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地域の特性を活かした生産振興

ドキュメント内 長野市農業振興アクションプラン(本編) (ページ 49-83)

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.15 

区    分 内      容

項   目 

(担    当) 

果樹振興(りんご) 

農業政策課生産振興担当 経 過 ・ 現 況  長野県は、全国2位のりんごの栽培面積を有しており、長野市は県内1位

である。 

本市の品種別の栽培面積は、晩生種である「ふじ」に偏重していたため、

労働力分散と販売体制の安定化のため、「シナノドルチェ」、「秋映」、「シナノ スイート」等の早生、中生種への改植が進められた結果、「ふじ」が6割とな っている。 

○主な取組 

  (1)新しい栽培技術の導入 

・改植等にあたり、省力化、多収化できる「新わい化栽培」や「半わい化 栽培」の導入が進められている。 

(2)園地継承事業 

・農協が樹園地を借り受け、改植や施設整備を行った上で、担い手へリー スしている。 

○主な支援 

(1)国・県の制度 

・国の果樹経営支援対策事業 

・県の需要に応える園芸産地育成事業  (2)市の制度 

・りんご新わい化栽培推進事業 

・振興果樹等苗木導入事業  (3)その他 

・農協独自の補助制度 

現 況 等 の デ ー タ ○品種別栽培面積等(平成 27 年産)      (ha) 

品種 

栽培面積  合計(A) 

うちわい化(B) 

うち新わい化(C)  りんご      (合計)  1136.0 207.4  43.4

  (早生)つがる  142.9 27.0  3.7

  (中生)シナノドルチェ  11.7 5.6  0.7

  (中生)秋  映  99.0 24.7  8.8

  (中生)シナノスイート  88.0 26.7  13.4   (晩生)シナノゴールド  61.0 23.3  5.7

  (晩生)ふ  じ  676.1 95.0  9.5

  その他  57.3 5.1  1.6

※長野地方事務所調べから長野市の栽培面積等を推計 

③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.15 

○わい化・新わい化の状況  わい化率(B/A)  18.3% 

新わい化率(C/A)  3.8% 

評 価  ・平成27年産のわい化率は18.3%、新わい化率は3.8%であり、導入割合は低 い。 

・改植に伴い、未収益期間が生じるため、改植を一気に行うことは農家の経 営上難しい。 

取 組 方 針  ・新わい化栽培、半わい化栽培を促進する。 

・耕作されなくなった樹園地の円滑な継承を促進する。 

具 体 的 取 組

(アクションプラン)

・改植に当たって、国・県・市の最適な支援制度を活用する。 

・農業開発積立金による農協独自の支援や、農協が実施する園地継承事業を 促進する。 

関連する予算事業 

事業名 備考(本施策に関連する部分)

6104  果樹振興補助金

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③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.16

区    分 内      容

項   目 

(担    当) 

果樹振興(もも) 

農業政策課生産振興担当 経 過 ・ 現 況  長野県は、全国3位のももの生産面積を有しており、長野市は県内1位で あり、本市の品種別の生産面積のうち、「川中島白桃」が4割を占めている。

そのほか、「あかつき」、「川中島白鳳」、「なつっこ」、「黄金桃」など中生種 から極晩生種まで多品種が生産されており、販売体制の安定化を図っている。

○主な取組 

  ・省力栽培のため、低樹高栽培への改植が行われている。 

○主な支援(改植を行う農家に対するもの) 

(1)国・県の制度 

・国の果樹経営支援対策事業 

・県の需要に応える園芸産地育成事業  (2)市の制度 

・もも低樹高栽培推進事業 

・振興果樹等苗木導入事業  (3)その他 

・農協独自の補助制度 

現 況 等 の デ ー タ   ○品種別生産面積(平成 27 年産) 

(ha) 

