各国の現地法人が主体となり、お客様のご要望、環境に対 する社会的取り組みや法規制動向を注視し、それぞれの国で 最適な回収・リサイクルシステムの構築を進めています(図1)。
●欧州の取り組み
欧州では、
WEEE
指令(廃電気電子機器に関する欧州議会 及び理事会指令)が成立、2003
年2月13日付でEU官報告知
が行われました。これによりEU加盟国は2004
年8
月までに 国内法制定を義務付けられることになり、対象となる電気電 子機器を製造販売または輸入販売する者は、使用済み商品 の回収・リサイクルシステムの構築・提供を義務付けられるこ とになりました。こうした動きに先行して、当社では、欧州
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カ国で商品の 回収・リサイクルシステムへの対応を進めてきました。2002 年度は、フランス西部の都市ナントで行われたSCRELEC
プ ロジェクト(一般家庭から排出される廃電気電子機器の回 収・選別・リサイクルの実験プロジェクト)に出資・参加するな ど、WEEE
指令への対応を進めています。●米国・カナダの取り組み
米国、カナダにおいても、廃棄商品の回収・リサイクルを生 産者に求める動きがあります。カナダでは、当社の関係会社 と 他 社 合 計 、15社 に より
EPS
(Electronics Products Stewardship Canada)
を設立し、共同による回収・リサイクル プログラムの検討を開始させました。また、米国では、当社の関係会社が、法人・個人ユーザー を対象に、一律
10ドルで当社の使用済み商品を回収・リサ
イクルする「プロダクトテイクバックプログラム」を独自にスタ ートさせました。お客様が当社米国関係会社に電話やホーム ページから申し込み、10ドルを支払うと、ラベルが送付され
ます。そのラベルを使用済み商品に貼り、リサイクルセンター循環型社会の構築のためには、消費者、行政と共に、メーカーも使用済み商品の処理に責任を持って対処 していく必要があります。セイコーエプソングループでは、 「拡大生産者責任」の考えのもと、世界各地域 の法規制や顧客ニーズに合わせて、 製造・販売した商品の回収・リサイクルシステムを築き上げています。
商品の回収・リサイクルの世界的拡がり 世界各地域の
法規制・顧客ニーズに合わせた リサイクルシステムの構築
●日本市場回収品のリサイクル率 65%
維持●日本市場回収品のリサイクル率 75%
2001年に米国内の販売、製造、R&D関係会社の代表者6名で米国 エプソン環境委員会(USEEC)を設置しました。現在は、南北両アメ リカの関係会社の代表者16名がメンバーのアメリカ環境委員会と名 を変え活動計画を策定しています。2002年度は、商品の環境負荷低減 活動の一環として、回収プログラムの構築に取り組みました。「回収シ ステムは、消費者にとって簡単で低コストであること、エプソンにと って費用効果があり持続可能であること、回収した商品の再利用また はリサイクルに最適な方法であること」を常に念頭におき、1年間に及 ぶ研究の結果、現在、インターネットを利用したリサイクルプログラ ムを導入しています。
また、同委員会はカナダのProduct Stewardship Organizationお よびNEPSI(全米電子機器製品管理責任イニシアチブ)にも代表を送 っています。これらの団体では、製造者、販売者および消費者すべて にとって有益な電子機器製品の再利用、リサイクル等のための回収リ サイクルシステムの標準化を目指しています。
アメリカ環境委員会責任者 役員 Randy McEvers
インターネットを利用した 簡単・低コストなプログラム
写真1 回収・リサイクルの案内
●アジア/オセアニアの取り組み
日本では、
2001
年4月に施行された「資源有効利用促進法」において、法人系パソコンの回収・リサイクルが製造事業者 に義務付けられています。これを受けて、当社では、法人系 のお客様の使用済み商品の回収・リサイクルシステムを全国 規模で構築しています(図
1)
。日本国内の法人系リサイクルについて、当社ではリサイク ル率(資源再利用率)の定義(※
1)
を定め、その継続的改善 に努めています。2002年度のリサイクル率の目標は65%で、実績は
75%となり目標達成しました。
また、
2003年 10
月には「資源有効利用促進法」の法改正施 行が予定されており、一般家庭系(個人ユーザー)の使用済み パソコンの回収・再資源化が製造事業者に義務付けられるよう になります。この法改正に先立ち、2002
年度、関係会社エプソ ンダイレクトによるパソコン下取りサービスを開始しています。こ れは、同社のオンラインショップを通じてパソコンをご購入いた だいたお客様を対象とし、お客様が不用となったパソコン(他 社製も含む)をお見積もりのうえ、輸送費を同社負担で 回収し、
