を受けない一方、国独自の核燃料サイクル計画に対する一切の制限を受けない。現在、
カザフスタン、ウクライナ、アルメニアが参加
低濃縮ウランの備蓄保証:IAEAの監督のもとに、IUECで濃縮ウランの備蓄を行い、IAEA 加盟国の求めに応じて提供するもの。 2011年2月に正式に設立。
出典:https://www.iaea.org/OurWork/ST/NE/NEFW/Assurance-of-Supply/overview.html 37
燃料供給保証の最近の動向 2017-2018
2017年 3月
•IAEA理事会において、天野事務局長はIAEA-LEUバンクについて言及し、ホスト国協定がカザフスタンの批
准を受けて発効したこと、バンクは同年9月中にLEUの受け入れ準備が整うこと、バンクのLEUの輸送を中国 国内において行うため中国と輸送協定締結を準備していることを発表。
2017年 6月
•IAEA理事会において天野事務局長は、 IAEA-LEUバンク施設の竣工式を8月29日に開催予定であるこ
と、LEUは2017年中に調達契約を完了し、2018年中に貯蔵施設へ輸送することを発表。
8月•カザフスタンにおいてIAEA-LEUバンク施設の竣工式を挙行。 天野IAEA事務局長、ナザルバエフ同国大統
領、IAEA加盟国およびバンク基金の拠出国等の代表など関係者が列席。IAEAは同バンクの運用が2018 年中に開始予定である旨を発表。
11月•IAEAはLEU調達に係る公募を発表。
2018年 3月
•IAEA理事会において*2
、LEU調達に係る公募は2018年1月26日に締切られ、 現在、調達に係る審査を 実施中である旨を表明。
•更に同理事会において、IAEAと中国間のLEU輸送協定が発効したこと、ロシア、中国及びカザフスタンとの
間でLEU輸送契約を交渉中である旨も発表。
7月•国際ウラン濃縮センターは、同センターにおいて、 IAEA-LEUバンクの査察を担当するカザフスタン原子力監
督管理委員会の査察官に対するトレーニングを、IAEAと合同で実施したと発表
*3。
*1: IAEA LEU Bank Overview - The United Nations Global Marketplace (UNGM) https://www.ungm.org/UNUser/.../DownloadPublicDocument.
*2: IAEA Director General's Introductory Statement to the Board of Governors
https://www.iaea.org/newscenter/statements/iaea-director-generals-introductory-statement-to-the-board-of-governors.
*3: IUEC Press Centre News onJuly 02, 2018:http://eng.iuec.ru/press/news/?id=153. 38
IAEA 低濃縮ウランバンクに関する追加情報
IAEAのファクトシートによると、同バンクに関しては以下のように定められている。
バンクサイト
・カザフスタン北東部OskemenにあるUlba冶金工場(UMP)に設置
・
UMPは商業規模の核物質取扱いに関する国の許認可を得ており、LEUの貯蔵、輸送のインフラが完備し、取扱いにも習熟
3Sの確保・原子力安全と核セキュリティは、IAEAの基準と指針に合致したカザフスタンの法規に従う
・保障措置は、カザフスタンがIAEAと締結している包括的保障措置と追加議定書に基づく
バンクからの燃料供給・IAEA加盟国が、商業市場からLEU調達が不可能となった場合、受領国からの要求により最後の手段とし て発動
・IAEA事務局長は、以下の各条件が満足されていることを確認
-発電炉へのLEU供給の途絶の事実
-
商業市場、国家間の協定等、あらゆる手段でのLEU確保が困難であること
-当該国がIAEAと包括的保障措置を締結し、遵守していること
・受領国はIAEAと供給協定を合意し、バンクのLEUの再ストックに係る全コストを負担
受領国の義務・供給されたLEUは発電炉の燃料製造のみに使用し、核兵器・核爆発装置・軍事目的に使用してはならな い。再濃縮・再処理・再移転・再輸出は、IAEAの同意が必要
・関連する全てのIAEA保障措置・安全基準・核物質防護措置の常時適用
出典:https://www.iaea.org/OurWork/ST/NE/NEFW/Assurance-of-Supply/documents/Factsheet_LEU_Bank.pdf
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IFNEC 枠組み
- 効率的かつ安全・セキュリティ・核不拡散の最高水準に適合する方法で、原子力平和利用 の確実な促進を目的に、有益なアプローチを探求するためのフォーラムを提供
