東北大学の「学問風土」シンポジウムが開催された
3月8日(火)午後1時30分から文科系総合研 究棟11階大会議室で教育学研究科主催の東北大学 の「学問風土」シンポジウムが開催されました。
教育学研究科では,平成14年度から「東北大学 の研究」と銘打って共同研究が進められておりま す。同じ大学の中でも学部・研究科の壁を一つ越 えてみると,それぞれの教育・研究の体制,指導 方法,研究室の運営など,その違いには驚かされ ます。また,専門分野のDisciplineの違いを改め て実感もいたします。他方では,そこに通底する 本学の伝統,風土というものを垣間見ることもで きます。
今日,わが国の大学は厳しい競争的環境の下に あります。いずれの大学もそれぞれに中期目標・
中期計画等を掲げて,独自の個性的な努力を重ね ています。『学問風土』の研究は高等教育,科学 社会学,大学史等の各種の専門分野と深く結びつ いた学際的・学融合的なテーマであり,同時に,
本学の改革の推進,新しい分野の創出などに有力 な示唆を与える実践的なテーマでもあります。
現在,研究室運営に焦点をあてた東北大学の教 員調査(インタビュー・アンケート調査),及び 東北大学で学び母国に戻った留学生たちの海外追 跡調査を鋭意進めておりますが,本シンポジウム は調査研究とはまた別の,貴重な研究上の刺激を いただく機会として企画されたものです。東北大 学の研究拠点形成に係る研究者の系譜,研究組織 の形成,人材育成など,創設の理念,歴史展開,
伝統の形成と継承などの観点から講師から自由に お話をいただき,東北大学の「研究第一主義」「実 学主義」の学問風土がどのようにして作られて来 たのかを検証していきたいと考えました。
当日は,吉本高志総長から,ご挨拶をいただき,
東北大学の学問風土研究への興味と期待について お話いただきました。続いて,3名の講師から,
ご講演をいただきました。
野家啓一文学研究科長からは,「東北大学にお ける科学論と現象学の研究伝統」について,井上 明久金属材料研究所長から「金属材料研究所の学 問風土の形成」について,内田龍男工学研究科副 研究科長から,「電気電子工学系の学問風土の形 成」についてご講演をいただき,東北大学におけ る各専門分野における研究伝統・伝統形式・研究 の継承といった中から学問風土の形成を知る良い 機会となりました。
(教育学研究科)
東北大学,公式ロゴマークを制定
東北大学は1907年の創立以来,「研究第一」「門 戸開放」「実学尊重」を掲げ,世界から多様な人 材を受け入れて,独創性溢れる研究と指導的人材 の育成に努めてきました。近年グローバル化の進 展によって大学間の国際競争が激化しています が,本学は,2004年4月の国立大学法人化発足に あたり,今後国際競争力のある研究・教育拠点と して発展していくことを目指すと宣言しました。
本学がこのような目標を達成するためには,本 学構成員が本学の使命・目標・特徴等を明確に認 識すると共に,国内外における本学の知名度・信 頼性を向上させなければなりません。すなわち,
東北大学のユニバーシティー・アイデンティティ を確立し,ブランド力を強める必要があります。
ところが,本学にはこれまで全学的に統一され た公式のシンボルマークや校章がなく,場面場面 に応じて,萩の花弁や北斗七星をモチーフにした マークが使われてきました。つまり,本学は,今 まで,ユニバーシティー・アイデンティティやブ ランドを表すための有力なツールを欠いていまし た。そこで,本学はこのたび,2007年6月22日の 創立100周年に向けた「東北大学100周年記念キャ ンペーン」のひとつの活動としてロゴマークの制 定を行いました。
より具体的には,昨年9月以来,本学の教職員
・学生と学外の有識者によって構成される「東北 大学ロゴマーク作成ワーキンググループ」(委員 長:仁田新一元副総長)が,広く学内の意見を聴 取しながら案を練り上げた上で,デザインを英国 のウルフ・オリンズ社に発注して完成させまし た。
