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単一関数内解析アルゴリズム

ドキュメント内 プログラム解析の効率化に関する研究 (ページ 32-35)

第 2 章 プログラム依存グラフの効率的な更新手法 11

2.4 単一関数内解析アルゴリズム

まず,文の削除・挿入・修正それぞれに共通な前定義節点の発見のためのアルゴリズム を示し,次に削除・挿入・修正のアルゴリズムを示す.

2.4.1 前定義節点の発見

このアルゴリズムではフロー辺を遡り,節点での定義・参照変数を調べることにより前 定義節点を求める.このアルゴリズムは2.4.2節〜2.4.4節において用いる.

アルゴリズムFINDPREDE F

input: 節点s,変数v

output: 前定義節点集合P reDef(s, v)

2

1. P reDef(s, v)←φ

2. c∈prev(s)なる各cに対して以下を順に実行.

(a) cにおいてvが定義されていれば,

P reDef(s, v)←P reDef(s, v) ∪ {c} (b) cにおいてvが参照されていれば,

P reDef(s, v)←P reDef(s, v) source(c, v)

(c) cにおいてvが定義も参照もされていなければ,c←prev(c)として2a.以下を 実行.

2.4.2 削除

節点を削除することにより,その文における変数の定義が無効となる.そのような変数 に関するデータ依存辺を引き直し,その後節点を削除する.

アルゴリズムDELET EVERTE X

input: 削除する節点s output: 更新されたPDG

1. sで定義されている各変数vすべてについて,DD ←DD∪ {r v-t |r∈P reDef(s, v), t∈ target(s, v)}

2. DD ←DD− {r v-s |r∈source(s, v)} − {s v-t |t∈target(s, v)}

3. F LOW F LOW ∪ {p→n |

p∈prev(s), n∈next(s)} − {r →s |r∈prev(s)} − {s→t |t∈next(s)}

4. 節点s自身を削除

2.4.3 挿入

このアルゴリズムではまず,フロー辺をつけかえる.次に,挿入する節点で定義する変 数を参照する節点へデータ依存辺を引く.また,挿入によって依存関係の無くなるデータ 依存辺を削除する.最後に,挿入する節点で参照する変数のデータ依存辺を引く.

アルゴリズムINSE RTVERTEX

input: 挿入する節点sprev(s)next(s) output: 更新されたPDG

但し,手続き・関数・プログラムの入口においてすべての変数を定義したものとみなす.

1. F LOW F LOW ∪ {p→s | p prev(s)} ∪ {s→n | n next(s)} − {p→n |p∈prev(s), n∈next(s)}

2. sで定義している各変数vすべてについて,以下を実行.

(a) 各r P reDef(s, v), t target(r, v)に対して,vを定義しないようなパス s,· · ·, tが存在すれば,以下を実行.

i. DD ←DD ∪ {s v-t}

ii. 任意のr∈P reDef(s, v)に対してvを定義しないようなパスr,· · ·, tが存 在しなければ,

DD ←DD− {r v-t |r ∈P reDef(s, v)}

3. sで参照している各変数uについて,

DD←DD∪ {r u-s |r∈P reDef(s, u)}

2.4.4 修正

このアルゴリズムは,削除アルゴリズムと挿入アルゴリズムを組み合わせることによっ て実現している.

変数集合V を定義し変数集合Uを参照する節点sを,変数集合Vを定義し変数集合U を参照するように修正したとする.

アルゴリズムMOD IFYVERTEX

input: 節点s,変更後の定義変数集合V,変更後の参照変数集合U

output: 更新されたPDG 1. F LOW ←F LOW 2. v∈V −Vに対して,

DD ←DD∪{r v-t |r ∈P reDef(s, v), t∈target(s, v)}−{s v t- |t∈ target(s, v)}

3. v∈V−V に対して,

(a) 各r P reDef(s, v), t target(r, v)に対して,vを定義しないようなパス s,· · ·, tが存在すれば以下を実行.

i. DD←DD∪ {s v- t}

ii. 任意のr∈P reDef(s, v)に対して,vを定義しないようなパスr,· · ·, tが 存在しなければ,

DD ←DD− {r v- t |t∈P reDef(s, v)}

4. u∈U−Uに対して,

DD ←DD− {r u-s |r∈P reDef(s, u)}

5. u ∈U−U に対して,

DD ←DD∪ {r u- s |r∈P reDef(s, u)}

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