北秋⽥市地域公共交通網形成計画
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6.参考資料 6-1 地域現況
(1) 上位計画・関連計画
◆第2次北秋⽥市総合計画 (平成 27 年 12 ⽉)
・北秋田市総合計画は、将来予測に基づく本市の今後目指すべき将来像を描き、その達 成のために取り組む施策の体系と執行体制を明確にするために策定されたものである。
・北秋田市総合計画は、基本構想・基本計画・実施計画の 3 つで構成されており、基本 構想は、市政運営の根幹をなすもので、基本理念、将来都市像、目標人口及び将来都 市像の実現に向けた施策の大綱から構成し、期間は平成 28 年度から平成 37 年度ま での 10 年間としている。
・基本計画は、「基本構想」を具現化し、本市が目指す将来像の実現のために必要な施策 における現状や基本的な方向性や成果指標(数値目標)を体系的に整理した政策のプ ログラムであり、前期の計画期間は平成 28 年度から平成 32 年度まで、後期の計画 期間は平成 33 年度から平成 37 年度までの各 5 年間としている。
・実施計画は、基本計画に定められた施策を効果的に実施するための具体的な事業を明 らかにするもので、毎年度の予算要求の指針となる計画であり、計画期間を 3 年間と し、社会情勢の変化や市民のニーズなどを考慮しながら、毎年度見直しを行う。
・「住民が主役の“もり”のまち 〜森吉山などの自然を活かし、ぬくもりや見まもり で地域をもり上げる〜」を将来像に掲げ、基本理念に基づく 5 分野を政策分野として 設定し、今後のまちづくりを進める。
■将来の都市像
住⺠が主役の“もり”のまち
〜森吉⼭などの⾃然を活かし、ぬくもり..
や⾒まもり..
で地域をもり..
上げる〜
■前期基本計画の基本⽬標
基本⽬標
① 産業振興による仕事づくり
② 移住・定住対策
③ 少⼦化対策
④ 新たな地域社会の形成
■施策分野別の基本理念
分野 基本理念
健康・産業 1.健康でしごとにはげむ活⼒あるまちづくり 福祉 2.お互いが尊敬し⽀えあう明るいまちづくり
⼦育て・教育 3.命のたいせつさを学び⽂化をはぐくむ豊かなまちづくり 環境・都市基盤 4.⾃然を愛し環境をととのえる美しいまちづくり 市⺠⽣活(安全・安⼼等)・⾏財政 5.みんなで⼒をあわせる住みよいまちづくり
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■公共交通網形成計画を策定する上で特に関係する施策(⼀部抜粋)
1.健康でしごとにはげむ活⼒あるまちづくり 6.観光・レクリエーションの振興
■施策の⽅向
①森吉⼭を中⼼とした滞留型観光の推進
森吉⼭の知名度向上のため、ロゴマーク等を活⽤した PR に努めるとともに、安の滝や森吉四季 美湖、太平湖等の⾃然を活⽤した観光ルートやビジターセンターでの体験型観光メニューの開発を
⾏うことで、国内外の観光客の市内滞在時間を延ばし、宿泊客数の増を⽬指します。
②歴史・⽂化を活⽤した観光の推進
世界遺産登録を⽬指す伊勢堂岱遺跡をはじめ、綴⼦の⼤太⿎やマタギ⽂化等を観光ルートと するような歴史・⽂化を活⽤した観光メニューの開発を進めます。
4.⾃然を愛し環境をととのえる美しいまちづくり 8.公共交通の維持・確保
■施策の⽅向
①秋⽥内陸縦貫鉄道の利⽤促進
通学定期券補助や地域イベント等による利⽤促進を図ります。また、⼆次アクセス対策として、
森吉⼭観光バスやタクシーとの連携による周遊チケット等の販売促進を⾏うとともに、観光客の利
⽤促進や輸送⼿段としての PR に努めます。他にも、内陸線駅愛護会、各種⽀援団体、沿線⾃
治会等の関係団体との連携を深めながら、利⽤促進に向けた活動を継続的に実施します。
②バス路線・デマンド型乗合タクシーの再編・利⽤促進
バス路線の再編については、デマンド型の乗合タクシーの実証運⾏の検証も踏まえ、運⾏数が多 い幹線と乗合タクシーや市内完結のバス路線等の枝線との接続の⼯夫など、地域公共交通会議 において様々な対策を検討します。また、バス利⽤者の促進に向けて、より多くのバスを病院や商業 施設等のニーズの⾼い地点へ経由させることや⾼齢者等の交通弱者への運賃軽減⽀援策を検討 します。更に、北秋⽥市⺠ふれあいプラザをバスターミナルとして活⽤することにより、利⽤者の利便 性向上とまちなかの賑わい創出につなげます。
③⼤館能代空港等の活⽤
秋⽥県や⼤館能代空港利⽤促進協議会及び加盟市町村等との連携を密にしながら、利活⽤
の促進をはじめ、定期便の増便やチャーター便の運航に向けた取り組みを継続的に⾏っていくこと で、利⽤者の拡⼤に努めます。また、⾸都圏において、空港所在地であることを PR し認知度を⾼
めていくことで、旅⾏先やビジネスの実践地としての選択肢となるよう努めます。更に、市の⽞関⼝で ある JR 鷹ノ巣駅周辺について、利⽤者(来客者)の利便性が向上する検討を⾏います。