ウルフ・オリンズ社は,ビートルズのアップル
・レコードのデザインで知られる世界的なブラン ド・コンサルタントで,昨年のアテネ・オリンピ ックのロゴマークも制作しています。本学のロゴ のデザインを,外国の会社に発注したのは,本学
は今後海外を視野に入れた研究・教育にますます 力点を置くことが予想されますが,その際,日本 では好感を持たれるロゴマークでも,例えば,世 界のある地域では宗教上の理由から忌避されると いうような事態も起こり得るという事情を配慮し たためです。
さて,今回新たに完成されたロゴマークのキー コンセプトは, creativity global tradi-tion です。モチーフとなっている「萩」は昔か ら宮城野や仙台を象徴する植物とされ,本学の種 々のマークにも使われてきました。ロゴマークの 形は,萩が品格をもって世界に大きく広がってい く動きを表現しています。
ロゴマークの公式の色としては,「紫」と「黒」
を採用しました。「紫」は知性と創造力を,「黒」
は勤勉と実践力を表しています。また,サブカラー として6色を定めました。これにより,部局や教 職員・学生が自由に選択でき,創造力を発揮し,
個性を表現するなど多様な使い方ができます。
今後は,このロゴマークを大学の各種パンフレ ット,名刺,封筒,レターヘッド,ホームページ,
パワーポイントなどで使用する外,マグカップや Tシャツの販売なども検討しています。ロゴマー クの「使用マニュアル」も4月中には完成します ので,教職員・学生の皆様は,マニュアルを熟読 の上,大いにご活用下さい。
なお,現在,このロゴマークは商標登録を申請 中です。
公式のロゴマーク
紫 黒
サブカラー(6色)
黄緑 橙 茶
赤紫 薄青 茄子紺
教育研究評議会議事要録
1 日 時 平成17年3月22日(火)
13時〜16時05分 2 場 所 本部第三会議室 3 出席者 吉本総長
早稲田 菅井 中塚 北村 大西 各理事 野家(文) 菊池(教) 植木(法)
鈴木(理) 菅村(医) 渡邉(歯)
坂本(薬) 井口(工) 秋葉(農)
米山(国際文化) 丸岡(情報)
新妻(環境) 各研究科長
井上(金) 帯刀(加) 井小萩(流)
伊藤(通) 中西(多元) 各研究所長 里見病院長
笹野病院総括副病院長 萩原教育情報学研究部長 山田東北アジア研究センター長 清水(文) 佃(経) 菊地(歯)
榎本(薬) 野池(工) 小林(国際文化)
大島(生命) 木村(環境) 花田(金)
西山(流) 岡(多元)
仁平(教育基盤施設群)
石井(学術基盤施設群) 各教授
(本部事務機構等)
磯谷総長主席補佐 松川基盤推進総主幹 湯口総務部長 石川人事部長 辻財務部長 渡邉研究協力部長 三枝広報・情報部長 大友総務課長 白鳥企画調整課長 大川総務課課長補佐
岸野総務課総務第一係長
4 欠席者 吉川 ダッシャー 各理事 栗山(経) 井出(生命) 各研究科長 荒井(教) 早川(法) 花輪(理)
柴原(医) 宮澤(農) 根元(情報)
貫和(加) 荒井(通) 各教授 5 議 事
議事に先立ち,本年3月末で任期満了等となる
教育研究評議会評議員の紹介があった。
次いで,総務部長から本年4月で異動する本部 事務機構の幹部職員の紹介があった。
(1)平成16年度業務実績報告及び平成17年度年 度計画
早稲田理事から配付資料に基づき説明があ り,審議の結果,平成17年度年度計画及び中期 計画の変更を承認した。
なお,本件は文部科学省へ3月末までに届出 の後,公表することとされた。
(2)平成17年度予算・平成18年度特別教育研究 経費
北村理事から配付資料に基づき,効率化係数 等による基準的経費及び特別教育研究経費等の 運営費交付金,競争的資金等の本学における財 務構造について説明があった。
次いで,井上総長補佐から配付資料に基づき 説明があり,各部局において概算要求書作成の 参考としてほしい旨の説明があった。
なお,概算要求に向けた設備マスタープラン は,今後設置予定の高等研究教育基盤技術セン ターで作成することとされた。
