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問64

ドキュメント内 Microsoft Word - 未加入Q&A集.doc (ページ 67-78)

未加入業者を将来的に現場から排除することについての法令の根拠は

「社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン」では、遅くとも平成 29 年 度以降においては、健康保険、厚生年金保険、雇用保険の全部又は一部につ いて、適用除外でないにもかかわらず未加一入である建設企業は、下請企業 として選定しないとの取扱いとすべきとされていますが、これは法令で定め られているものではなく、企業として期待される対応方針を示しているもの です。

社会保険の適用除外でないにもかかわらず未加入である建設企業は、社会 保険に関する法令を遵守しない企業であり、このような不良・不適格業者を放 置することは、適正かつ公正な競争を妨げ、公共工事の品質確保、適正な費 用による施工等の支障になるだけでなく、技術力・経営力を向上させようとす る優良な建設業者の意欲を削ぎ、ひいては建設業の健全な発達を阻害するこ ととなります。このため、不良不適格業者の排除について「入札契約適正化指 針」(閣議決定)でも定められています。

元請企業においては、これらを踏まえ、遅くとも平成 29 年度以降において

は、保険未加入企業を下請企業として選定しない取扱いとすべきです。

問65

公共工事の発注価格には法定福利費がどの程度含まれるのか

法定福利費は、工事の受注者が義務的に負担しなければならない経費ですので、発注 者が所要額を適切に見込む必要がありますが、国土交通省直轄の公共工事においては、

事業者が本来負担すべき法定福利費の額が適切に予定価格に反映できるよう積算基準が 定められています。

工事の種類や規模により異なりますが、例えば、国土交通省直轄土木工事の予定価格 に占める法定福利費の割合は、平均的な工事費の場合、概ね4%程度です。

問66

法定福利費の確保に向けた行政の取り組みは

社会保険等への加入を進める上では、加入の原資となる法定福利費が発注者から元請企 業を経由して個々の下請企業者まで適正に支払われるようにすることが重要です。

現在の専門工事業に係る見積書は、一般にキロ単価やトン単価で表示され、専門工事業 者が負担する法定福利費の金額が明らかでないことから、国土交通省から各専門工事業団 体に対し、法定福利費を内訳明示する標準見積書を作成・活用するよう要請されています。

また、発注者・元請企業・下請企業それぞれの立場から法定福利費の確保が進められる よう、国土交通省では次の取組が行われています。

①民間発注者団体に対し、低価格発注を避け、法定福利費が確保されるよう見積・入札・

契約の際に配慮することが求められています。

②発注者・受注者間の法令遵守ガイドライン及び元請・下請間の法令遵守ガイドラインに おいて、見積時から法定福利費を必要経費として適正に考慮すべきこと、状況によって は建設業法に違反するおそれがあることが示されています。

③本来事業者が負担すべき法定福利費の額が予定価格に適切に反映されるよう国土交通省 直轄工事の積算方法が見直されています。

④総合工事業者(元請)から専門工事業者(下請)へ法定福利費が適切に支払われるよう にするため、元請工事業団体に対し、法定福利費が内訳明示された下請見積書を尊重し て下請契約を締結するよう要請されています。

今後も、行政において、発注段階、元請段階、下請段階の各段階で法定福利費が適切に 確保されるようにするため、引き続き様々な取組が進められる予定です。

問67

法定福利費を確保するため、専門工事業団体は何をすればいいのか

現在の専門工事業に係る見積書は、一般にキロ単価やトン単価で表示され、専門工事業 者が負担すべき法定福利費の金額が明らかでありません。これでは、元請企業や発注者に 法定福利費の負担を求めることも困難です。

このため、まず専門工事業団体において、業種ごとに、見積時に法定福利費の内訳を明 示するための標準見積書及びその作成手順書を作成し、見積時に元請企業等に対して提示 していくこととされました。