公共交通網形成計画への反映が必要な視点 交通ネットワーク
再編の視点 利⽤促進と交通
弱者対策の視点 利便性向上の視点
観光振興の視点
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◆北秋⽥市都市計画マスタープラン (平成 19 年 4 ⽉)
・北秋田市都市計画マスタープランは、おおむね 20 年後の都市の姿を展望して定める ものとし、目標年次を平成 38 年とする。
・計画の対象地域は、都市計画に関する基本的な方針を定めることを目的としているこ とから、主として都市計画区域とする。また、都市と自然との関わりや景観、道路網 計画など、市全域をまちづくりの視野に入れる必要がある場合については、北秋田市 全域を対象として検討する。
■基本理念
にぎわいが舞い込む 交流とぬくもりあるまちづくり
■将来都市構想のイメージ
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■⼟地利⽤の⽅針図
■⼟地利⽤の⽅針
⽅針1 昔から続くまちの特性や 資源を活かし、にぎわい を形成します
○既存の商業、⼯業、観光に加え、新たな産業を育成する⼟地利
⽤の計画的な配置を実現し、北秋⽥市ならではの魅⼒を引き出 す
⽅針2
求⼼⼒や魅⼒のある 拠点づくりを⾏います
○各地区の機能に求⼼⼒を持たせ、さらに魅⼒的にしていくために、
「要」となる拠点を形成し、各拠点では、⽇常⽣活を安⼼して暮ら せるようコンパクトに⼈の顔が⾒える⼟地利⽤を実現する
○各拠点には、⼈が集うことの出来る仕掛けについて考える
⽅針3 実状に応じて新たな 北秋⽥市ルールを 設定します
○地域特性に応じた環境づくりのための⽅針や、地域ならではの個性 を活かしたまちづくりを実現するため、地区計画や建築協定、緑地 協定等を定めることを検討する
○新たな開発が予定されている箇所では、地区計画等を検討しなが ら、地域の実状に応じた⼟地利⽤の規制と誘導を図る
○本都市計画マスタープランに実効性を持たせるため、⼟地利⽤や 住⺠参加、環境保全やまちなみづくりなど、まちづくりを円滑に進め るための北秋⽥市ルール(まちづくり条例化)に向けた検討を⾏う
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■交通体系の配置⽅針図
■公共交通網形成計画を策定する上で特に関係する施策(⼀部抜粋)
都市交通の整備・配置テーマ
⼈にやさしい、ぬくもりつなぐ交流ネットワークを形成する!
【⽅針1】地域と地域とを結ぶにぎわい軸づくり(広域幹線道路)
○北秋⽥市と近隣の他都市を結ぶ主要な⾻格軸づくりを進める
【⽅針2】⾝近な地区を結ぶ軸づくり(都市幹線道路)
○市街地の⾻格を形成し、地区間を相互に結ぶ路線を整備する
【⽅針3】地区内の交流につながる道路づくり(地域にぎわい道路)
○地域内をこまめに結び、交流と連携を強化する路線をつくる
○⾝近な⽣活道路であることから、⼈が中⼼となる道づくりや地域の顔となる道づくりを進める
【⽅針4】うるおいとにぎわいの道路空間づくり(道づくり全般)
○中⼼市街地には、歩⾏者優先の道づくりや利⽤しやすい公共交通の整備に努める
○街路樹や緑地等をつなぎうるおいある⼈が⾏き交う道を創る
○雪に配慮した道づくりを進める
【⽅針5】防災⾯の強化(道づくり全般)
○災害に強いまちを⽀える道路整備を進める
公共交通網形成計画への反映が必要な視点
交通ネットワーク充実の視点 利便性向上の視点
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◆北秋⽥都市計画 (平成 24 年 11 ⽉)
・北秋田都市計画は、おおむね 20 年後の都市の姿を展望して定めるものとし、目標年 次を平成 42 年とする。ただし、「区域区分の決定の有無の方針」に関する事項につい ては、おおむね 10 年後の将来予測を行ったうえで定めるものとし、目標年次を平成 32 年とする。
・計画区域には、北秋田市の行政区域の一部である「北秋田都市計画区域」と、北秋田 市・大館市・上小阿仁村から成る「大館広域都市圏」の 2 つを定めている。
■⽬指すまちづくりの将来像
・北秋⽥都市計画区域
雄⼤な⾃然を継承し 県北部の⽞関⼝として 活発な交流と活⼒を創出する⽥園居住都市
・⼤館広域都市圏
⽂化、産業を育み、⾃然環境と共⽣する 県北部中⼼域の広域交流都市
■⽬標都市像のイメージ
【⼤館広域都市圏の⽬標】
①⽶代川流域の東⻄地域をつなぐ交流拠点の形成
②快適に暮らせる都市環境の形成
③産業活動や広域観光の発展を促す交通ネットワークの形成
④⾃然とふれあう観光・レクリエーションゾーンの形成
⑤循環型地域社会を実現するエコタウンづくり
【北秋⽥都市計画区域の⽬標】
①暮らしを⽀える住みよい⽥園居住都市
②都市機能や地域資源を活かした都市
③広域交通ネットワークを活⽤した全国とつながる都市
④豊かな⾃然的環境と共⽣する都市