(3)規程の制定
1)総長補佐体制関連規程
2)個人情報保護法施行に伴う関連規程 3)授業料改定に伴う関連規程
4)学位規程の一部改正
5)日本学生支援機構奨学金返還免除候補者選 考規程
6)組織運営規程の一部改正 7)就業規則の一部改正
8)東北大学附属図書館長・副館長・分館長選 考及び任期規程の一部改正
早稲田理事から,上記規程の制定について配 付資料に基づき説明があり,審議の結果,これ を承認した。
なお,就業規則の一部改正については,現在,
各事業場の過半数代表者の意見を聴取している 旨の発言があった。
また,提案に至った経緯を配付資料に表記す ること等について検討することとされた。
(4)授業料標準額の値上げに伴う授業料の取扱 い
菅井理事から配付資料に基づき,授業料改定 に係るこれまでの経過と今後の予定について説 明の後,今後の授業料のあり方について,4月 に委員を委嘱し,ワーキンググループを設置し て検討を開始する旨の報告があった。
(5)学生の懲戒
菅村医学部長から配付資料に基づき,1名の 学生の懲戒の理由等について説明があり,審議 の結果,平成17年2月7日付けで停学処分とす ることを承認した。
引き続き,同学生の停学処分を平成17年3月 31日付けで解除することについて諮り,審議の 結果,これを承認した。
また,大島生命科学研究科評議員から,1名 の学生の懲戒について,2月に文書審議により 承認された旨の説明の後,懲戒の理由等につい て報告があった。
(6)総長選考会議からの報告
坂本総長選考会議副議長から,3月3日の総 長選考会議で,学内外からアクセスできる同会 議のホームページを設けることが了承された旨 の報告の後,同ホームページは3月15日に開設 され,総長選考等に関する規程が制定された背 景や同会議議事要録等が掲載されていることが 報告された。
また,同会議に送付された質問書等に対して,
小田議長名で文書により回答した旨の報告があ った。
なお,同会議が総長候補者を決定する具体的 な手続き等については,今後,さらに検討する 旨の発言があった。
(7)東北大学名誉教授の称号授与
北村理事から配付資料に基づき,昨年12月31 日付け辞職の元教授と1月の教育研究評議会で 承認された「学術上特に功績が顕著であった者」
に該当する元教授1名に対し,名誉教授の称号 を授与することについて内申があった旨の説明 があり,審議の結果,昨年12月31日付け辞職の 元教授については平成17年1月1日付けで,ま た,「学術上特に功績が顕著であった者」に該 当する元教授については平成16年4月1日付け で授与することを承認した。
(8)東北大学ユニバーシティプロフェッサーの 選考
北村理事から配付資料に基づき,ユニバーシ ティプロフェッサーとしてノーベル化学賞を受 賞しているカリフォルニア工科大学教授を選考 した旨の報告の後,同教授に対して東北大学名 誉博士記の称号を授与することについて諮り,
審議の結果,これを承認した。
なお,4月12日に同教授等の講演による公開 シンポジウムが開催される旨の報告があった。
(9)入試センターの設置
菅井理事から配付資料に基づき,アドミッシ ョンセンターを改組して入試センターとするこ とについて説明があり,審議の結果,4月から 設置することを承認した。
また,大西理事から国際交流センターへ移籍 予定の教員組織について,該当する教員の了解 を得ている旨の報告があった。
(10)平成17年度組織変更申請
北村理事から配付資料に基づき,本年4月か ら変更する組織について報告があった。
(11)寄附講座及び寄附研究部門の設置
菅村医学系研究科長から配付資料に基づき,
医学系研究科に平成17年4月1日から平成19年 3月31日までの間,血液病理学寄附講座を設置 予定である旨の報告があった。
次いで,井口工学研究科長から配付資料に基 づき,未来科学技術共同研究センターに平成17 年4月1日から平成20年3月31日までの間,未