- 参加国は、経済的な原子力平和利用の恩恵を享受するに際し、いかなる権利放棄もせず
、ボランタリーベースで努力を分ち合う ミッション
2018年2月現在
運営グループ 議 長:(アルゼンチン)
共同副議長:(仏)(中)(日)
執行委員会 (閣僚級)
議長は毎年交代
基盤整備WG
英米が共同議長 WG:ワーキンググループ
組織図 国際的な燃料供給の枠組みの確立に関する参加
国・機関の協力を支援
- 信頼性がありコストに見合う燃料サービス/供給の 世界市場への提供
- 核拡散リスクの低減に合致した原子力利用の開 発に関するオプションの提供 (機微な燃料サイク ル技術獲得の代替となり得る手段の創出)
International Framework for Nuclear Energy Cooperation (IFNEC) http://www.ifnec.org/
核燃料サービスWG
米・スロベニアが共同議長
参加国はIFNECの意思決定に加わる資格を有するが、オブザーバー国 及びオブザーバー国際機関はいかなる意思決定にも加われない
・参加国(34ヶ国)
:日、米、仏、英、中、露、加、豪、独、カザフスタン、韓、ほか
・オブザーバー国(31ヶ国):ブラジル、フィンランド、インドネシア、マレーシア、モンゴル、
スウェーデン、ベトナム、ほか
・オブザーバー機関(4機関): IAEA, GIF, EURATOM, NEA
メンバー
2018年8月現在技術事務局 OECD/NEA
原子力供給国・受領国 特別グループ
日・アルゼンチンが共同議長
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・ 21参加国、4オブザーバー国、4オブザーバー機関が出席
・運営グループ及び各ワーキンググループの活動報告を行ったのち、昨年設置された原子力供給 国・受領国 特別グループにおける活動について、需要国・供給国の異なる視点からサプライチェ ーンに新たな議論をもたらしたことを評価し、活動の継続を承認した。
・共同声明においてWGの活動に対する評価と展望が次のように示された。
核燃料サービスWG:
- 参加国に資する核燃料サイクルのバックエンド問題に継続して注力し、参加国に有益な放射 性廃棄物及び使用済燃料の管理問題に協力してアプローチする手法の探求に努めた。同 部会が引き続き多国間貯蔵構想及び各国の取り組むバックエンドにおけるデュアル・トラック・
アプローチの発展に取り組むよう求める。
基盤整備WG:
- 過去実施した核セキュリティ、原子炉の廃炉、損傷を受けた核施設の廃炉と修復、人材育 成、ステークホルダー参加、小型原子炉、原子力安全及び緊急事態対応策の分野の業績 を認め、IAEAとの協力を継続し、特に地域社会における原子力科学技術分野の議論や関 心を高めようと努める世界の学生とプロジェクトを共催するよう奨励する。
第8回執行委員会会合(2017年11月9日、パリ(フランス))
††原子力委員会HP:http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2017/siryo40/siryo1-1.pdf
IFNEC 最近の活動の概要 (2017年)
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・ 15参加国、4オブザーバー国、4オブザーバー機関が出席
・運営規約の変更提案:IntergovernmentalからInternationalなフレームワークに変え、非 政府組織の参加可能にし、執行委員会の参加レベルを閣僚級から上級行政官レベルとする。
・活動計画の変更を提案:各WGの柔軟な活動を目指し、2年間の活動目標を定め、これに 従って運営。執行委員会を廃して運営グループに統合し、新たに運営委員会として設置する。
・いずれの提案についても結論は出ず、参加国からのコメントを事務局が集約し、11月の会合に おいて再度議論の予定。
・日米加から、「クリーンエネルギーの未来に関する原子力イノベーション(NICE Future)」と題す る新たなイニシアティブを紹介する共同プレゼンテーションが行われた。
・これは、クリーンエネルギーの普及における原子力の役割について広くエネルギー関係者との対話 を行うことを目的とし、原子力のベースロード電源としての役割、先進的な次世代原子力技術・
原子力の革新的応用(原発と再エネの統合システム、熱利用等)をスコープに含めている。
次回は、IFNEC Weekと称し2018年11/12-15に東京で開催予定(執行会、運営委、WG)
運営グループ会合(2018年5月30日、OECD/NEA(フランス))
††原子力委員会HP: http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2018/siryo21/index.htm
IFNEC 最近の活動の概要 (2018年)
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