専門工事業団体としては、書式等を作成した上で、それらを傘下の各会員企業に周知し、

実際に元請との間で活用されるよう働き掛けることが求められます。

国土交通省においてもこうした取組が実効あるものとなるよう、民間発注者団体や元請 企業の団体に対して要請が行われています。

今後、各専門工事業団体・企業が法定福利費の確保に向けた取組を一層推進することが 期待されています。

問68

今後、専門工事業団体による標準見積書の作成をどのように進めるのか

法定福利費を内訳明示する標準見積書及びその作成手順書の作成については、平成 24 年 5月に開催された保険未加入対策推進協議会において国土交通省から各専門工事業団体に 対して要請されました。

標準見積書は、その様式を定めることが想定されていますが、様式への記載例や様式へ の記入に当たっての留意事項、内訳明示する法定福利費の算出方法などは、作成手順書に おいて分かり易くまとめることになります。

各専門工事業団体において検討を行い、平成 24 年 10 月の第2回社会保険未加入対策推 進協議会への報告、その後の試行を経て、平成 25 年度からの本格運用が想定されています。

問69

法定福利費を別途請求できる仕組みを作ることがまず必要ではないか。

現在、専門工事業団体では、それぞれの業種ごとに、見積時に法定福利費の内訳を明示す るための標準見積書及びその作成手順書の検討・作成が進められています。これは、専門工 事業者が必要な法定福利費の額を明示できなければ、工事全体で必要となる法定福利費を確 保するための調整も困難と考えられるためです。

法定福利費の別途請求には様々な仕組みが想定されますが、いずれにしても法定福利費の 内訳を明示するための標準見積書の作成が第一歩であることから、まずはこれを進めつつ引 き続き検討することになります。

法定福利費が適正に確保されるようにするためには、発注者・元請企業から下請企業・技 能労働者に至る各段階で必要な額が確保される取組が必要となることから、国土交通省から 発注者団体や元請団体に対して法定福利費の適切な確保について要請が行われています。

日本建設業団体連合会からも会員企業に対して、下請契約の見積時から法定福利費を適正 に確保するとともに、専門工事業団体が作成する標準見積書の活用が要請されており、こう いった動きを活用してそれぞれ元請企業や発注者に対して適切な負担を求めていくことも必 要です。

問70

保険料相当額を発注者の見積に算入することが必要ではないか。

社会保険未加入対策を進める上では、発注者の段階から法定福利費が確保されるようにす ることが重要です。

民間発注者にも周知されている「発注者・受注者間における法令遵守ガイドライン」では、

①発注者及び受注者は見積の段階から法定福利費を必要経費として適正に考慮すべきである、

②法定福利費相当額を含まない金額で請負契約を締結した場合には、保険加入義務を定めた 法令違反を発注者が誘発するおそれがあり、不当に低い請負代金を禁じる建設業法第 19 条の3に違反するおそれもある、

とされ、発注者にも法定福利費の確保が求められています。

また24年7月に、国土交通省から民間発注者団体に、

①公正な競争が成り立つよう必要以上の低価格による発注をできる限り避けて、必要な経費 を適切に見込んだ価格による発注を行うこと、

②技能労働者等に係る法定福利費が確保されるよう、見積・入札・契約の際に配慮する必要 があること

が要請されています。

なお国土交通省直轄の土木工事においては、平成 24 年 4 月から、本来事業者が負担すべき 法定福利費の額について予定価格に適切に反映できるように、現場管理費率式の見直しが実 施されました。(建築工事については従前からの積算方法によって法定福利費が適切に確保 されています。

こうした取組の中で、専門工事業者は総合工事業者へ、総合工事業者は発注者へ、法定福 利費の適切な確保をそれぞれ働きかけることによって、発注段階における法定福利費の見積 り算入が具体化していくものと考えられます。

ドキュメント内 Microsoft Word - 未加入Q&A集.doc (ページ 67-78)

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