品種  栽培面積 

もも  244.9

  (中生)あかつき  37.1

  (中生)川中島白鳳  32.1

  (中生)なつっこ  33.1

  (晩生)川中島白桃  100.8

  (晩生)黄金桃  15.3

  (極晩生)白根白桃等 6.0

  その他もも  5.3

  ネクタリン  15.2

※長野地方事務所調べから長野市の生産面積を推計。 

評 価  ・中生種から極晩生種まで収穫時期の分散により、販売体制の安定化につな がっている。 

取 組 方 針  ・低樹高栽培など新たな栽培技術導入を促進する。 

・耕作されなくなった樹園地の円滑な継承を促進する。 

③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.16

具 体 的 取 組

(アクションプラン)

・改植に当たって、国・県・市の最適な支援制度を活用する。 

・農業開発積立金による農協独自の支援や、農協が実施する園地継承事業を 促進する。 

関連する予算事業 

事業名 備考(本施策に関連する部分)

6104  果樹振興補助金

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③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.17

区    分 内      容 項   目 

(担    当) 

果樹振興(ぶどう) 

農業政策課生産振興担当 経 過 ・ 現 況  長野県は、全国2位のぶどうの生産面積を有しており、長野市は県内で上 位に位置し、本市の品種別の生産面積のうち、「巨峰」が7割を占めている。

消費者ニーズが高い無核「巨峰」は、「巨峰」全体の約5割を占めている。

無核で皮ごと食べられる「シャインマスカット」、「ナガノパープル」は、 

消費者ニーズや市場評価も高い。 

○主な取組 

・「シャインマスカット」、「ナガノパープル」は、生産性の向上を図るため、

平行整枝短梢剪定栽培など新たな栽培技術の導入が進められている。 

○主な支援(改植を行う農家に対するもの) 

(1)国・県の制度 

・国の果樹経営支援対策事業 

・県の需要に応える園芸産地育成事業  (2)市の制度 

・ぶどう新品種推進事業 

・振興果樹等苗木導入事業  (3)その他 

・農協独自の補助制度 

現 況 等 の デ ー タ ○品種別生産面積(平成 27 年産) 

(ha) 

品種  栽培面積 

ぶどう  159.9

  巨峰  117

    うち有核巨峰  62

    無核巨峰  55

  シャインマスカット  17

  ナガノパープル  7.9

  その他ぶどう  18

無核化比率  54.9%

ワイン用ぶどう  9.3

※長野地方事務所調べから長野市の生産面積を推計。 

評 価  ・消費者ニーズに対応した生産が行われており、市場評価も高いため、農家所得 の向上につながっている。 

③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.17

取 組 方 針  ・無核「巨峰」の栽培を促進する。 

・シャインマスカット、ナガノパープルの栽培を促進する。 

・平行整枝短梢剪定栽培など新たな栽培技術の導入を促進する。 

・耕作されなくなった樹園地の円滑な継承を促進する。 

・シャインマスカット、ナガノパープルについて、長期的な需要に対応するため、

長期冷蔵による販売を促進する。 

具 体 的 取 組

(アクションプラン)

・改植に当たって、国・県・市の最適な支援制度を活用する。 

・農業開発積立金による農協独自の支援や、農協が実施する園地継承事業を 促進する。 

関連する予算事業 

事業名 備考(本施策に関連する部分)

6104  果樹振興補助金

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③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.18

区    分 内      容 項   目 

(担    当) 

野菜振興 

農業政策課生産振興担当 経過・現況  本市の野菜の主要品目は「ながいも」、「キャベツ」、「アスパラガス」等であ る。そのほか、地域特性を活かして多品目が栽培されているが、農業者の高齢 化により、「玉ねぎ」等の重量野菜の生産が減少している。 

