4.6 4.7

年 度

4.7 H20 H22

4.7 4.7

4.9 4.6

4.7 H24

4.7 4.8

4.6 4.6

H25 H30

4.8 4.6

4.6

H27 H28 H29 H21

4.7 H23

4.6

4.6 4.7

4.5 H26

4.8 4.6

南魚沼市

54 (2) 施策の取組状況

(ア)地球温暖化問題に関する情報提供 (市民生活課)【資料-3 基本方針 3 (1)ウ参照】

・平成 30 年度 広報 1 回掲載

(イ)森林の維持管理や植樹活動の支援 (農林課)

二酸化炭素の吸収源である森林の維持管理や植樹活動を支援しています。

(ウ)オゾン層保護及び酸性雨の防止の啓発 (市民生活課)

・平成 30 年度 未実施

(エ)フロンの適正処理の推進 (市民生活課)

家庭で使用する除湿機など、フロンを含む製品がごみとして出された場合、フロンを抜き取る など適正に処理を行っています。

フロンの処 理状況

年 度 H26 H27 H28 H29 H30 回収量(㎏) 8.6 0.0 8.8 3.0 1.7

資料:市民生活課

(オ)公用車への低燃費車・低公害車への切り替え(総務課)【資料-3 基本方針 3 (1)エ参照】

公用車に更新の際には、天然ガス自動車をはじめとする低燃費車・低公害車への切り替えを進 めています。

・平成 30 年度 低排出ガス車へ 2 台切替 【その他】

・クールビズの取組 期間:5~9 月 冷房の温度を 28℃に設定。

・ノーマイカーデー 11 施設,約 280 名から意思表示あり。

・ライトダウン 毎月第 3 水曜日実施

55

2 省エネルギーの促進と新エネルギー導入の推進

(1) 現状と課題

○省エネルギー

・化石燃料を中心としたエネルギーの大量消費は、資源の枯渇とともに、二酸化炭素をはじめと する温室効果ガスを大量排出し、地球温暖化が深刻化しています。

・当市では平成 20 年に「小千谷市の事務及び事業に関する地球温暖化対策実行計画」を策定し、

電気やガスの使用量削減に取り組むととともに、市庁舎などの照明設備をLED化するなどの 省エネルギー対策を推進しています。

・市民及び事業所でも省エネルギーへの関心と行動の実践率は高くなっています。事業活動によ る環境への負荷低減に向けて ISO14001 を取得し、積極的に取り組んでいる事業所もあります。

今後は各主体が省エネルギー機器などの導入をより一層進めるなど、エネルギーの効率的な利 用を更に促進することが必要です。

○新エネルギー

・化石燃料に代わる太陽光、風力、バイオマスなどの新エネルギーは、再生可能エネルギー固定 価格買取制度の導入や国の補助金などにより、導入が進んでいます。

・豪雪地帯に位置する当市では従来から雪氷熱の利用に取り組んでおり、民間団体では集めた 雪の中に農産物や酒を貯蔵し、高付加価値化に取り組んでいます。

・しかし、新エネルギーの導入などに関して意欲はあるものの、経済的な負担や当市に適した新 エネルギーが見当たらないという声も寄せられています。今後はエネルギーミックスなどの動 向を注視しながら、当市の環境特性も踏まえた新エネルギーの活用について取組を進めていく ことが必要です。

56 (2) 施策の取組状況

(ア)省エネルギー行動の推進 (市民生活課) 【資料-3 基本方針 3 (1)ウ,ク参照】

家庭や事業所での省エネルギー行動を推進するため、節電や省エネルギーに関する情報の提供 を行っています。

(イ)市有施設等での節電・省エネルギー対策の推進 (総務課)【資料-3(2)ア~キ参照】

市では、地球温暖化対策実行計画(事務事業編)に基づき、市有施設での節電・省エネルギー 対策に取り組んでいます。

(ウ)市有施設への省エネルギー設備の導入の推進(企画政策課)【資料-3 基本方針 3(2)エ参照】

・平成 30 年度 小千谷市エネルギービジョン策定に取り組むことを決定

(エ)「地球温暖化対策地方公共団体実行計画(区域施策編)」の策定の検討

(企画政策課、市民生活課)

・平成 20 年 2 月に「小千谷市の事務及び事業に関する地球温暖化対策実行計画」を策定し、平 成 25 年 3 月に一部見直しを行い、市のすべての事務・事業によって排出される温室効果ガスの 発生抑制に率先して取り組んでいます。

・継続して「区域施策編」の策定について検討します。

(オ)ノーマイカーデーやライトダウンの実施 (総務課)【資料-3 基本方針 3(2)イ,ウ参照】

市役所におけるノーマイカーデー「地球とあなたの健康デー」を、4 月から 11 月の間、11 施 設で約 280 名が取り組みました。

また、6 月から毎月第 3 水曜日に市本庁舎でライトダウンを実施しました。

今後も取組みを継続しながら、家庭や企業での実施を推進します。

(カ)環境に配慮した運転の啓発 (市民生活課) 【資料-3 基本方針 3(2)オ参照】

防犯灯の LED 化やアイドリングストップなど、環境に配慮した運転を啓発に努めています。

       資料:市民生活課、ガス水道局 367,745 367,713 366,278

358,285

333,055 36,723 36,395

42,214 45,517

40,551

10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000

300,000 320,000 340,000 360,000 380,000

H26 H27 H28 H29 H30

市庁舎のエネルギー使用量

電気(kWh) ガス(㎥)

57

(キ)新エネルギーに関する情報提供と導入への意識啓発 (企画政策課)

【資料-3 基本方針 3 (2)ケ参照】

新エネルギーに関する国の補助制度の動向を注視し、制度の活用などについて、市民や事業者 に情報提供を行い、導入への意識啓発を行っています。

(ク)市有施設への新エネルギー設備の導入の推進(企画政策課)【資料-3 基本方針 3(2)カ,キ参照】

・市庁舎駐輪場と片貝総合センターに太陽光発電設備が設置されています。

・また、小千谷小学校には太陽光及び風力発電を利用する街灯が設置されています。

(ケ)雪を活かす研究への支援 (企画政策課)

雪室貯蔵施設スノーランド池ケ原では、雪を利用して米、野菜、リンゴなどの農産物や酒を貯 蔵し、市場流通への安定供給と付加価値化に取り組んでいます。

58

関連したドキュメント