HDD
内のデータを 全て消去してから、同社で 責任をもってリサイクル、リ ユースするサービスです。環 境 報 告
●
商 品 開 発
・リ サ イ ク ル 商 品 リ サイ ク ル
※1 リサイクル率の定義
※2
リサイクル率
製品・部品(ユニット)
としての再生利用質量
鉄・銅・アルミ・貴金属・
ガラス類・プラスチック類等 材料としての再利用質量 リユース・リサイクルした製品の質量
※2 素材分別前の複合部品(基板・モーター・HDD・FDD等)は 抽出できた貴金属質量比率を乗じた値を再利用質量として算出
2002年度事業系使用済み製品回収・再資源化実績
http://www.epson.co.jp/ecology/
エプソンダイレクトホームページ
http://www.epsondirect.co.jp/
オ ー ス ト ラ リ ア
オーストラリアでは当社の関係会社が、
2002
年度、オース 日 本日本
米国
アジア(台湾)
欧州(オランダ、ドイツ、ベルギー、デンマーク、
スイス、ノルウェー、スウェーデン)
図1 使用済み商品、消耗品の回収・リサイクルの推進体制
単一プラ材 総合プラ材 金属(種類別)
有害物 その他 プラスチック
金属パーツ
回路基板
有害物
ケーブル
消耗品 修理センター
機器
解体
EPSON
リサイクル業者
●ドイツの商品回収・リサイクル・フロー お客様
お 客 様
●台湾の消耗品・リサイクル・フロー
フリーダイヤル
ホームページ 回収ステーション 中国
韓国
(フランス、イタリア、ドイツ)
材料リサイクル
適正処分
お 客 様
●米国の商品回収・リサイクル・フロー
①申し込み
②ラベル送付
③ラベルを添付し、送品
法 人 系 お 客 様
当社指定業者による運搬
●日本の商品回収・リサイクル・フロー
契約・調整
●:商品回収・リサイクル
●:消耗品回収・リサイクル
写真2 パソコン下取りサービス(日本)
当社では、プリンタの消耗品であるインクカートリッジは店 頭に設置した回収ポストで、またトナーカートリッジについて はフリーダイヤルによる直接回収を実施し、リサイクルを行っ ています。2002年度の店頭回収のポスト数は
2305
台(2003 年3
月末現在)となり、昨年に比べて240
台増加しました。ま た、新聞、雑誌、当社ホームページ、同梱チラシなどを利用 した回収の告知活動を行い、回収率アップを目指した宣伝活環 境 報 告
●
商 品 開 発
・リ サ イ ク ル 商 品 リ サイ ク ル
消耗品の回収・リサイクルの取り組み 台 湾
台湾では、廃棄物処理法の改正に迅速に対応し、
2001
年 より、当社の関係会社が、回収・リサイクルシステムを構築し ています。動を展開した結果、お客様のご協力により、
2002
年度のイン クカートリッッジの回収率は7.6%、トナーカートリッジの回収
率は56.6%
となり、それぞれ昨年に比べて3%、 3.8%
増加 しました。台 湾
台湾では、
2001
年に、インクカートリッジとトナーカートリ ッジの回収・リサイクルシステムを構築しています。「お客様 の使用場所からの回収」を目指し、フリーダイヤルやインター ネットでの申し込みに応じる直接回収のシステムも構築してい ます。2002年度は本格的に運 用をスタートさせ、回収率アッ プを目指したキャンペーンを展 開しています。
日 本
中 国 中国では、
2002
年度、インク カートリッジの回収・リサイクル システムを構築し、運用をスタ ートさせました。リ サ イ ク ル 業 者
材料リサイクル
適正処分
E P S O N
リ サ イ ク ル セ ン タ ー
コ ー ル セ ン タ ー
荷 受
・ 計 量
・ 解 体
粉 砕
・ 解 体
・ 分 別 当社指定リサイクル業者(8社)
ケース
回路基板 メカニズム
モータ
モニタ 複合部品
部品リユース
材料 リサイクル
ケミカル リサイクル
焼却・熱回収 材料リサイクル
適正処分
ニー西部で行われた回収・リサイクルの試験プロジェクト
「RecycleIT!」(使用済み電気電子機器を持ち込む際の手続き の効率性を調べるとともに、一般家庭や中小企業の制度利用 率を評価するプロジェクト)に参加しています。
※2002年度最多回収機種を 代表して公開
PP材再利用 42%
●トナーカートリッジリサイクル率
<LP- 8000C用カートリッジ(A3カラー)>
<LP-8400用カートリッジ(A3モノクロ)>
●インクカートリッジリサイクル率 グラフ1 消耗品リサイクル率グラフ
サーマルリサイクル 78%
部品リユース 21%
マテリアルリサイクル 1%
部品リユース 29%
マテリアルリサイクル 33%
サーマルリサイクル 38%
廃棄(残インク)
4%
高炉還元剤 45%
フォーム 9%
写真3 台湾の消耗品回収箱
写真4 回収・リサイクルの案内(中国)