地域固有の食文化とともに育まれてきた「伝統野菜」が栽培されており、戸 隠大根や松代一本ねぎ等が「信州の伝統野菜」に認定されている。 

○主な取組 

・安定した販売価格が見込める「ながいも」、「ジュース用トマト」、「ケール」、

「野沢菜」等の契約栽培・販売が行われている。 

・中高年齢者も取り組みやすい「アスパラガス」、「ピーマン」、「インゲン」

等の軽量野菜の生産が行われている。 

・遊休農地対策のため、「かぼちゃ」、「枝豆」等、有害鳥獣対策のため、「ピ ーマン」等の栽培が行われている。 

○主な支援 

・市では、生産性の低い山村畑作地域の活性化のため、野菜の優良種苗等購 入に対する補助を実施している。 

・野菜の価格が著しく低落した場合に、野菜農家の経営に及ぼす影響を緩和 し、次期作の確保を図るため、野菜生産出荷安定法に基づき一般財団法人 長 野県 野菜 生産 安定 基金 協会 が、 あら か じ め積 み 立 てた 資 金 を財 源 と し て、生産者に対して補給金を交付しており、基金造成に係る農業協同組合

(生産者)負担金の 5/10 に対して市が補助金を交付している。 

現況 等 の デ ー タ 長野市の野菜作付面積(平成 28 年度)(ha) 

品種・品目  作付面積 

ながいも  60.1

キャベツ  37.0

アスパラガス  28.0

ばれいしょ  17.0

きゅうり  15.0

だいこん  15.0

トマト(加工用含む)  14.1

スイートコーン  14.0

玉ねぎ  13.0

さやいんげん  10.5

その他  99.4

合計  318.1

③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                    No.18

評 価  ・安定した販売が見込める契約栽培は維持されている。 

・中高年齢者向けの作物や、中山間地域に適した作物が導入されている。 

取 組 方 針  ・高収益の施設栽培を促進する。 

・「ながいも」等土壌特性を活かした作物の栽培を拡大する。 

・冷涼で標高の高い中山間地域の立地条件を活かした野菜栽培を拡大する。 

具体的取組

(アクションプラン)

・パイプハウス等の施設整備に対し、国・県・市の最適な支援制度を活用する。

・農業協同組合の生産計画等に基づき、地域特性にあった作物の導入を促進す る。 

・中山間地域では、市の実験農場運営事業等により新たな作物の導入を支援す る。 

関連する予算事業 

事業名 備考(本施策に関連する部分)

6108  そ菜特産振興補助金

6112  山村畑作地域活性化事業補助金

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③  地域の特性を活かした生産振興 

ア 主要農畜産物の生産振興                      No.19

区    分 内      容 項   目 

(担    当) 

花き振興 

農業政策課生産振興担当 経過・現況  本市の花きの主要品目は、「コギク」、「トルコギキョウ」、「りんどう」、「カ ラー」などであるが、そのほか、「ユーフォルビア・フルゲンス」など、希少 な品目もある。 

○主な取組 

・標高差を活かして、市場への長期間出荷が行われている。 

・花きは軽量品目であるため、高齢者や女性にも扱い易いほか、他の作物と 組み合わせた複合経営が行われている。 

○主な支援 

・市では、花きの産地化を推進するため、種苗購入費用に対して補助金を交 付している。 

現況 等 の デ ー タ 長野市の花き作付面積(平成 28 年度)      (ha) 

品種・品目  作付面積  品種・品目  作付面積 

コギク  7.0  クジャクソウ  0.8 

トルコギキョウ  3.7  ギガンチューム  0.5 

りんどう  3.6  ミシマサイコ  0.5 

カラー  2.5  カーネーション  0.3 

シャクヤク  1.5  その他  2.6 

ゆり  1.0  合計  24.0 

JA 推計値 

評 価  ・標高差や作型(季咲き・抑制・2番花)を活かして、市場への長期間出荷体制を 確立している。 

・お盆やお彼岸の需要が大きい「コギク」の生産拡大が図られている。 

取 組 方 針  ・複合経営による、経営の安定化を促進する。 

・地域特性にあった品種導入を促進する。 

具体的取組

(アクションプラン)

・複合経営に向けた指導を農協と連携して行う。 

・農協の生産計画等に基づき、地域特性にあった品種の導入を促進する。 

関連する予算事業 

事業名 備考(本施策に関連する部分)

6108  そ菜特産振興補助金

ドキュメント内 長野市農業振興アクションプラン(本編) (ページ 49-83)

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