• 検索結果がありません。

参議院の議院運営の独自性発揮の具体案

ドキュメント内 補助 (ページ 59-62)

・参議院の議院運営の独自性発揮の具体案は、既に多数に上っている。

参議院の議院運営の自律権さえ確保されれば、適宜、任意に実施す ればよく、参議院の「独自性」発揮の余地は限りないと思われる。

国家の基本政策の長期的観点からの検討(教育、外交、防衛等)

決算重視、行政監視重視

法律の廃止、政省令の審査、計画の審査、政策評価

重要法案に絞った審議、審議時間の衆議院比基準(7~8割)の廃止 本会議中心の議事運営、公聴会の活用、討議・自由討議の実施 審議過程での国民意見の受付(ファクス、インターネット等)

国民発案・国民表決の実施、議院コミッショナー設置 国会議事堂以外での委員会の開催(地方派遣)、市民参加

49

(ⅱ)参議院議員の選出方法の決定権

憲法 ・参議院議員の選出方法について、参議院に自主権を付与。

 「参議院の議員の選挙に関する法律案は、さきに参議院に提出し なければならない。参議院で可決し、衆議院でこれと異なった議 決をした場合は、・・・参議院で再び可決したときは、法律となる。」

・衆議院と明確に異なる選出方法とする。

 「参議院は、議員の選挙に関し、衆議院と明確な差異を設けなけ ればならない。」

選挙法 ・公職選挙法を、再び衆参に分割する。

運用 ・衆議院と明確に異なる選出方法とする(コラム12参照)。

【趣旨】

・ 各議院の議員の選ばれ方が、院の特徴を形作る。参議院が「独自性」を発揮す るうえで、参議院議員の選出方法の決定権(衆議院に対する優越)があること が望ましい。

・ 現状、憲法は、両議院の議員の選出方法につき、「両議院は、全国民の代表から なる議員でこれを組織する」(43 条)と定め、「両議院の議員の選挙に関する事 項は、法律でこれを定める」(47 条)としている。

これを受け、公職選挙法(法律)が両議院の議員の選出方法を定めている。

戦後当初は衆議院選挙法と参議院選挙法は別々に存在していたが、昭和 25 年に 公職選挙法に統合された(地方自治法の地方公共団体の議員や長の選挙の規定も、公職 選挙法に統合された)

・ 法律は、参議院が否決しても、衆議院の再可決で成立する。このため、参議院 議員の選出方法に関して、法律で定めることは、本来、望ましくない。衆参が 逆の例ではあるが、衆議院への小選挙区比例代表並立制導入法案を、(事情はあ ったものの4)参議院が否決した例がある。

・ 憲法で、両院の議員の選出方法を定めることが最善策。実際、二院制をとる多 くの国において、両院の選挙制度の概要を憲法で定めている(第二院は「各州 の代表から成る」と定めている例が多い)。

4 事情としては、参議院の選挙制度(小中選挙区と比例代表)と非常に似た制度となる、“政治改革”

は参議院にも重大な影響がある、など。

50

しかし、わが国の場合、(例えば道州制への移行時であれば、憲法に参議院を道 州代表と規定することにつき、国民のコンセンサスが得られることも考えられる が)、現時点では国民の間にコンセンサスがなく、憲法に規定することは難しい のではないか。

・ 次善策として、法律で定める場合には、参議院議員の選挙方法に関する法律案 については、参議院の優越とすることが望ましい。具体的には、参議院の先議 とし、衆議院が否決等しても参議院の過半数の再可決で成立することとする。

これにより、参議院の自主決定権が確保される。なお、この場合、公職選挙法 は再び衆参の選挙法に分割する(地方公共団体の議員や長の選挙に関する規定は、再 び地方自治法に戻す)ことになる。

・ 国会の運用として、衆議院側が、参議院の議員選出方法の決定を参議院に任せ ることも一応考えられる。しかし、現行憲法下でそのような運用とすることが 難しいことは、戦後 60 年強の両院の歴史の中で既に判明しているのではないか。

参議院の議員選出方法の自主決定権も、「三分の二」条項の見直しとのセットで 実現するのがよいのではないか(後掲コラム14参照)。

・ 憲法で、参議院の議員選出方法の決定権を定めたうえで、両議院の議員選出方 法に明確な差異を設けることが望ましい。

なお、議員選出の方法を、各議院の自主決定としながら、両議院の明確な差 異をどのようにして確保するかが問題となる。この点、「両議院の議員の選挙方 法には、明確な差異を設けなければならない」と規定し、両院に義務を課すこ とも考えられる。しかし、両院の調整が困難な場合も想定されるため、参議院 の側に、「異ならせる」(「独自性」を出す)義務を課すのがよいと思われる。

51

ドキュメント内 補助 (ページ 59-62)