松川地熱発電所の PR 館(松川地熱館)と冷却塔
4.温泉と地熱の共生事例
岩手県八幡平市松川における事例
「 地熱エネルギーハンドブック」6.3.4節より
• 松川地熱発電所:岩手県八幡平市
• 1966 年に運開、日本最初の地熱発電所
• 段階的に出力増:現在の認可出力は 23.5MW
1966年の運開当初から、地元の温泉旅館に地熱蒸 気の一部を供給。
1971年からはさらに、蒸気凝縮水を加温して70℃、
60t/hの温水を八幡平市産業振興㈱に有償で提供し、
そこから東八幡平温泉郷の別荘・ホテルおよび観光施 設等への配湯を開始。
それ以降、温水の需要が増加し、現在では東北水力 地熱㈱が70℃、260t/hの温水を有償で供給。
スキー場としても有名なこの地域では、地熱発電所 からの温水供給が宿泊施設での集客にも貢献。
長年にわたり地元の温泉および宿泊施設事業者と の間で良好な共存関係が存在している。
宿泊施設: 38軒 保養所: 26軒 別荘: 613軒 商店: 15軒 貸別荘: 1軒 病院: 1軒 老人施設: 1軒 日帰温泉施設: 1軒
農業用ハウス:95軒(冬季のみ)
※宿泊施設:ホテル・旅館・民宿・ペンション
温水供給軒数
岩手県東八幡平温泉郷への温水供給事業の概略 (八幡平市産業振興㈱による)
4.温泉と地熱の共生事例
岩手県八幡平市松川における事例
「 地熱エネルギーハンドブック」6.3.4節より
森町濁川地域における熱水利用システムの概略
4.温泉と地熱の共生事例
北海道森町における事例
「 地熱エネルギーハンドブック」6.3.4節より
• 森地熱発電所(北海道電力):北海道茅部 郡森町濁川地区
• 1982 年に運開、当初の認可出力は 50MW
•2012 年 12 月より 25MW に変更
1977年8月に地熱発電用の坑井掘削が開始され たが、それに先立って森町と開発会社の間で契約 書が締結され、熱水の多目的利用・供給の進め方 や環境保全に関する協力の取り決めが行われた。
地熱発電の開発計画当初から、地熱熱水利用 の計画が含まれていた。
1982~1984年に地熱水利用野菜生産温室団地 を造成。その温室用に、開発会社は地熱発電所の 還元熱水の一部を、熱交換施設に無償で提供。
熱交換施設は熱水利用組合が管理し、全69棟の ハウス(トマト、キュウリなど)に温水を供給(右図)。
森町が主催する地熱開発事業連絡協議会が濁 川地区に設置されており、温泉関係者と地熱発電 事業者との情報交換が行われている。